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Windchill Business Reporting のポストインストール手順
インストール後の手動手順は、次のような場合に必要となります。
Windchill Business Reporting を追加するために、既存の Windchill インストールを更新する場合。詳細については、セクション「既存のインストールを更新」を参照してください。
Windchill Business ReportingWindchill のインストールで異なる HTTP Server を使用する場合。詳細については、「別個の HTTP Server のリバースプロキシ設定」セクションを参照してください。
次のセクションには、Windchill Business Reporting が適切にインストールされていることを確認するために実行できる検証、およびサイトが該当する場合に実行できるインストール後の手動の手順 (オプション) が含まれています。
これらの検証は以下のとおりです。
Windchill Business Reporting へのログイン
デフォルトのレポートの確認
Cognos Configuration ツールへのアクセス
オプションの手順は次のとおりです。
Windchill Business Reporting のアクセス制御の設定
Windchill Business Reporting での HTTPS の設定
認証用のエンタープライズ LDAP の追加
モデルの更新とレポートの読み込み
検証
Windchill Business Reporting へのログイン
Windchill Business Reporting が正常にインストールされたことを確認するには、次の URL に移動します。
<マシン>:<ポート>/Cognos
ここで、<マシン>Windchill Business Reporting がインストールされたマシン、<ポート>Windchill Business Reporting ゲートウェイマシンの Web サーバーポート (デフォルトのポート値 80 をそのまま使用し、URL でポートを指定する必要がない場合) です。
Windchill 管理ユーザー (デフォルトでは wcadmin) またはインストール時に指定された Windchill Business Reporting 管理ユーザー (デフォルトでは wbradmin) のいずれかに指定した資格証明を使用してログインします。初期状態では、管理 LDAP リポジトリに含まれるすべてのユーザーは、Windchill Business Reporting にログインできます。エンタープライズリポジトリのユーザーとしてログインする場合、またはエンタープライズリポジトリに常駐するよう Windchill Business Reporting 管理ユーザーを設定した場合は、「認証用のエンタープライズ LDAP の追加」セクションを参照してください。
デフォルトのレポートの確認
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この検証手順は、Windchill PDMLinkWindchill ProjectLinkWindchill PDMLinkWindchill ProjectLink の統合、および Arbortext Content ManagerWindchill ProjectLink の統合インストールにのみ適用されます。
Windchill Business Reporting にログインすると、使用している Windchill ソリューションに読み込まれたデフォルトレポートを含む Windchill フォルダが表示されます。Windchill Requirements ManagementWindchill Aerospace and Defense、または Windchill MPMLinkWindchill ソリューションとともにインストールした場合、各製品のデフォルトレポートが Windchill フォルダ内に含まれます。
これらのレポートは、Windchill ソリューションの「レポート」ページでも表示できます。
Cognos Configuration ツールへのアクセス
検証に失敗した場合、または Cognos 内で実行する追加設定がある場合は、Cognos Configuration ツールを使用します。インストール中にショートカットが作成されている場合は、「Cognos Configuration」ショートカットを選択してツールにアクセスできます。ショートカットが作成されていない場合は、以下の場所で Cognos Configuration ツールにアクセスします。
Windows 32 ビットシステムの場合: <WBR_ホーム>\bin\cogconfigw.exe
Windows 64 ビットシステムの場合: <WBR_ホーム>\bin64\cogconfigw.exe
UNIX の場合: <WBR_Home>/bin/cogconfig.sh
<WBR_ホーム>Windchill Business Reporting がインストールされているマシンです。詳細については、Cognos Configuration ツールのドキュメンテーションを参照してください。
Windchill Business Reporting のアクセス制御の設定
