プラットフォーム構造モジュールで提供される追加機能
プラットフォーム構造は Windchill PDMLink のアドオンモジュールであり、設計/製造計画においてプラットフォームベースの製品を企業全体でさらに効率的に管理することを可能にします。これらの機能を Windchill MPMLink やその他の PTC ソリューションで適用することで、その他のプラットフォームベースの成果物も管理できます。
プラットフォーム構造モジュールを使用することで、次の領域のプラットフォーム管理機能を追加で利用できます。
• 規則管理の機能強化:
◦ 条件付き規則 - その他の選択肢を選択する場合のビジネス条件を定義する高度な条件付き規則を作成できます。このような条件付き規則では、IF 文と THEN 文を使用して、全仕様対応製品構造をフィルタする際にユーザーが指定した選択肢の選択に基づいて、どのような場合に特定のオプション選択肢を含めるか、有効、必須、または無効にするかを指定します。条件付き規則の詳細については、
条件付き規則を参照してください。
◦ 数値によるオプションと選択肢 - 選択肢に数値を追加することで、規則の意図を取り込んで、複雑な規則や割り当てられた定義式をさらに効率的に読み込み、作成、管理できます。これらの拡張機能によって、数値選択肢や ">"、"<"、">="、"<=" などの演算子を使用して規則の記述を簡素化できます。
• コンフィギュレーション可能製品構造の管理機能の強化:
◦ 高度な定義式 - 部品、部品の親子リンク、オカレンスにより複雑な定義式を割り当てることで、これらの選択をより柔軟に管理できます。高度な定義式では、複数の部分式と関数を使用して、製品構造にモジュールバリエーションを含めるときの 1 つ以上の条件を示すことができます。高度な定義式の詳細については、
高度な定義式の定義を参照してください。高度な定義式は、モジュールバリエーションの適用可能性を決定するために、製品構造のフィルタリング時に評価されます。定義式を使用したフィルタについては、
定義式を使用するオプションフィルタを参照してください。
◦ 部品オカレンスの定義式 - モジュールバリエーションの特定のオカレンスを選択する新しい選択肢を割り当てることで、この選択をさらに柔軟に行い、注文数量の柔軟性を高めることが可能になりました。
◦ 高度な定義式での関数 - 高度な定義式で関数を使用して、製品構造にアイテムを含むための高度なロジックを指定できます。関数の使用方法の詳細については、
高度な定義式での関数の使用を参照してください。
◦ エイリアス - エイリアスを使用することで、ロジックの再使用可能なセグメントをさらに効率的に管理できます。通常は、製品のコンフィギュレーションのさまざまな場所で再使用されるいくつかの共通のロジック定義があります。割り当てられた定義式を記述する作業を複数の大きなチームに振り分ける場合、これらの定義式が読みやすくかつ記述しやすいものであることが重要となります。これらの共通の定義をエイリアスとしてさらに簡単に取り込んで、その製品用にグローバルに管理できます。詳細については、
エイリアスの操作を参照してください。
◦ 高度なロジック機能 - 高度なロジックは、ガイド付きユーザー入力に基づいて Windchill で製品バリエーションを生成する手法です。高度なロジックは、Windchill 製品構造内のコンフィギュレーション可能なコンポーネントを表すコンフィギュレーション可能モジュールに作成できます。高度なロジック機能には以下のような機能が含まれています。
▪ PSB の「パラメータ」タブから、バリエーションマスター部品に定義されているパラメータの割当と管理を行う
▪ PSB の「制約」タブから、バリエーションマスター部品に定義されている制約の割当と管理を行う
▪ PSB の「子部品」タブから、バリエーションマスター子部品に定義されている「挿入オプション」、「数量オプション」、および「参照 ID」属性の値を表示または編集する
▪ コンフィギュレーション可能モジュールに指定されているロジックを検証するレポートを生成する
• スプレッドシートベースのモジュールバリエーションの作成と管理 - 複数のモジュールバリエーションを作成して管理する作業は煩雑になりがちです。スプレッドシートのインポート/エクスポート機能を使用することで、設計者は 1 つ以上のモジュールバリエーションの部品表を簡単に作成してシステムに読み込むことができます。詳細については、
BOM テーブルのワークシートを参照してください。
• 製品構造フィルタの柔軟性の向上 - コンフィギュレーション可能構造内の記述が不完全な割り当てられた定義式は見つけにくいことがあります。新しいフィルタタイプとして標準フィルタと代替フィルタが追加され、代替フィルタを選択することで、コンフィギュレーション可能構造内で不完全に定義されているロジックを表示できます。詳細については、
標準と代替のオプションフィルタを参照してください。独自の構造フィルタロジックを定義することで、既成の方法をカスタマイズすることもできます。詳細については、
標準と代替の動作の設定を参照してください。
• プラットフォーム変更管理の機能強化:
◦ ローカル規則とグローバル規則のエフェクティビティ管理 - グローバル規則とローカル規則を改訂できます。オプションセットから独立してローカル規則を管理することで、ローカル規則が改訂されてもオプションセットには作業版数が適用されないようにすることもできます。詳細については、
ローカル規則の改訂を参照してください。
◦ 割り当てられた定義式の変更管理 - 割り当てられた定義式を割当先のアイテム (部品、部品の親子リンク、オカレンス) から独立して管理できます。これにより、割当先のオブジェクトに作業版数を適用することなく、定義式を修正または改訂できます。詳細については、
割り当てられた独立定義式を参照してください。
• 管理バリエーションの作成と管理の柔軟性の向上:
◦ バリエーション仕様の読み込み - スプレッドシートファイルまたは API を使用してシステムで 1 つ以上のバリエーション仕様を作成または更新する管理機能が新たに追加されました。これらのバリエーション仕様を使用して、指定されているオプションと選択肢の基準に基づいてコンフィギュレーション可能構造をフィルタできます。
◦ 製品バリエーションの作成と更新 - システムでバリエーション仕様を作成または更新する際に、これらのオプションと選択肢の基準に基づいて製品バリエーション構造も作成または変更できます。
プラットフォーム構造機能を使用するには、次の条件を満たす必要があります。
• プラットフォーム構造モジュールが購入され、サイトにインストールされていること。