複数行の編集モードでの編集
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「ドキュメント」ビューに表示されるアイテムは、Windchill RV&S Client の異なるウィンドウから更新される可能性があります。複数行の編集が有効になっている場合、これらの変更を表示するために「ドキュメント」ビューは更新されません。
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常に許可される操作
複数行の編集が有効になっているときはいつでも、ドキュメントを変更またはドキュメントに影響しない操作を実行できます。このような操作には、次のものがあります。
• テキストフィルタの使用
• ドキュメントの現在のレポートおよび履歴レポートの実行
• 指定したラベル、ブランチ、日付、または編集時点での履歴ドキュメントの表示
常に許可されない操作
次の操作は複数行の編集では許可されません。
• テストステップを含む関連フィールドのインライン編集
未保存の変更がある場合に許可されない操作
未保存の変更が存在する場合、複数行の編集中に次の操作は許可されません。すべての変更を保存した後にのみ、これらの操作を実行できます。
• 「ドキュメント」ビューを更新する
• 「ドキュメント」ビューの「アウトライン」ペインで列をカスタマイズする (ただし、「コンテンツ」ペインを使用する場合は、いつでも列をカスタマイズできます)
• 「追加条件」フィールドフィルタを使用して「ドキュメント」ビューをフィルタする
• テキストを指定してドキュメントを検索 (Ctrl + F)
• サブドキュメントとしてドキュメントを挿入または含める
• 「共有」と「再利用」の間でコンテンツの参照モードを切り替える
• 他のドキュメントからコンテンツアイテムを挿入する
• Microsoft Word でのコンテンツの編集
• 「挿入」と「含む」の間でサブドキュメントの参照を切り替える
• ドキュメントのベースライン作成、またはドキュメントからベースラインを削除
• ドキュメントのブランチを作成
• ドキュメントとコンテンツバージョンの作成
• ドキュメントまたはコンテンツアイテムにラベルを追加する
• 変更パッケージの作成
• 「トレースの作成」コマンドまたはドラッグアンドドロップ操作を使用して、ドキュメント内および複数のドキュメントにわたってトレースを作成する
• ブランチされたドキュメントへのトレースの伝播
• ドキュメントの Microsoft Excel へのエクスポート
• 「アイテム」ビューからのドキュメントの印刷
また、 > を選択して「ドキュメント」ビューを構成する際に、未保存の変更内容が存在する場合は、「オプション」ウィンドウの一部のオプションが無効になります。これらの特定のオプションではビューの更新が必要です。更新は未保存の変更がないときにのみ可能です。「オプション」ウィンドウのオプションが無効になる操作としては、以下のような操作があります。
• パラメータを正しいパラメータ値に置き換える。
「パラメータの置換え」チェックボックスは「標準」タブで無効になります。
• 「ドキュメント」ビューのフィールドの内容を折り返す、または編集する。
「折り返し」と「編集可能」のオプションは「標準」タブで無効になります。
• 単一行の編集を有効にする。
「保存前に複数の行を編集」オプションは「編集」タブで無効になります。
• アイテムノードのレイアウトを定義する。
「見出し」タブの以下のオプションが無効になります。
◦ タブ見出しの形式
◦ 見出しの形式
◦ 「アウトライン」列の書式
「オプション」ウィンドウの詳細については、
「ドキュメントビューの構成」を参照してください。
ドキュメントに影響する操作
複数行の編集モードでは、ドキュメントに影響する以下の操作を実行することができます。これらの操作のいくつかは、未保存の変更が存在しない場合にのみ実行できます。こうした操作は即時にサーバーに保存され、元に戻すことはできません。ドキュメント間で許可されているすべての操作が、こうした操作に該当します。
• 挿入
◦ 挿入操作を実行することができます。ただし、未保存の変更が存在する場合は、 > > を選択することはできません。