デフォルトでは、Windchill Business Reporting によって、「システム管理者」グループのすべての Windchill サイト管理者 (「管理者」グループのメンバー) が Cognos 内に作成され、これらのメンバーは Windchill Business Reportingのすべてのデータと機能にアクセスできるようになります。サイトにオプションの Windchill Business Reporting モジュールがある場合は、ユーザーを適切な Windchill グループに追加して、追加の Windchill Business Reporting 機能にアクセスできるようにする必要があります。
Windchill Business Report Author オプションモジュール - 「Report Studio」ツールにアクセスするには、ユーザーが「Business Report Author」グループのメンバーでなくてはなりません。
Windchill Business Report Monitor オプションモジュール - 「Report Monitor」ツールにアクセスするには、ユーザーが「Business Report Monitor」グループのメンバーでなくてはなりません。
初期状態では、これらのグループのメンバーは、Windchill 管理ユーザー (デフォルトでは wcadmin) とインストール時に作成される Windchill Business Reporting 管理ユーザー (デフォルトでは wbradmin) のみです。これらのグループにユーザーを追加するには、「サイト」 > 「ユーティリティ」からアクセスできる「参加者管理」ユーティリティを使用します。
アクセス制御を設定する方法の詳細については、Windchill Business Reporting ドキュメンテーションページから入手できる Cognos Administration and Security Guide を参照してください。このページには、Windchill Business Reporting (ホストコンポーネントまたはゲートウェイサーバー) がインストールされたマシン上の次の場所からアクセスできます。
<WBR ホーム>\webcontent\documentation
(<WBR ホーム>Windchill Business Reporting のインストール場所)。
Windchill Business Reporting での HTTPS の設定
次に示す手順を使用して SSL プロトコルで動作するように Windchill Business Reporting を設定し、HTTP ではなく HTTPS を使用して通信することができます。
1. SSL を使用するように Windchill Business Reporting を設定する前に、Windchill Web サーバーで SSL を使用するように設定します。詳細については、Apache および Windchill の HTTPS の設定を参照してください。
2. 前のセクションで説明されているように、ドキュメンテーションページから入手できる Secure Deployment Guide の手順に従って、SSL を使用するように Windchill Business Reporting を設定します。
3. モデルを更新します。詳細については、モデルの更新とレポートの読み込みを参照してください。
4. Windchill Business Reporting を再起動します。
認証用のエンタープライズ LDAP の追加
LDAP 認証ネームスペースの追加
「検証」セクションの説明に従って Cognos Configuration ツールにアクセスします。IBM Cognos Business Intelligence Installation and Configuration Guide に記載されている手順に従って、エンタープライズ LDAP に相当する LDAP または Active Directory のタイプの新しいネームスペースリソースを追加します。以下のフィールドの値も指定する必要があります。
ネームスペース ID
ホストおよびポート
基本識別名
Windchill Business Reporting にログインすると、使用可能なネームスペース (PSI によって設定された元の管理 LDAP および新しいエンタープライズ LDAP) を含むドロップダウンリストが表示されます。ログインのデフォルトをエンタープライズ LDAP に設定するには、デフォルトネームスペースの設定 (オプション) を参照してください。デフォルトのネームスペースは、後で除去してドロップダウンリストを元の状態に戻すことができます。
Web サーバーの設定
次に、Windchill Business Reporting リクエストを認証する際にエンタープライズ LDAP が認識されるように Web サーバーを設定します。サイトにインストールされている Web サーバーの詳細については、このガイドの前半の章を参照してください。このセクションには、各 Web サーバーに固有の有益な情報が含まれています。
サポートされているソフトウェアバージョンの固有の情報については、https://www.ptc.com/en/support/refdoc から入手できる Software Support Matrix を参照してください。
Windows 上の HTTP Server
Windchill Business Reporting リクエストの認証でエンタープライズ LDAP を識別するように HTTP Server を設定するには、次の手順に従います。
1. Windchill シェル内で、HTTP Server がインストールされているディレクトリに移動します。
2. コマンドラインで次のコマンドを実行します。
ant -f webAppConfig.xml addCognosAuthProvider

