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エイリアス属性のマッピング
エイリアス属性は、関連オブジェクトの属性にマッピングします。このマッピングにより、レイアウトにエイリアス属性を含めることで、現在のタイプのユーザーインタフェース (情報ページやテーブルなど) に関連オブジェクトの情報を表示できるようになります。その他の属性へのマッピングは、「マッピング」プロパティで指定します。演算子、タイプおよび属性の内部名を使用して、オブジェクトのリンクおよび参照をナビゲートします。
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特定のエイリアスのマッピングは、1 つのタイプまたはそのサブタイプに対して 1 度しか使用できません。同じマッピングで 2 つ目のエイリアス属性が定義されると、エラーになります。タイプの「Logical Attributes Report」には、そのタイプに対してすでに使用されているマッピングが表示されます。ここには、「タイプおよび属性の管理」ユーティリティでエイリアス属性に対して使用されるものも含まれます。Logical Attributes Report は、「カスタマイズ」 > 「ツール」で使用できます。詳細については、カスタマイズツールの概要を参照してください。
エイリアス属性をレイアウトに含めるときの表示方法については、属性の表示を参照してください。
マッピングの構文
マッピングの開始点はエイリアス属性が定義されているオブジェクトであり、「マッピング」プロパティ値には含まれていません。マッピングの最後にある属性の値が、エイリアス属性の値としてユーザーインタフェースに表示されます。
マッピングの定義では、次のセパレータ記号が使用されます。
チルド記号 (~) は左側のタイプと右側の属性の間で使用され、そのタイプに定義されている特定の属性を示します。例外については、下記の記号 (@) の定義を参照してください。
<タイプ A>~<タイプ A の属性>
キャレット記号 (^) は左側の属性と右側のタイプの間で使用され、その属性からその特定のタイプのインスタンスにナビゲートします。
<タイプ A>~<タイプ A の属性>^<タイプ B>
アット記号 (@) は左側の属性と右側のタイプの間で使用され、右側のタイプに定義されている属性からそのタイプのインスタンスにナビゲートします。属性の右側にアット記号 (@) が存在する場合、属性が定義されている場所の判断において、属性の左側のチルド記号 (~) より優先されます。
<タイプ A>~<タイプ B の属性>@<タイプ B>
等号 (=) は左側の属性と右側の属性の間で使用され、右側のタイプのインスタンスにナビゲートします (左側の属性の値は右側の属性の値と等しい)。等号 (=) の左右には、ブール、整数、文字列、日付タイプのモデル化属性のみ指定できます。
<タイプ A>~<タイプ A の属性>=<タイプ B の属性>@<タイプ B>
「マッピング」プロパティ値の構文は、以下のとおりです。
<関連付け>~<属性>
ここで
<関連付け> は以下のいずれかです。
<関連付け>
意味
<属性>^<タイプ>
このオブジェクトが参照するほかのオブジェクトにナビゲートします。
<属性>@<タイプ>
このオブジェクトを参照するオブジェクトにナビゲートします。
<属性>=<属性>@<タイプ>
このオブジェクトと同じ値を持つオブジェクトにナビゲートします。
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<attribute>=<attribute>@<type> マッピングの attribute エントリには、ブール、整数、文字列、日付タイプのモデル化属性のみ指定できます。モデル化属性は LWCHardAttDefinition テーブルに保存されています。
<関連付け>~<関連付け>
つながっている複数の <関連付け> にわたってオブジェクトをナビゲートします。
<属性> は、そのタイプに定義されている属性の内部名です。「タイプおよび属性の管理」ユーティリティに表示されないタイプの属性では、その属性のモデル化名を使用します。
<タイプ> はそのタイプの内部名です。「タイプおよび属性の管理」ユーティリティに表示されないタイプでは、そのタイプのクラス名を使用します。
マッピングの例
以下に、「ドキュメント」タイプに指定され、wt.doc.WTDocument の内部名を持つエイリアス属性の例を示します。
たとえば、「マッピング」プロパティの値が
masterReference^wt.doc.WTDocumentMaster~name
である場合、次の画像に示すように、現在の wt.doc.WTDocumentmasterReference 参照属性を wt.doc.WTDocumentMaster にナビゲートし、wt.doc.WTDocumentMastername 属性を返します。
