入門 > クライアントのインストール > アクセス権限の概要 > コンフィギュレーション管理のアクセス権限 > プロジェクト権限のコピーのシナリオ
  
プロジェクト権限のコピーのシナリオ
Windchill RV&S Client では、サブプロジェクトが移動されたプロジェクト、サブプロジェクトが構成済みのプロジェクト、サブプロジェクトを共有するプロジェクトを含むすべてのプロジェクトに対して、開発の複数のラインにわたって権限を繰り返しコピーできます。
コピー操作の結果は、ターゲット階層内のサブプロジェクトの組み合わせによって異なります。
ターゲットサブプロジェクトの種類により、次のようになります。
サブプロジェクトが共有または移動されている場合 - 元の場所または正規の場所から ACL がコピーされます。
サブプロジェクトが構成済みの場合 -
開発パスに対するサブプロジェクトの場合 - ACL はコピーされません。
特定のビルドに対するサブプロジェクトの場合 - ACL はコピーされません。
ACL は、「開発パスを延長」シナリオでコピーされます。
「開発パスを延長」の詳細については、拡張可能な開発パスの拡張を参照してください。
次の表に、さまざまなシナリオにおけるプロジェクト権限のコピー操作の結果を示します。
シナリオ
結果
特定のビルドに対してサブプロジェクトが構成されます。
ソースプロジェクトの ACL はコピーされません。
特定のビルドに対してサブプロジェクトが構成され、このサブプロジェクトを使用して開発パスが延長されます。
ソースプロジェクトの ACL が開発パスの ACL に上書きコピーされます。
特定の開発パスに対してサブプロジェクトが構成されます。
ソースプロジェクトの ACL はコピーされません。
サブプロジェクトが外部プロジェクトから移動されます。
ソースプロジェクトの ACL が、正規のパスから開発パス ACL に上書きコピーされます。
サブプロジェクトが同じプロジェクト内で移動されます。
ソースプロジェクトの ACL が、正規のパスから開発パス ACL に上書きコピーされます。
サブプロジェクトが外部プロジェクトから共有されます。
ソースプロジェクトの ACL が、正規のパスから開発パス ACL に上書きコピーされます。
メインライン上のソースプロジェクトは、次のサブプロジェクト構造を持っています。
ConfiguredToBuild: 特定のビルド 1.1.2.1 に対して構成されます。
ConfiguredToVariant: 開発パス Devpath2 に対して構成されます。
ExternalSubProject: 外部プロジェクトから移動されます。
InternalMoved: 内部プロジェクト S1 から移動されます。
S1: サブプロジェクト。
ToShare: 外部プロジェクトから共有されます。
次に、開発パス Devpath1 の構造を示します。
「プロジェクトの権限をコピー」操作を実行すると、次の ACL がバリアント開発パス Devpath1 にコピーされます。
mks:si:project:devpath:Devpath1:id:MainProject:S1
mks:si:project:devpath:Devpath1:id:MainProject:S1:InternalMoved
mks:si:project:devpath:Devpath1:id:ExternalProject:ExternalSubProject
mks:si:project:devpath:Devpath1:id:ExternalProject:ToShare
例 1. 特殊なケース - 拡張された開発パス
拡張された開発パスに ACL をコピーするのは、特殊なケースです。この場合、拡張可能な開発パスの結果として、ビルドに対して構成されているすべてのサブプロジェクトに ACL がコピーされます。
拡張可能な開発パス NarrowDevpath を以下に示します。
拡張可能な開発パスを「プロジェクトの権限をコピー」操作のターゲットとして選択すると、次の ACL がコピーされます。
mks:si:project:devpath:NarrowDevpath:id:Project1
mks:si:project:devpath:NarrowDevpath:id:Project1:ConfiguredToExtendDevpath
mks:si:project:devpath:NarrowDevpath:id:Project1:NormalSubProject