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計算式に関する最適な方法と重要な考慮事項
この項では、計算式を使用する際の最適な方法と重要な考慮事項について説明します。また、特定の方法で計算式を使用することによって得られる効率、および (特定の計算式の実装の中での) すべてのリスク、制約、またはその他の制限の特定についても取り上げます。
セキュリティと表示
計算フィールドは管理者によって作成され、編集できない読み取り専用フィールドとして表示されますが、管理者は特定のユーザーやグループだけにその表示の許可を制限できます。計算フィールドの表示の構成については、タイプのフィールド表示の設定を参照してください。
ユーザーに表示する権限がない 1 つ以上のフィールドを使用して式を作成した場合、ユーザーに表示されるのは計算フィールドの値ですが、表示する権限がないフィールドの値を過去にさかのぼって推定できます。
チャートとレポートでは、すべてのユーザーが計算式を作成できますが、計算式を構成しているフィールドはユーザーに表示される必要があります。
パフォーマンスおよび拡張性
計算式の複雑さ、および次の事項が原因で、計算に時間がかかったり、Windchill RV&S Server のパフォーマンスに影響を与えることがあります。
集計関数、クエリー関数、および HistoricFieldValue などの履歴外部情報関数
im analytics --recomputehistory コマンドとともにクエリー外部情報関数を使用
外部情報関数を使用するフィールドを含む履歴レポート
アイテムの動的な計算フィールドの数、および基になる計算式の複雑さによって、アイテムの表示に時間がかかることがあります。これはアイテムの計算フィールドのすべてが計算されてから表示されるためです。
計算フィールドに状態メトリックを含むアイテムについてクエリーすると、時間がかかることがあります (DaysInState(Submit) > 365 であるアイテムに対するクエリーなど)。計算フィールドを静的なフィールドとして構成して、クエリーのパフォーマンスを向上させることができます。静的なフィールドはスケジュールに基づいて定期的に計算されます。最初は計算に時間がかかることがありますが、静的なフィールドは、計算後にアイテム テーブルの列としてインデックスに設定できます。計算フィールドをインデックスにすると、クエリーのパフォーマンスが向上します。
大量のアイテムを含むタイプの計算式は作成しないでください。たとえば、何万ものアイテムを含む可能性がある 1 つのタイプ (不具合タイプなど) の計算式を作成しないでください。代わりに、20 から 30 個ぐらいのアイテムを含むことがある (ただし、大量の不具合アイテムに関連する) プロジェクト タイプなどの集計タイプの計算式を含めてください。
Windchill RV&S Server で評価される必要がある複雑な計算式がアイテムに含まれる場合、アイテムを編集して「OK」をクリックしても、アイテムの新しい値は再計算されず、更新されません。