• 削除
◦ コンテンツの削除操作を実行することができます。
• 移動
◦ 移動操作を実行することができます。ただし、いくつかの例外があります。
▪ 複数の連続しないコンテンツ行を選択した場合、これらの行をインデントしたりインデントを戻したりすることはできません。異なるレベル (2、2.1、および 3 など) でコンテンツ行を選択した場合も同様です。これらの行を上や下に移動できません。また、インデントしたりインデントを戻したりすることはできません。
▪ 未保存の変更内容がいずれかのドキュメントに存在する場合、ドキュメント間でコンテンツを移動することはできません。未保存の変更内容が存在しない場合、移動操作を元に戻すことはできません。移動するとすぐにサーバーに保存されるためです。
▪ 移動元のドキュメントと移動先のドキュメントのいずれかに未保存の変更が存在する場合、「トレースの作成」コマンドを使用してトレースや関連を作成したり、ドキュメント間でドラッグアンドドロップ操作を実行することはできません。未保存の変更内容が存在しない場合、トレースや関連の作成を元に戻すことはできません。作成するとすぐにサーバーに保存されるためです。
• 切り取り
◦ 切り取り操作は、常に実行することができます。
• コピー
◦ コピー操作は、常に実行することができます。
• 貼り付け
◦ 貼り付け操作を実行することができます。ただし、いくつかの例外があります。
▪ ソースドキュメントかターゲットドキュメントのどちらかに未保存の変更が存在する場合は、切り取りおよびコピーしたコンテンツを貼り付けることはできません。未保存の変更が存在しない場合、ドキュメント間でのコンテンツの貼り付けを元に戻すことはできません。コンテンツを貼り付けるとすぐにサーバーに保存されるためです。
▪ 未保存の変更が存在する場合、 > を選択して、ドキュメント内またはドキュメント間でコンテンツを貼り付けることはできません。
◦ ソースと同じドキュメント内でコンテンツを貼り付ける場合は、貼り付け操作を元に戻すことができます。
◦ Ctrl キーを押しながらコンテンツをドラッグすることにより、このコンテンツのコピーを同じドキュメント内の別の場所に貼り付けできます。このコピー操作は、ノードに子が含まれない場合は単一ノード、親ノードが選択されている場合はセクションに対して機能します。この操作は、必要に応じて元に戻すことができます。
• 現在のドキュメントを別のドキュメントに格納または挿入する
◦ 現在のドキュメントを他のドキュメントへ含めたり、挿入することができます。格納先または挿入先のドキュメントが表示中の場合、そのドキュメントは更新されないため、現在のドキュメント内の未保存の変更は表示されません。
• 複数のサブドキュメントを格納または挿入する
◦ 複数のサブドキュメントを格納または挿入することができます。同じドキュメントの複数のサブドキュメントを 1 つのドキュメント内に含めることもできます。ただし、このドキュメント ID の最初のサブドキュメントだけが、含まれているサブドキュメントとして表示されます。後続のサブドキュメントは挿入されていると表示されます。つまり、子を表示するのは最初のインスタンスだけです。
◦ 特定のドキュメント内に挿入されている、同じドキュメントの後続のサブドキュメントには、循環関係アイコン
が表示されます。同じドキュメントの複数のサブドキュメントの挿入に対するこの動作は、単に表示上だけのことです。コンテンツのエクスポートやレポートを実行すると、そのコンテンツが拡張されます。
変更されていない「ドキュメント」ビューを更新する操作
複数行の編集では、データをサーバーに直接コミットする操作を実行すると、「ドキュメント」ビューが更新されます。以下の説明では、メニューからアクションを選択することを前提としています。以下に示すすべてのアクションは、未保存の変更がドキュメント内に存在しない場合のみ実行することができます。
• 「アイテム」メニューで以下のいずれかのオプションを選択すると、「ドキュメント」ビューが更新されます。
◦ 関連の作成
◦ 関連を追加
◦ ラベル
• 「ドキュメント」メニューで以下のいずれかのオプションを選択すると、「ドキュメント」ビューが更新されます。
◦ ベースライン