以下の画像は、wt.doc.WTDocumentUsageLink リンクタイプによってリンクされている wt.doc.WTDocumentwt.doc.WTDocumentMaster という 2 つのタイプを示しています。wt.doc.WTDocumentUsageLink リンクタイプには、usedBy (wt.doc.WTDocument を参照) と uses (wt.doc.WTDocumentMaster を参照) の 2 つの参照属性があります。
usedBy 参照属性は、wt.doc.WTDocument オブジェクトと、それを参照する wt.doc.WTDocumentUsageLink オブジェクトの間をナビゲートするために使用されます。usedBy 属性はナビゲート先のタイプで定義されているため、アット記号 (@) をセパレータ記号として使用します。
「マッピング」の値が以下のようになっている場合、
usedBy@wt.doc.WTDocumentUsageLink~uses^wt.docWTDocumentMaster~name
現在の wt.doc.WTDocument オブジェクトを参照する usedBy 属性を持つ wt.doc.WTDocumentUsageLink オブジェクトにナビゲートした後、それらの wt.doc.WTDocumentUsageLink オブジェクトの uses 属性によって参照されている wt.doc.WTDocumentMaster オブジェクトにナビゲートし、それらの wt.doc.WTDocumentMaster オブジェクトの名前を取得します。
その他のエイリアスマッピングの例
以下の表に、エイリアス属性のマッピングのその他の例を示します。「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで属性またはタイプが表示可能な場合、表示名はマッピングの説明に含まれます。「タイプおよび属性の管理」ユーティリティに表示されないタイプおよび属性では、そのタイプのクラス名と、そのタイプの属性のモデル化名が使用されます。このトピックの最後に、一般的なリンクオブジェクトの表があります。
現在のオブジェクト
属性値のマッピング
説明
「アクティビティ」(com.ptc.projectmanagement.plan.PlanActivity)
containerReference^wt.projmgmt.admin.Project2~containerInfo.name
現在の「アクティビティ」(com.ptc.projectmanagement.plan.PlanActivity) オブジェクトの「コンテキスト」(containerReference) 属性によって参照されている「プロジェクト」(wt.projmgmt.admin.Project2) オブジェクトにナビゲートし、「プロジェクト」(wt.projmgmt.admin.Project2) オブジェクトから「名前」(containerInfo.name) 属性を取得します。
「ドキュメント」(wt.doc.WTDocument)
describedBy@wt.part.WTPartDescribeLink~describes^wt.part.WTPart~name
現在の「ドキュメント」(wt.doc.WTDocument) オブジェクトを参照する describedBy 属性を持つ wt.part.WTPartDescribeLink オブジェクトにナビゲートした後、それらの wt.part.WTPartDescribeLink オブジェクトの describes 属性によって参照されている「部品」(wt.part.WTPart) オブジェクトにナビゲートし、それらの「部品」(wt.part.WTPart) オブジェクトのname 属性を取得します。
「リソース割当」(com.ptc.projectmanagement.assignment.ResourceAssignment)
parentReference^com.ptc.projectmanagement.plan.PlanActivity~deadline
現在の「リソース割当」(com.ptc.projectmanagement.assignment.ResourceAssignment) オブジェクトの「parentReference」 (parentReference) 属性によって参照されている「アクティビティ」(com.ptc.projectmanagement.plan.PlanActivity) オブジェクトにナビゲートした後、それらの「アクティビティ」(com.ptc.projectmanagement.plan.PlanActivity) オブジェクトの「期限」(deadline) 属性を取得します。
「部品」(wt.part.WTPart)
describes@wt.part.WTPartDescribeLink~describedBy^wt.doc.WTDocument~publisher
(このマッピングでは、「ドキュメント」(wt.doc.WTDocument オブジェクトタイプ) で「パブリッシャ」(publisher) 属性が作成されていることを前提としています)
