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組織管理の概要
組織管理者は、Windchill システムでの組織の設定および管理を担当します。組織は、Windchill システムをホストする親会社の 1 つのビジネス単位や、親会社のサプライヤまたはパートナーを表します。エクスチェンジ環境で組織は、プロジェクトを作成する能力に対価を払う会社を意味します。
組織には、組織参加者 (WTOrganization タイプ) と組織コンテキストの 2 つのタイプがあります。
組織参加者 (WTOrganization タイプのオブジェクトとディレクトリサーバー LDAP エントリで構成) は、ユーザーのグループを表します。各組織参加者は、組織内で製品、ライブラリ、プロジェクト、およびプログラムの作成を可能にする組織コンテキストと関連付けられたり、この組織コンテキストを管理したりできます。
すべての組織参加者に、対応する組織コンテキストがあるわけではありません。組織参加者が独自の製品、ライブラリ、プロジェクト、およびプログラムを管理する必要がある場合だけ、組織コンテキストを作成してください。
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現在の組織参加者は、「ポリシー管理」ユーティリティなどのユーザーインタフェース内で、組織参加者の名前ではなく、"This Org" で表される場合があります。
ドメインの組織参加者の詳細については、参加者 (ユーザー、グループ、および組織) についてを参照してください。
この章で説明するように、組織コンテキストは組織参加者に関連付けられ、ほかのアプリケーションコンテキスト (製品、ライブラリ、プロジェクト、またはプログラム) を作成したり、組織レベルの管理操作を実行したりするためのフレームワークとなります。
製品を開発し、その製品のライフサイクルを通じて製品情報を管理するには、サプライヤ、契約製造メーカー、設計会社など多数の組織と協力し合う必要があります。Windchill では、組織コンテキストを以下のように使用します。
デジタル製品の価値連鎖の定義
データオーナーシップの責務の定義
システムおよびビジネスプロセス内での組織の関与レベルの定義
すべての Windchill ソリューションには、設定時に初期組織コンテキストが 1 つ含まれています。この組織はユーザーが所属する企業を表し、インストール時に作成された組織参加者に関連付けられています。
Windchill ソリューションでは、Windchill ソリューションを通じて相互にコラボレーションする各ビジネス組織や各ビジネス単位で、組織コンテキスト (および対応する組織参加者) を作成できます。各組織はテンプレート (ドキュメント、ワークフロー、およびライフサイクルのテンプレート) を継承し、親サイトコンテキストで指定されているユーザー定義グループにアクセスできます。さらに、組織固有のテンプレート、ユーザー定義グループ、タイプ、および役割を定義できます。各組織にはそれぞれ異なる管理者グループが関連付けられ、組織テンプレート、ユーザー定義グループ、およびポリシーを管理します。組織管理者は、その組織内でアプリケーションコンテキスト (製品、ライブラリ、プロジェクト、およびプログラム) の作成を許可されるユーザーを制御できます。
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将来において複数の組織コンテキストを使用することを検討している場合、初期組織コンテキスト内に製品、ライブラリ、プロジェクト、またはプログラムを作成するのではなく、追加の組織コンテキストを少なくとも 1 つ作成して、その中に製品、ライブラリ、プロジェクト、またはプログラムを作成することをお勧めします。追加の組織コンテキスト内に製品、ライブラリ、プロジェクト、またはプログラムを作成することにより、一方の組織のユーザーが他方の組織のデータを閲覧できないようにする場合、管理データ (サブタイプなど) を再編成する必要なく追加の組織 (参加者およびコンテキスト) を追加できます。
Windchill ソリューションでは、組織の管理に関連するほとんどのアクティビティを行うためのクライアントユーザーインタフェースが提供されています。組織管理者は、その組織内で作成されたすべての製品、ライブラリ、プロジェクト、およびプログラムに共通の情報を定義します。
この章には、組織管理者に必要な情報だけでなく、その組織を機能させるためにサイト管理者に必要な情報も含まれています。