◦ ベースラインの削除
◦ ブランチ
◦ トレースの伝播
◦ チェックイン
◦ プロジェクトの変更
◦ プロパティ
| 未保存の変更がドキュメント内に存在するかどうかに関係なく、「ロック」または「ロック解除」を選択できます。選択内容に従い、ロックの情報が更新されます。ただし、未保存の変更が存在しない場合は、「ロック」または「ロック解除」を選択すると、ビュー全体が更新されます。 |
• 「コンテンツ」メニューで以下のいずれかのオプションを選択すると、「ドキュメント」ビューが更新されます。
◦ >
◦ >
◦ >
◦ >
◦ >
◦ 参照の切り替え
◦ 形式を選択して貼り付け
◦ >
◦ ベースライン
◦ ブランチ
◦ チェックイン
◦ プロジェクトの変更
◦ 共有/再利用の切り替え
◦ すべての要検討の消去
◦ プロパティ
> > > を選択すると、データがサーバー上に直接発行されます。これらのアクションは、個別の Gateway アプリケーション内で実行されます。そのため、これらのアクションが正常に実行されても、「ドキュメント」ビューは更新されません。
編集操作を表すアイコン
複数行の編集でコンテンツアイテムに編集を行うと、未保存の変更のあるすべての行のヘッダーにアイコンが表示されます。各編集のタイプに応じて異なるアイコンが表示されます。
• - 編集済みフィールドアイコンは、少なくとも 1 つのフィールド値が変更されていることを示します。必要に応じて、すべてのフィールド値を元のサーバー値に復元することができます。詳細については、
複数行の編集ですべてのフィールドの編集を復元を参照してください。
• - 移動済みアイテムアイコンは、行が移動されていることを示します。複数行の編集は常に
「セクション」の操作モードで機能するため、移動されたアイテムのすべての子も移動され、移動済みアイテムアイコンが表示されます。
• - 削除済みアイテムアイコンは、行が削除されていることを示します。複数行の編集は常に
「セクション」の操作モードで機能するため、削除されたアイテムのすべての子も削除され、削除済みアイテムアイコンが表示されます。
| 削除されたアイテムは、保留中の削除の表示がオンになっている場合にのみ表示されます。デフォルトでは、保留中の削除は非表示になります。必要に応じて削除されたアイテムを復元することができます。詳細については、 複数行の編集で保留中の削除を表示および理解するを参照してください。 |
任意の行に対して複数の操作を実行することができます。たとえば、アイテムを移動または削除する前にフィールドの編集を行うことができます。アイテムを移動または削除する前に行われたフィールドの編集は記憶されます。行に対して複数の操作を実行すると、スペースに余裕がある限り以下の優先順位でアイコンが表示されます。
• 競合
• 編集されたフィールド
• 移動されたアイテム
• 削除されたアイテム
• その他
競合についての詳細は、
再同期後に編集の競合を解決するを参照してください。その他にもデルタ、ロック、必須フィールドのアイコン、および未解決または解決済みアイテムのアイコンが表示されます。
実行されたすべての操作で、アイコンを表示するスペースに余裕がない場合は、表示されるアイコンはアイコンの優先度によって決まります。
• 「コンテンツ」ペインでは、すべてまたは一部のアイコンのみを表示するかどうかは、行の高さによって決まります。
◦ 行の高さが十分な場合、実行されたすべての操作で行ヘッダーにアイコンが表示されます。
◦ 行の高さが十分でない場合、行ヘッダーには優先順位に基づいて適合するアイコンのみが表示されます。
• 「アウトライン」ペインは、行の高さが十分ではないため、複数のアイコンが表示されることはありません。この結果、優先順位の最も高いアイコンのみが表示されます。
• 編集可能なアイテムのプレビューが表示されている場合、実行されたすべての操作でアイテムヘッダーにアイコンが表示されます。
アイコンの上にマウスカーソルを合わせるとツールチップが表示されます。実行された操作のすべてでアイコンが表示されていない場合は、ツールチップには実行された追加の操作が一覧表示されます。
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