-DappName=<COGNOS_Web アプリケーション名>

-DproviderName=<ENTERPRISE_LDAP_NAME>

-DldapUrl=<ENTERPRISE_LDAP_URL>
-DdocBase=<WBR_HOME>
ここで
<COGNOS_Web アプリケーション名> は、Cognos Web アプリケーション名を示します。デフォルトは Cognos です。
<ENTERPRISE_LDAP_NAME> は、エンタープライズ LDAP の一意の名前です。この値は、Cognos Configuration ツールの「EnterpriseLDAP Node」の値に一致している必要があります。
<ENTERPRISE_LDAP_URL> は、基本識別名を含むエンタープライズ LDAP の完全な URL です。以下に例を示します。
ldap://mymachine.mycompany.com:389/cn=EnterpriseLdap,cn=Windchill_12.0,o=myorg
<WBR_HOME> は、Windchill Business Reporting がインストールされている場所です。
必要に応じて、-DbindDn および -DbindPwd エレメントを含めることができます (オプション)。
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引数にスペースまたは等符号 ( = ) がある場合は、引数全体を二重引用符 ( " ) で囲む必要があります。
3. HTTP Server を再起動します。
Internet Information Services (IIS)
Windchill Business Reporting リクエストの認証で IIS が使用できるのは単一の LDAP だけです。IIS と Tomcat の設定章で説明されているように、IIS に切り替える前に、バンドルされている HTTP Server を使用してシステムの初期設定を行うことをお勧めします。
1. 「Windows 上の HTTP Server」セクションの手順に従って、設定が正しく機能することを確認します。
2. Cognos Installation and Configuration Guide に記載されている手順に従って、Windchill Business Reporting 用に IIS を設定します。
3. HTTP Server をシャットダウンして IIS を起動します。同時実行ではないので、HTTP Server と IIS の両方で同じポートを使用できます。
ログイン時の Cognos ネームスペース選択動作の設定 (オプション)
Windchill Business Reporting へのログイン時の Cognos ネームスペース選択動作を設定するには、次のいずれかのオプションを選択します。
デフォルトネームスペースの設定
または
Windchill によるユーザーの Cognos ネームスペースの引渡しの有効化
一度に設定できるオプションは 1 つだけです。いずれのオプションも設定しなかった場合は、Windchill Business Reporting にログインすると、使用可能なネームスペースがドロップダウンリストに表示され、そこから選択できるようになります。
デフォルトネームスペースの設定
デフォルトでエンタープライズ LDAP でユーザーを認証するには、次の手順を使用して Windchill Business Reporting ゲートウェイネームスペースを設定します。このゲートウェイネームスペースは、Windchill Business Reporting が認証で使用するデフォルトネームスペースです。したがって、認証では、指定したネームスペースだけが使用されます。
1. 「検証」セクションの説明に従って Cognos Configuration ツールにアクセスします。
2. 「Explorer」ツリーの「Environment」ノードを選択します。
3. 「Properties」パネルで、LDAP 認証ネームスペースの追加で作成した新しいエンタープライズ LDAP ネームスペースリソースのネームスペース ID に入力した値と同じ値を「Gateway namespace」プロパティに指定します。
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エンタープライズ LDAP をゲートウェイネームスペースとして設定した場合は、エンタープライズ LDAP のユーザーだけが Windchill Business Reporting にアクセスできます。したがって、管理 LDAP のユーザー (wcadmin や wbradmin など) は Windchill Business Reporting にログインできませんが、同様のアクセス許可を持つエンタープライズ LDAP のユーザーはログインできます。このゲートウェイネームスペースは後で除去して、ネームスペースのドロップダウンリストを Windchill Business Reporting にログインしたときに表示される状態に戻すことができます。
Windchill によるユーザーの Cognos ネームスペースの引渡しの有効化
Windchill がユーザーの Cognos ネームスペースを明示的に渡せるようにするには、xconfmanager を使用して db.properties ファイルで次のプロパティを設定します。
wt.cognos.explicitNamespace.enabled - このプロパティを TRUE に設定すると、Windchill は現在のユーザーの Cognos ネームスペースを特定し、Windchill から Windchill Business Reporting レポートが実行されたときに、そのネームスペースを URL パラメータとして明示的に渡そうとします。ネームスペースを特定できない場合は、前述したとおり、標準的なネームスペースのドロップダウンリストが表示されます。このプロパティを FALSE (デフォルト) に設定すると、ドロップダウンリスト動作に戻ります。
wt.cognos.startup.location - このプロパティ値は、Cognos コンフィギュレーションファイル cogstartup.xml のファイルパスに設定します。Windchill ソリューションと WBR ゲートウェイサーバーが同じマシンにインストールされている場合は、このプロパティの値を次のように設定できます。
$wt.cognos.home\\configuration\\cogstartup.xml
Windchill ソリューションと WBR ゲートウェイサーバーが別々のマシンにインストールされている場合は、アクセス可能な場所にファイルをコピーするか、ファイルの保存されたディレクトリを共有してファイルを使用できるようにする必要が生じることがあります。
モデルの更新とレポートの読み込み
インストール中にデフォルトのレポートが読み込まれなかった場合 (ベースデータを読み込まなかった場合など)、または Windchill Business Reporting に読み込む必要のあるレポートが更新されている場合は、データモデルおよび Windchill ソリューションがインストールされているマシンに読み込まれたレポートを更新する必要があります。そのためには、Windchill シェルから次のスクリプトを実行します (このスクリプトを正常に実行するには、Windchill ソリューション、Windchill Business Reporting、Web サーバー、およびサーブレットエンジンが実行されている必要があります)。
ant -f <wt_home>/installer/wnc/wbr_actions.xml
既存のインストールを更新
既存の Windchill インストールを更新して Windchill Business Reporting を含める場合は、インストール後に次の手順を手動で実行する必要があります。
Cognos の新しいデータベースアプリケーションユーザーを作成する。詳細については、「新しい Cognos データベースユーザーの作成」セクションを参照してください。
xconfmanager を使用してプロパティを設定する。詳細については、「プロパティの設定」セクションを参照してください。
前のセクション「モデルの更新とレポートの読み込み」の説明に従って wbr_actions.xml スクリプトを実行します。
新しい Cognos データベースユーザーの作成
Cognos を Windchill PDMLink にインストールする前に、新しい Cognos データベースユーザーを作成する必要があります。詳細については、データベースアプリケーションユーザーの設定を参照し、お使いのデータベースに適した手順に従ってください。
プロパティの設定
xconfmanager を使用して、インストールに適切な値で以下のプロパティを設定します。
wt.properties:
wt.reporting.thirdParty.enabled=true

