履歴アイテムを取得するためのスナップショット
Windchill RV&S には、履歴アイテムを取得するための機能が用意されています。履歴アイテムは、現在のアイテムの過去の日付に関連付けられているバージョンです。履歴アイテムの編集回数が非常に多いために、そのアイテムの取得時間が長くなる場合は、履歴情報の取得にかかる時間も長くなります。
履歴アイテム取得のパフォーマンスを改善するために、スナップショットの概念が Windchill RV&S に導入されました。一定期間内に複数回の編集が実行された場合、スナップショットにより、過去の日付で目的のアイテムをすばやく特定できるようになります。
どのような場合にスナップショット機能を使用するか
以下のような場合にスナップショット機能を使用することをお勧めします。
• 過去の編集回数が非常に多いアイテムが多数存在する場合。
• 編集回数が多いプロジェクト結び付けアイテムがシステム上に存在する場合。
• ユーザーが複数回のアイテム履歴検索を定期的に実行するようにビジネスプロセスが設計されている場合。
上記のすべての場合について、履歴の取得にかかる時間が長くなります。これは、システムがアイテムの作成日までさかのぼってそのアイテムをビルドしなければならないためです。この処理のパフォーマンスは、対象となるアイテムに対してデータベース内に記録された編集回数によって大きく異なります。
合計編集回数と、編集回数が多いコンテンツアイテムの数により、ドキュメントの取得にかかる時間が変わってきます。同様に、アイテムの取得やクエリーの結果も、編集回数の影響を受けます。編集回数が多くなるほど、取得対象となるアイテムとその依存アイテムのビルド時間が長くなります。
たとえば、編集回数が 25,000 回の要件ドキュメントについて考えてみます。このドキュメントには要件アイテムが含まれており、各アイテムの編集回数は 15,000 回です。また、約 30,000 回更新された FVA フィールドとそれに関連するプロジェクト結び付けアイテムが含まれている場合もあります。さらに、システム内の編集に対応する「不具合」や「変更依頼」などのアイテムに対する関連やトレースが含まれている場合もあります。
システムは、すべてのアイテムですべての編集内容を確認して、指定された時点における正しいフィールド値を取得しなければならないため、上記のようなドキュメントの「現時点」での詳細情報を表示する場合は時間がかかることになります。
ブランチ作成や複数編集など、システム上の一部の操作では、アイテムの履歴取得機能が使用されます。これらすべての操作が、履歴取得にかかる時間の影響を受けます。
履歴アイテムの取得でスナップショット機能を使用する場合の詳細については、PTC eSupport Portal のアーティクル
CS334182 を参照してください。
スナップショットを使用しない履歴取得
このセクションでは、スナップショットを使用して履歴アイテムの取得時間を短縮し、全体的なパフォーマンスを改善する場合の例について説明します。
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この例は、スナップショット機能の仕組みについて正しく理解することのみを目的としています。この例のように、編集回数が少ない場合にスナップショット機能を使用することはお勧めしません。
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図 1 は、2020 年 7 月 1 日に作成されたアイテムの履歴を示しています。ある期間内に、アイテムが合計 7 回編集されています。2020 年 7 月 7 日の時点でアイテムを取得するため、システムは 7 回目の編集を含め、すべての編集をトラバースします (合計で 7 件の編集を通過することになります)。
編集回数が数百回や数千回になる場合、システムがすべての編集をトラバースしてアイテムの現在の詳細情報を取得するまでに、かなりの時間がかかります。結果として、パフォーマンスが大幅に低下します。
図 1
次のセクションでは、スナップショットを使用して、履歴アイテムの取得時間を短縮する方法について説明します。
スナップショットを使用した履歴の取得
図 2 は、編集回数が 7 回のアイテム上で作成されたスナップショットの数を示しています。編集が 3 回行われるたびに、スナップショットが作成されます。この図では、7 月 3 日と 7 月 6 日にスナップショットが作成されています。
図 2
2020 年 7 月 7 日時点でのアイテムを表示するために、システムは、7 月 7 日に最も近いスナップショットを探します (図 3 の場合は、7 月 6 日のスナップショット)。その後、目的の日付に達するまで検索が実行されます。この場合、システムはもう 1 回トラバースするだけで、7 月 7 日時点でのアイテムを表示することができます。そのため、システムによる通過処理またはトラバース処理の最大回数が 2 になります。これは、図 1 の場合よりも少ない回数です。
図 3
編集回数が非常に多い場合は、スナップショットを使用すると、履歴アイテムを取得するためのトラバース回数が少なくなるため、取得にかかる時間が短くなり、全体的なパフォーマンスが向上します。
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