メンテナンスリリースでのクライアント JAR の更新
論理 JAR に DSU JAR が含まれているので、クライアントは、クライアント JAR の全セットではなく、メンテナンスリリースの一部として追加または変更されたリソース (および新しいルートヘッド JAR) をダウンロードするだけで済みます。
メンテナンスリリース時にクライアント JAR を構築するプロセスは、以下のコマンドによって自動化されています (このコマンドによって、新規または更新された DSU JAR に必要な場合は、カスタマイズ JAR が再構築されることに注意してください)。
ant -f MakeJar.xml dsuUpdate
このコマンドでは以下のターゲットが実行されます。
• createCodebaseDsuBOM: codebase にある codebase/../*_bom.txt BOM ファイルのエントリを jarContents/DSU.bom に含めますが、codebase を基準にして書き込まれます (各エントリから「codebase/」が除去されます)。
• updateDSUIncludes: 各 FCS .includes ファイルを jarContents/DSU.bom とインターセクトし、対応する DSU .includes ファイルに共通部分を追加します。
• updateCustIncludes: 各 FCS .includes と DSU .includes のファイルのペアを jarContents/Cust.bom とインターセクトし、対応する Customization.includes ファイルに共通部分を追加します。
• expandJarLocales: DSU .includes と FCS .includes で _en localization によって表されるリソースバンドルに対して、jarContents/clientJarLocales で要求されたその他のローカリゼーションを Customization.includes に含めます。
• removeNonexistantDsuAndCustEntries: Customization および DSU の .includes ファイルから codebase にないエントリをすべて除去します。
• buildDSUClientJars: すべての DSU およびカスタマイズ JAR コンポーネントを再構築します。さらに、これらの JAR の (直接的または間接的) 親であるすべてのインデックス付きヘッド JAR を構築します。
Foundation リソースと JAR の場合に dsuUpdate によって以下の手順のみが省略されます。
• 新しい DSU JAR エントリの追加。DSU BOM と FCS JAR コンテンツの共通部分にあること以外の理由 (以前に欠落したエントリや新規クラスなど) が必要です。
• DSU によって変更されたファイルを含む codebase/../*_bom.txt ファイルの包含。
これらの手順は、メンテナンスリリース自体の一部として (たとえば、更新済みの DSU .includes ファイルや foo_bom.txt ファイルとして) 実行されます。
カスタマイズ用のクライアント JAR の更新
カスタマイズ JAR コンポーネントは、対応する DSU および FCS コンポーネントに優先してロードされるので、定義済みの JAR セットに対するカスタマイズの追加およびオーバーライドを可能にします。
ユーザーまたはカスタマイザは、以下のコマンドを使用して、必要なカスタマイズ .includes ファイルにエントリを追加して対応する JAR を再構築できます。
ant -f MakeJar.xml buildCustClientJars
-DlogicalJarNames=jar1,jar2,…
ここで、"jar1,jar2,…" はカスタマイズコンポーネントを再構築する必要のある論理 JAR のリストで置き換えます。
ただし、多くの場合、いくつかのファイルをすでにオーバーライドし、この問題を処理するために更新したクライアント JAR のみが必要です。それには、codebase/jarContents/Cust.bom のオーバーライド済み/カスタマイズ済みファイルをリストし、以下のコマンドを実行します。
ant -f MakeJar.xml custUpdate
このコマンドでは以下のターゲットが実行されます。
• updateCustIncludes: 各 FCS .includes と DSU .includes のファイルのペアを jarContents/Cust.bom とインターセクトし、対応する Customization.includes ファイルに共通部分を追加します。定義済みの初期の Cust.bom には、非常に一時的なエントリ (コード生成中に再生成されたプロパティファイルなど) がいくつか含まれることに注意してください。
• expandJarLocales: DSU .includes と FCS .includes で _en localization によって表されるリソースバンドルに対して、jarContents/clientJarLocales で要求されたその他のローカリゼーションを Customization.includes に含めます。
• buildCustClientJars: すべてのカスタマイズ JAR コンポーネントを再構築します。さらに、これらの JAR の (直接的または間接的) 親であるすべてのインデックス付きヘッド JAR を構築します。
加えて、前のセクションで説明した方法と同様の方法で、新しいクライアント JAR セットを構築することにより、より広範なクライアントカスタマイズもサポートされます。