wt.auth.trustedHosts=<WBR ホスト> <WBR ゲートウェイ> localhost
db.properties の場合:
wt.cognos.namespace=AdministrativeLDAP

wt.cognos.endpointUrl=http://<WBR ホスト>:<WBR ポート>/p2pd/servlet/dispatch

wt.cognos.home=<ホストマシン上の WBR ホストコンポーネントのインストールディレクトリ>

wt.cognos.model.dir.location=$(wt.cognos.model.dir)

wt.cognos.admin.uid=<Windchill サイト管理者のユーザー名>

wt.cognos.admin.password=<Windchill サイト管理者のパスワード>

wt.cognos.externalUrl=$(wt.webserver.protocol)://$(wt.rmi.server.hostname)
:$(wt.webserver.port)/Cognos/bi/v1/disp
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wt.cognos.namespace プロパティに使用する値は、Cognos Configuration ツールのネームスペース ID の値と同じである必要があります。デフォルトは、AdministrativeLDAP です。ネームスペース ID の値を変更した場合は、wt.cognos.namespace プロパティにその新しい値を使用する必要があります。
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Windchill Business Reporting ホストと Windchill Web サーバーがインストールされているマシンのオペレーティングシステムが異なる場合は、db.properties に次のプロパティを設定する必要があります。
wt.cognos.model.dir=$(wt.cognos.home)<OS 依存のセパレータ>

$(wt.cognos.model.name)
ここで、<OS 依存のセパレータ> は、Windows システムの場合は円マーク (\)、UNIX システムの場合はスラッシュ (/) です。
詳細については、xconfmanager ユーティリティについてを参照してください。
別個の HTTP Server のリバースプロキシ設定
Windchill Business ReportingWindchill ソリューションで、それぞれ異なる HTTP Server が使用されている場合は、リバースプロキシ設定が必要です。
Windchill Business ReportingWindchill ソリューションのインストールが正常に完了した後、次の操作を行う必要があります。
1. Windchill インストールを設定します。詳細については、Windchill の設定を参照してください。
2. Windchill Business Reporting を設定します。詳細については、Windchill Business Reporting の設定を参照してください。
3. モデルを更新して、レポートを読み込みます。詳細については、モデルの更新とレポートの読み込みを参照してください。
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Windchill ソリューションと Windchill Business Reporting で同じ LDAP を使用する必要があります。
Windchill の設定
Windchill ソリューションの次の箇所に変更を加える必要があります。
wt.properties ファイル
wt.properties を次のように修正して、Windchill Business Reporting がインストールされているマシンのアドレスを信頼されているホストとして追加します。
wt.auth.trustedHosts=<マシン_IP_アドレス> <サーバーホスト>
ここで、<マシン_IP_アドレス><サーバーホスト> は、Windchill Business Reporting がインストールされているマシンのアドレスです。分散インストールの場合は、Windchill Business Reporting のホストコンポーネントがインストールされているマシンになります。
HTTPSERVER_HOME/conf/conf.d で、次の内容のファイル cognosreverseproxy.conf を作成します。
<IfModule !proxy_http_module>
LoadModule proxy_http_module modules/mod_proxy_http.so
</IfModule>
ProxyPass /Cognos <cognos_url>
ProxyPassReverse /Cognos <cognos_url
ここで、<cognos_URL> は、Windchill Business Reporting のホストコンポーネントがインストールされているマシンの完全修飾 URL です。以下に例を示します。
http://server1.mycompany.com/Cognos
HTTP Serveradditions.conf