SingleLevelViewVersionConversionUtility コマンドラインユーティリティの実行
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変換処理中は、変換されたコンテキストと変換されないコンテキストの間でオブジェクトを移動することができません。また、バージョンスキームはコンテキストの階層から継承されるので、すべてのコンテキストが変換されるまでの間、新しいコンテキストはマルチレベルのバージョンスキームを使用します。
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1. Windchill データベースをバックアップします。
2. windchill シェルを起動します。
3. 以下のコマンドを使用して wt.vc.RevisionLabelCleanser ユーティリティを実行し、バージョンデータが安定した状態であることを確認します。
java wt.vc.RevisionLabelCleanser -verbose
エラーが発生する場合には、PTC テクニカルサポートにお問い合わせください。エラーが発生しなければ、変換処理を続行します。
4. windchill シェル内で以下のコマンドを実行し、変換が必要なコンテキストと、各コンテキスト内で変換が必要なオブジェクトの数を特定するスクリプトを含むログを生成します。
java wt.vc.views.SingleLevelViewVersionConversionUtility -verbose -gen_scripts
5. <Windchill>/logs ディレクトリからログファイルを開きます。ここで、<Windchill> は Windchill がインストールされている場所です。
6. ログファイルから windchill シェルにスクリプトをコピーし、実行します。コマンドプロンプトには、変換対象のオブジェクト数や変換対象の各オブジェクトマスターのアイデンティティ情報を含む、コンテキストに関する情報が表示されます。
7. スクリプトによって生成された情報を使用して、変換をスケジュールします。全体を変換するには数日かかるため、変換対象のオブジェクト数によっては、この処理を計画的に実行するとよいでしょう。計画に従い、システムの非稼動時間を予定してください。
8. 以下のコマンドを実行して、各コンテキストの変換スクリプトを含むログを生成します。
java wt.vc.views.SingleLevelViewVersionConversionUtility -verbose -update -gen_scripts
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変換処理中により多くの情報を受け取るために、-verbose フラグを含めることをお勧めします。この情報は、変換処理中に発生する可能性のある問題のデバッグに役立つ場合があります。
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9. <Windchill>/logs ディレクトリからログファイルを開きます。ここで、<Windchill> は Windchill がインストールされている場所です。
10. ログファイルから windchill シェルにスクリプトをコピーし、実行します。
コマンドプロンプトには、変換中のオブジェクト数や変換中の各オブジェクトマスターのアイデンティティ情報を含む、コンテキストに関する情報が表示されます。各コンテキストが変換されると、windchill シェルには、正常に変換されたオブジェクト数とともに確認メッセージが表示されます。いずれかのオブジェクトが失敗した場合、エラーメッセージが表示されます。
11. [オプション] 変換を計画的に行う場合には、以下のコマンドを再度実行して、変換対象として残っているコンテキストを確認できます。
java wt.vc.views.SingleLevelViewVersionConversionUtility -verbose -update -gen_scripts
12. すべてのコンテキストを変換した後、以下のコマンドを実行してサイトコンテキストを変換し、変換処理を完成させて、すべての新しいコンテキストがシングルレベルのバージョンスキームを使用していることを確認します。
java wt.vc.views.SingleLevelViewVersionConversionUtility -finalize