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入力値の検証、有効値リスト、カスケード属性
属性に使用可能な値を制限できます。
ソリューションエレメント
エレメント
説明
有効値リスト制約
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで定義される制約。詳細は、属性の制約規則を参照してください。
列挙リスト制約
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで定義される制約。詳細は、属性の制約規則を参照してください。
モデル化クラス定義での EnumeratedType
詳細については、特殊永続化構文の「GenAsEnueratedType 列」のセクションを参照してください。
カスケード属性
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで定義される属性間の依存。「カスケード属性」タブを参照してください。
有効範囲制約
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで定義される制約。詳細は、属性の制約規則を参照してください。
upperLimit 制約、lowerLimit 制約
モデルクラスを定義する際に制約が定義されます。PropertyConstraints の詳細については、ビジネスオブジェクトのモデル化を参照してください。数値属性に使用した場合は範囲制約と機能は同じです。
ワイルドカード制約
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで定義される制約。詳細は、属性の制約規則を参照してください。
正規表現制約
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで定義される制約。詳細は、属性の制約規則を参照してください。
文字列フォーマット制約
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで定義される制約。詳細は、属性の制約規則を参照してください。
重複した値なし制約
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで定義される制約。詳細は、属性の制約規則を参照してください。
選択リストのスタイル
UI での有効値の表示方法を指定するプロパティ。詳細については、コンフィギュレーションポイントの「選択リストのスタイル」を参照してください。
空白オプションを含める
有効値リストに空白オプションを含めるかどうかを指定するプロパティ。詳細については、コンフィギュレーションポイントの「空白のオプションを含める」を参照してください。
予測される結果
次の 1 つ以上を行えます。
ユーザーの選択元となる有効な値のセットを指定することで、入力を制限する。
例:
「空白のオプションを含める」が true に設定されている場合
「空白のオプションを含める」が false に設定されている場合
両方の属性に有効な値のセットを定義しておくことで、ある属性の値を使用して別の属性の値を定義する。
ユーザー入力を一定の範囲内に制限し、値が範囲から外れている場合には検証メッセージを表示する。
文字列属性のユーザー入力を特定の文字パターンに従わせる。入力した値が制約で指定されているパターンに従っていない場合に検証メッセージを表示する。
ユーザー入力値は一意である必要がある。
ソリューション
ソリューションエレメントを組み合わせるには、次に示す異なった種類の動作を実行することが必要です。
やりたいこと・・・
コンフィギュレーション
属性の有効値を含むドロップダウンリストを表示し (ラジオボタンのグループとしても設定可能)、ユーザーが値を入力できないようにする。
グローバル属性とローカル属性の場合、以下を使用します。
ローカライズされていないリストでは有効値リスト
ローカライズされたリストでは列挙リスト
モデル化された属性の場合、以下を使用します。
モデル化クラス定義での EnumeratedType。
再コンパイルせずに既存のモデル化属性に対して有効値リストを定義するには、「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで、有効値リスト制約 (ローカライズされたリスト) または列挙リスト制約 (ローカライズされていないリスト) を使用します。
ユーザーが値を入力することを許可するが、値を一定の範囲内に制限する。
モデル化属性には、上限制約および下限制約を適用します。
ローカル属性とグローバル属性の場合、範囲制約を使用します。
ユーザーが値を入力することを許可するが、値を検証するため複数の範囲を定義する。
有効桁数制約
これは実数および単位を持つ実数のみに適用可能です。
ある属性の値を使用して別の属性の値を定義する。
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティの「カスケード属性」タブを使用します。
ユーザーが入力する値が一定のパターンに従うように制限する。
ワイルドカード制約、正規表現制約、または文字列フォーマット制約を使用します。
単一のビジネスオブジェクトに対して入力された一連の値が一意であることを強制する必要がある。
「重複した値なし」制約を使用する。
UI での有効値の表示方法を指定する。
「選択リストのスタイル」プロパティを使用します。
有効値リストを使用しているときに属性のカレント値をクリアする空白オプションを含める。
「空白のオプションを含める」プロパティを使用します。
有効値リスト、有効範囲制約、有効桁数制約の結合
1 つの属性にこれらのコンフィギュレーションを複数定義できます。次の表に、これらのコンフィギュレーションを組み合わせたときに得られる効果を示します。
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで属性に指定されている制約
UI の動作
有効値リスト + 列挙リスト + 列挙タイプ
すべての制約で共通するリストが表示されます。つまり、定義されているすべてのリストに共通するエントリがリストに表示されます。
例:
次の制約があるものとします。
1. 列挙:
COLOR_RED = Red
COLOR_BLUE = Blue
COLOR_GREEN=Green
2. ローカライズされていない有効値のリスト
COLOR_RED
COLOR_BLUE
3. ローカライズされていない有効値のリスト
Red
Blue
 
ユーザーが 1 と 2 を適用した場合、有効値は次のようになります。
COLOR_RED = Red
COLOR_BLUE = Blue
 
ユーザーが 1 と 3 を適用した場合、空のセットが表示されます (有効値はなし)。
ある属性に指定されているすべての有効値リストを結合した場合、すべてのリストの共通リストができます (すべてのリストに共通するエントリのみが結果のリストに追加されます)。このため、複数の有効値リストが定義されている場合、空の有効値リストができる可能性があります。有効値リストが空の場合、エンドユーザーの UI には入力フィールドが表示されます。
有効値リスト + 範囲制約
範囲制約を満たす、有効値リスト内の値のみがドロップダウンに表示されます(ラジオボタンとしてコンフィギュレーション可能)。ツールチップメッセージなし。
有効値リスト + 有効桁数制約
有効桁数制約から派生した範囲を満たす、有効値リスト内の値のみがドロップダウンに表示されます(ラジオボタンとしてコンフィギュレーション可能)。ツールチップメッセージなし。
範囲制約 + 有効桁数制約
有効範囲を示すツールチップが表示される入力フィールド。検証メッセージによって有効範囲が示されます。
有効範囲とは、この 2 つの制約で共通する範囲のことです。
有効値リスト + 範囲制約 + 有効桁数制約
"範囲制約" の範囲と "有効桁数制約" の範囲の両方を満たす、離散セット内の値のみがドロップダウンに表示されます。ツールチップメッセージなし。