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翻訳のエクスポートとインポート
各種管理オブジェクト (「フィールド」「テスト結果フィールド」「タイプ」「状態」) の表示名と説明の属性は、翻訳することができます。上書きされたフィールドと状態については、説明属性のみ翻訳することができます。管理オブジェクトの使用可能な値をエクスポートし、翻訳文字列をインポートできます。ただし、翻訳のエクスポートとインポートを実行するための権限が必要になります。
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エクスポート操作とインポート操作は、同じサーバー上で実行する必要があります。サーバーが異なる場合は、サーバーとポートを確認する必要があります。AdminObjectTypeIdAdminObjectIdNameAdminTypeId の値がサーバーデータ内で一致している場合は、翻訳がデータベースにインポートされます。ただし、これによりデータが破損する可能性があります。
翻訳の変更がインポートされると、「管理移行ウィザード」を開始することによって、これらの変更をロックされたサーバーに移行することができます。これらの変更は、関連付けられているタイプ変更を持つことができるフィールド変更として識別されます。
ユーザー権限の確認
特定のユーザーについて、特定の管理オブジェクトの翻訳のインポートとエクスポートを実行するための権限を持っているかどうかを確認するには、CLI で以下のコマンドを使用します。
フィールド例: im viewfield --user=typeAdmin --password=password field1
詳細が表示されている場合、フィールド field1 の翻訳をエクスポートおよびインポートするために必要な権限をユーザータイプ「管理」が所有しているか確認されます。
翻訳のエクスポート
翻訳のエクスポート機能を使用すると、管理オブジェクトの表示名と説明の値をエクスポートできます。使用可能なすべての翻訳をロケール単位でエクスポートすることができます。ソースロケール (オプション) とターゲットロケールは、エクスポートコマンドの一部として設定できます。管理オブジェクトを選択してエクスポートし、翻訳を取得することもできます。属性の翻訳を使用できない場合でもエクスポートは可能です。ローカライズのプロパティの制約を受けないためです。
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翻訳のエクスポートはロックされたサーバーで実行できます。
次の管理オブジェクトの翻訳をエクスポートできます。
フィールド
テスト結果フィールド
タイプ
状態
翻訳をエクスポートするには
CLI で次のコマンドを使用します。
im exporttranslations --adminType= --targetLocale= --outputFile= [--no|confirm]overwriteOutputFile --sourceLocale= --user=名前 --password=パスワード --hostname=サーバー --port=番号 selection
説明:
--adminType- フィールド、タイプ、状態など、エクスポートする管理オブジェクトの名前を指定するフィールド値です。
--sourceLocale- 翻訳された文字列を使用できるロケールです。
--targetLocale- 翻訳が必要なロケールです。
--hostname- Windchill RV&S Server が配置されているホストサーバーの名前です。
--port- Windchill RV&S Server が配置されているホストサーバー上のポートです。
--outputFile- 翻訳のエクスポート先となる XML ファイルのパスと名前です。
[no|confirm]overwriteOutputFile- 次の設定を使用します。
--[no]confirm- ファイルの上書きで削除を行う前に確認するかどうかを指定します。デフォルトでは確認が行われます。
selection- 複数の管理オブジェクトおよびその関連インスタンスのセットです。Field:field1 のようにコロンで区切られます。複数のセットがある場合はスペースで区切られます。
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overwriteOutputFile のみを使用する場合、権限の確認を行わずにファイルが上書きされます。
adminTypeオプションを使用するか、Field:field1 などの選択内容を使用します。両方を使用すると、--adminType オプションが管理オブジェクトの選択内容と対応していないことを知らせるエラーメッセージが表示されます。どちらも指定しない場合、サポート対象のすべての管理オブジェクトがエクスポートされます。
次の例は、adminType オプションを使用するコマンドがどのように機能するかについて説明しています。
im exporttranslations --adminType=field --sourceLocale=en --targetLocale=de --hostname=localhost --port=7001 --outputFile=export.xml --confirmoverwriteOutputFile
このコマンドは管理オブジェクト (ターゲットロケールがドイツ語、ソースロケールが英語のフィールドなど) をエクスポートし、管理オブジェクトを出力ファイル export.xml で上書きする前に、同じ場所に同じ出力ファイルが存在する場合は確認を求めます。
次の例は、選択内容を使用するコマンドがどのように機能するかについて説明しています。im exporttranslations--sourceLocale=en --targetLocale=de --hostname=localhost --port=7001 --outputFile=export.xml --confirmoverwriteOutputFile Field:Field1 Field:Field2 State:State1 Type:Type1
このコマンドは管理オブジェクト (フィールド (Field1、Field2)、状態 (State1)、タイプ (Type1)) の翻訳をエクスポートします。 
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outputfile オプションが設定されていない場合、ファイルは現在の作業ディレクトリに作成され、IntegrityTranslations_<timestamp>.xml という名前が付けられます。
次の例は、現在の作業ディレクトリでファイルがどのように作成されるかについて説明しています。
