製造履歴オブジェクト

製造履歴オブジェクトは、完成部品を改訂することなく、部品の使用履歴をトラックします。たとえば、製造履歴オブジェクトは、材料部品の追加や除去など、材料関連付けに対する変更をトラックできます。同じ完成部品の下で複数の材料部品を追加または更新した場合、製造履歴オブジェクトは 1 つだけ作成されます。材料関連付けに対する変更のトラッキングの詳細については、材料部品の使用履歴のトラッキングを参照してください。

「変更通知を介して "材料" の履歴をトラック」プリファレンスが「はい」に設定されている場合、製造履歴オブジェクトは、指定された変更タスクの「結果オブジェクト」テーブルに追加されます。このテーブルには、製造履歴オブジェクトのアイコン

とその番号およびバージョン情報が表示されます。製造履歴オブジェクトの名前は、関連付けられている完成部品の番号、名前、ビュー、BOM タイプ、代替 BOM を組み合わせたものになります。

• 関連付けられているいずれかの材料部品のコンテキストが製造履歴オブジェクトに割り当てられます。材料部品のコンテキストが変更されても、製造履歴オブジェクトに割り当てられているコンテキストは変更されません。

• 製造履歴オブジェクトに対してエフェクティビティを使用することをお勧めします。

「結果オブジェクト」テーブルから製造履歴オブジェクトを除去すると、そのオブジェクトに関連付けられているイベントが「材料の履歴」テーブルから除去されます。材料関連付けも除去されます。

以下のユースケースではエラーメッセージが表示されます。

• 指定した変更通知に未解決の変更タスクが 1 つも含まれていないか複数含まれている。

• コンフィギュレーション仕様フィルタで新規変更タスクを指定したが、まだクローズされていない別の変更タスクで材料関連付けがトラックされている。

以下のユースケースでは製造履歴オブジェクトが自動的に削除されます。

• 指定した変更通知が削除された場合。

• 製造履歴オブジェクトが「結果オブジェクト」テーブルから除去された場合。材料関連付けに対する変更が取り消されます。

• 関連付けられている完成部品のリビジョンが削除された場合。

Windchill 12.0.2.0 の新規インストールでは、デフォルトでこのアクセス制御規則を使用できます。ただし、Windchill 12.0.0.0 または Windchill 12.0.1.0 から Windchill 12.0.2.0 にアップデートする場合、材料部品の使用履歴をトラックするためには、ポリシーアドミニストレータでこの規則を手動で適用する必要があります。

役割	状態	アクセス許可
チームメンバー	すべてのライフサイクル状態	読み取り
製造技術者	すべてのライフサイクル状態	読み取り、作成、削除
製造部門マネージャ	すべてのライフサイクル状態	読み取り、作成、削除
製造技術部門マネージャ	すべてのライフサイクル状態	読み取り、作成、削除
コラボレーションマネージャ	すべてのライフサイクル状態	アクセス許可の変更