現在の「部品」(wt.part.WTPart) オブジェクトを参照する describes 属性を持つ wt.part.WTPartDescribeLink オブジェクトにナビゲートした後、それらの「部品」(wt.part.WTPart) オブジェクトの describedBy 属性によって参照される「ドキュメント」(wt.doc.WTDocument) オブジェクトにナビゲートし、それらの「ドキュメント」(wt.doc.WTDocument) オブジェクトの「パブリッシャ」(publisher) 属性を取得します。
「部品」(wt.part.WTPart)
name=title@wt.doc.WTDocument~description
現在の「部品」(wt.part.WTPart) オブジェクトの「名前」(name) 属性と一致する「タイトル」(title) 属性を持つ「ドキュメント」(wt.doc.WTDocument) オブジェクトにナビゲートした後、それらの「ドキュメント」(wt.doc.WTDocument) オブジェクトの「説明」(description) 属性を取得します。
「ドキュメント」(wt.doc.WTDocument)
usedBy@wt.doc.WTDocumentUsageLink~uses^wt.doc.WTDocumentMaster~name
現在の「ドキュメント」(wt.doc.WTDocument) オブジェクトを参照する usedBy 属性を持つ wt.doc.WTDocumentUsageLink オブジェクトにナビゲートした後、それらの wt.doc.WTDocumentUsageLink オブジェクトの「子」属性によって参照されている「ドキュメントマスター」(wt.doc.WTDocumentMaster) オブジェクトにナビゲートし、それらの「ドキュメントマスター」(wt.doc.WTDocumentMaster) オブジェクトの「名前」(name) 属性を取得します。
一般的なリンクオブジェクト
以下の表に、一般的な Windchill リンクオブジェクトとその関係を示します。この情報は、エイリアス属性のマッピングで役立ちます。
リンク元のオブジェクト
リンク元の関係
リンクオブジェクト
リンク先の関係
リンク先のオブジェクト
wt.doc.WTDocument
usedBy
wt.doc.WTDocumentUsageLink
uses
wt.doc.WTDocumentMaster
wt.doc.WTDocument
describes
wt.doc.WTDocumentDependencyLink
describedBy
wt.doc.WTDocument
wt.doc.WTDocument
describedBy
wt.part.WTPartDescribeLink
describes
wt.part.WTPart
wt.part.WTPart
usedBy
wt.part.WTPartUsageLink
uses
wt.part.WTPartMaster
wt.part.WTPart
referencedBy
wt.part.WTPartReferenceLink
references
wt.doc.WTDocumentMaster
wt.part.WTPart
buildTarget
wt.epm.EPMBuildRule
buildSource
wt.epm.EPMDocument
wt.part.WTPart
describes
wt.epm.EPMDescribeLink
describedBy
wt.epm.EPMDocument
wt.part.WTPartMaster
alternates
wt.part.WTPartAlternateLink
alternateFor
wt.part.WTPartMaster
wt.part.WTPartUsageLink
substituteFor
wt.part.WTPartSubstituteLink
substitutes
wt.part.WTPartMaster
wt.epm.EPMDocument
contains
wt.epm.structure.EPMContainedIn
containedIn
wt.epm.familytable.EPMFamilyTable
wt.epm.EPMDocument
usedBy
wt.epm.structure.EPMMemberLink
uses
wt.epm.EPMDocumentMaster
wt.epm.EPMDocument
referencedBy
wt.epm.structure.EPMReferenceLink
references
wt.epm.EPMDocumentMaster
wt.epm.EPMDocument
variant
wt.epm.structure.EPMVariantLink
generic
wt.epm.EPMDocumentMaster
wt.change2.WTChangeOrder2
addressedBy
wt.change2.AddressedBy2
addresses
wt.change2.WTChangeRequest2
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includedIn
wt.change2.IncludedIn2
includes
wt.change2.WTChangeOrder2