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Windchill での CAD データ管理
ここでは、Windchill で CAD データ管理の概要を説明し、共通の CAD データ管理の概念を説明する関連トピックへのリンクを示します。
CAD ドキュメント
Windchill での CAD データ管理では、CAD ドキュメントと呼ばれるビジネスオブジェクトを使用して、Windchill データベース内の CAD 情報を格納および管理します。Windchill では、ドキュメントはアプリケーションフォーマットのファイルを格納しているオブジェクトです。CAD ドキュメントは、リビジョン制御とライフサイクル管理の対象となるオブジェクトで、CAD モデルまたは図面ファイルを格納しています。CAD モデルは CAD アプリケーションフォーマットの情報を格納している単一または一連のファイルです。CAD ドキュメントには添付資料としてその他の情報を含むことができますが、プライマリコンテンツはモデルファイルです。Windchill ユーザーにとって、CAD ドキュメントと CAD ファイルはほとんど同じ意味になります。たとえば、Windchill で選択した CAD ドキュメントに対して (CAD アプリケーション内で)「開く」操作を開始すると、オーサリングアプリケーションでモデルファイルが開きます。
非常に単純なケースでは、Windchill の CAD データ管理により、CAD ファイルを作業中に格納したり読み込んだりできます。設計ファイルを修正し、Windchill にチェックインすると、ほかのユーザーに変更内容が表示されるようになり、グループでのコラボレーションが可能になります。
CAD ドキュメントは通常、CAD アセンブリ構造の要素を表し、並列製品構造を構成する Windchill 部品オブジェクトに関連付けることができます。これにより、Windchill 部品と CAD ドキュメントの間で属性の交換が可能になります。関連する Windchill 部品オブジェクト (部品を参照) と部品構造が含まれ、管理対象となっている場合、CAD データ管理は製品データ管理 (PDM) になります。
主要な Windchill PDM の用語と概念
コモンスペース - 適切なアクセス権限を持つすべてのユーザーが利用可能な、Windchill 内の場所全体。コモンスペースとワークスペースを参照してください。
Windchill コンテキスト - ユーザーが作業する環境となる、定義された Windchill プロジェクト、プログラム、製品、ライブラリ。詳細については、コンテキストについてを参照してください。
ワークスペース - Windchill コンテキスト内に定義されたプライベート領域で、通常は進行中の作業を隔離して管理するために使用されます。詳細については、ワークスペースの概要を参照してください。
CAD 構造 - CAD ドキュメントを階層的にグループ化したもので、ここでの関係は、オーサリングアプリケーションのモデル構造内の CAD モデルの関係を反映します。
製品構造または部品構造 - 製品または製品のサブアセンブリを形成する Windchill 部品を階層的にグループ化したもの。詳細については、Windchill での CAD と部品構造の管理を参照してください。
BOM (部品表) - 製品の組み立てに必要なアイテムを識別する製品構造レポート。
Windchill での基本的な CAD データ管理の概念
Windchill Workgroup Manager または Creo Parametric.を使用して Windchill サーバーに接続します。
1 つ以上の Windchill サーバーを CAD アプリケーションに登録します。
1 つのサーバーをプライマリとして設定します。
個人のワークスペースを作成してアクティブ化します。
Windchill ワークスペースに CAD ファイルを保存します。
ファイルを Windchill にチェックインします。
オーサリングアプリケーションで CAD ファイルを読み込みます。
Windchill での高度な製品データ管理の概念
CAD ドキュメントの Windchill 部品への関連付け - CAD ドキュメントと部品の間の関係を確立し、構造、属性、製品表現情報を適用できるようにします。詳細については、関連付けの概要を参照してください。
CAD に基づく設計 - CAD 構造を使用して、製品構造を構築または更新します。詳細については、CAD に基づく設計を参照してください。
トップダウン設計 - 新規または機能強化した製品を設計するために、製品構造から作業します。製品構造での修正は、"リバース構築" プロセスを使用して、関連する CAD 構造に渡すことができます。詳細については、トップダウン設計を参照してください。
CAD データのバルクロード
Windchill Bulk Migrator を介して、Creo、CATIA V5、NX、および Autodesk Inventor のデータをフラットファイルディレクトリから Windchill にマイグレーションできます。
Windchill Bulk Migrator は、Windchill への永久的な一方向のデータの移行を容易にすることを目的としたツールの集合です。これらのツールは、データが 1 つ以上のソースシステムから抽出され、Windchill アプリケーションと適合するようにマッピングおよび変換されてから、Windchill データベースおよびファイルボルトにロードされるという総合的な抽出、変換、ロード、および検証 (ETLV) マイグレーションアプローチ内で機能します。
詳細については、Windchill Bulk Migrator Installation and Usage Guide を参照してください。
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