im exporttranslations --adminType=field --sourceLocale=en --targetLocale=de --hostname=localhost --port=7001
このコマンドは、管理オブジェクト (ターゲットロケールがドイツ語、ソースロケールが英語のフィールド) を現在の作業ディレクトリに IntegrityTranslations_{timestamp}.xml というファイル名を付けてエクスポートします。
翻訳のインポート
各ロケールの管理オブジェクトの表示名と説明の翻訳は、インポートすることができます。翻訳のインポート機能を使用すると、1 回あたり 1 つのロケールの翻訳文字列をインポートできます。ローカライズのプロパティの制限は受けません。
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翻訳のインポートはロックされたサーバーで実行できません。
次の管理オブジェクトの表示名属性と説明属性の翻訳をインポートできます。
フィールド
テスト結果フィールド
タイプ
状態
翻訳をインポートするには
CLI で次のコマンドを使用します。
im importtranslations --inputFile= --user=名前 --password=パスワード --hostname=サーバー --port=番号
説明:
--hostname- Windchill RV&S Server が配置されているホストサーバーの名前です。
--port- Windchill RV&S Server が配置されているホストサーバー上のポートです。
--inputFile- インポートする翻訳が含まれている XML ファイルの名前です。
たとえば、次のコマンドを実行したとします。
im importtranslations --hostname=localhost --port=7001 --inputFile==D:\Import\Importtranslations.xml は翻訳をインポートし、入力ファイルを D:\Import\Importtranslations.xml に保存します。
XML ファイルは手動で編集できます。タグでは大文字と小文字が区別され、メインタグに次のシーケンスを使用します。シーケンスが正しくない場合、翻訳のインポートでエラーが発生し、無効なコンテンツが見つかったためにいずれの翻訳もインポートできないと通知されます。  AdminObjectTypeIdAdminObjectIdNameAdminTypeId の ID を判断する方法については、im fields コマンドと im types コマンドの CLI の man ページを参照してください。
タグのシーケンスは次のとおりです。
ServerDetails- ファイルのエクスポート元またはインポート先のサーバーの情報を提供します。このセクションにはすべての要素が必要です。
TranslationData- 管理オブジェクトの翻訳データに関する情報を提供します。
OverrideTranslationData- 管理オブジェクトの上書き属性の翻訳データに関する情報を提供します。
ServerDetails
タグ
説明
HostName
Windchill RV&SServer のホスト名。
Port
Windchill RV&SServer のポート。
ExportedDate
ファイルのエクスポートの日付。
UserName
翻訳をエクスポートまたはインポートしたユーザー。
SourceLocale
翻訳のソースロケール <SourceValue> または <SourceOverrideValue> にはこのロケールのデータがあります。
TargetLocale
翻訳のターゲットロケール <TargetValue> または <TargetOverrideValue> にはこのロケールのデータがあります。
TranslationData
タグ
説明
 
AdminObjectTypeId
Windchill RV&Sの各オブジェクトはそのタイプによって識別されます。値は次のようになります: フィールド = 1、状態 = 2、プロジェクト = 3、ユーザー = 4、グループ = 5、タイプ = 6
これらの値はインポート時とエクスポート時とで同じでなければなりません。
AdminObjectId
特定のタイプの管理オブジェクトの一意の ID。
Name
管理オブジェクトの名前属性。サーバーはこの要素を使用して確認を行います。この要素が一致しない場合は、インポートコマンドがエラーで終了します。
Attribute
ローカライズされる属性 (表示名または説明)。
SourceValue
サーバー上の属性のソース値。
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この要素の値はブランクにできます。
TargetValue
インポート操作でインポートする必要のある属性のターゲット値、またはエクスポート操作中にサーバー上に存在するターゲットロケールの既存の値。
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表示名の値がブランクになっている場合、エラーが発生します。
説明の値がブランクになっている場合、この値はサーバー側でブランクに設定されます。
OverrideTranslationData
タグ
説明
AdminObjectTypeId
Windchill RV&Sの各オブジェクトはそのタイプによって識別されます。現在、フィールドまたは状態が使用されているタイプでは、フィールドと状態のみを上書きできます。値は次のとおりです: フィールド = 1、状態 = 2
これらの値はインポート時とエクスポート時とで同じでなければなりません。
AdminObjectId
特定のタイプの管理オブジェクトの一意の ID。
Name
管理オブジェクトの名前属性。サーバーはこの要素を使用して確認を行います。この要素が一致しない場合は、インポートコマンドがエラーで終了します。
Attribute
ローカライズされる上書き属性。(現時点では説明のみ)
AdminTypeId
属性が上書きされるタイプオブジェクトの一意の ID。
SourceOverrideValue
サーバー上に存在する上書きされる属性のソース値。
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この要素の値はブランクにできます。
TargetOverrideValue
インポート操作中にインポートする必要のある上書きされた属性のターゲット値、またはエクスポート操作中にサーバー上に存在するターゲットロケールの既存の値。
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説明の値がブランクになっている場合、この値はサーバー側でブランクに設定されます。