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HTTP Server をリモートでインストールする際の設定
HTTP Server をリモートシステム (Windchill 以外のマシン、分離設定としても知られる) 上で実行する場合、HTTP Server では Windchill 設定環境への変更を認識できる必要があり、また HTTP Server ユーザーアカウントには Windchill コードベースディレクトリへの読み取り権限がある必要があります。実行中の環境に影響を及ぼす変更を Windchill の設定に加えた場合、その変更内容は HTTP Server のインストールに自動的に適用されません。このため、手動で HTTP Server を最新の Windchill 環境設定に更新する必要があります。
Windchill アプリケーションのインストール時や修正時など、Embedded Servlet Engine および Windchill コンフィギュレーションファイルを修正したときは必ず、HTTP Server を更新して Windchill インストールへの変更を反映する必要があります。Windchill アプリケーションのインストール時は、特にインストールへの環境設定が取り込まれ、Embedded Servlet Engine および Windchill コンフィギュレーションファイルに適用されます。したがって、同じ変更が HTTP Server で認識される場合は、コンフィギュレーションファイルを HTTP Server マシンにコピーし、Ant を使用して更新する必要があります。
理論上、これらの手順は、Windchill コンフィギュレーションへの最新の変更内容を取り込むために、Windchill アプリケーションのインストール後に実行する必要があります。ただし、一連の Windchill 製品群をインストールする場合は、すべての Windchill 製品 (またはそのグループ) をインストールした後にこれらの手順を実行するだけで、環境への最新の変更内容が取り込まれます。
これらの手順を実行するには、HTTP Server Ant ユーティリティを使用します。
1. HTTP Server インストーラを使用し、インストールの実行手順に従って HTTP Server をインストールします。
2. HTTP Server がインストールされているマシンに HTTP Server Ant をインストールして設定します。HTTP Server Ant の設定を参照してください。
3. <Windchill>/apacheConf/config ディレクトリと <Windchill>/apacheConf/config-WHC ディレクトリのコンテンツを HTTP Server マシンの適切なディレクトリにコピーします。
apacheConf/config ディレクトリと apacheConf/config-WHC ディレクトリには、Embedded Servlet Engine および Windchill 用のコンフィギュレーションファイルがあります。これらのファイルのコンテンツは動的で、Windchill アプリケーションのインストールによって変わります。
4. サイトの要件を満たす HTTP Server について、Windchill コードベースディレクトリの共有ファイルシステムを作成します。共有ファイルシステムの作成方法はいくつかあります。ご使用のサイトに合った方法を使用してください。共有ファイルシステムは、HTTP Server が Windchill コードベースディレクトリのコンテンツにアクセスできるようにするために作成します。
共有ファイルシステムへのアクセス権を設定し、HTTP Server ユーザーアカウントに Windchill コードベースディレクトリおよび Windchill ヘルプセンターディレクトリへの読み取りアクセス許可を与えます。例:
Windows: C:\ptc\Windchill_<リリースレベル>\codebase および C:\ptc\Windchill_<リリースレベル>\WHC (ここで C:\ptc\Windchill_<リリースレベル> は Windchill のデフォルトのインストールディレクトリです)
UNIX: /opt/ptc/Windchill_<リリースレベル>/codebase および opt/ptc/Windchill_<リリースレベル>/WHC (ここで /opt/ptc/Windchill_<リリースレベル> は Windchill のデフォルトのインストールディレクトリです)
5. Embedded Servlet Engine、Windchill、および Windchill ヘルプセンターに関する最新の変更を HTTP Server に適用するには、次の手順を実行します。
ディレクトリを、apacheConf/config ファイルをコピーした HTTP Server マシン上の場所に変更して、以下の Ant コマンドを実行します (コマンド全体を 1 行で実行)。
ant -f applyApacheWebAppConfig.xml -DAPACHE_HOME=<file path to Apache installation> -DdocBase=<file path to Windchill codebase>
ディレクトリを、apacheConf/config-WHC ファイルをコピーした HTTP Server マシン上の場所に変更して、次の Ant コマンドを実行します (コマンド全体を 1 行で実行)。
ant -f applyApacheWebAppConfig.xml -DAPACHE_HOME=<file path to Apache installation> -DdocBase=<file path to Windchill WHC> –DdisableAJP=true
PTC HTTP Server と Embedded Servlet Engine との間のリモート通信の設定
デフォルトでは、PTC Embedded Servlet Engine はローカルトラフィックにのみ応答します。リモート Web PTC HTTP Server を設定するには、次の手順を実行する必要があります。
Servlet Engine のホスト名とポートを、<HTTP サーバーのホーム> 内で実行される次のコマンドを使用して設定します。
ant -f config.xml configureAJPWorkers -DAJP_HOST=<tomcat_host>
-D AJP_PORT=<tomcat_listening_port>
PTC Embedded Servlet Engine のリッスンアドレスは <WT_ホーム>/tomcat ディレクトリの次のコマンドで設定できます。
ant -DajpAddress=<IP address of interface to listen on> -f config.xml configureConnectors
<IP address of interface to listen on> を空の文字列 ("") に設定し、すべてのインタフェースで受信できます。
共有シークレットを使用するには、PTC HTTP Server と Embedded Servlet Engine の両方を設定する必要があります。これは、次のコマンドを使用して実行します。
PTC HTTP Server の場合、<HTTP サーバーのホーム> で次のコマンドを実行します。ant -DajpRequiredSecret=<secret value> -f config.xml configureAJPWorkers:
Embedded Servlet Engine の場合、<WT_ホーム>/Tomcat で次のコマンドを実行します。ant -DajpRequiredSecret=<secret value> -f config.xml configureConnectors
いずれの場合も、<secret value> は同じ文字列でなければなりません。