部品の親子リンクに割り当てられた除外選択肢を使用して、部品を製品構造に含めずに除外する必要がある状況を指定できます。たとえば、部品の親子リンクに除外選択肢 Country≠USA が割り当てられている場合、オプションフィルタで Country = USA を選択すると、その部品が製品構造から除外されます。

次の使用例は、除外選択肢を割り当てると便利な場合を示しています。たとえば、ある製品が米国とカナダで販売されるとします。この製品には水ポンプのモジュールがありますが、水ポンプのバリエーション (WP1) は米国で使用できません。設計チームはこのバリエーション部品 WP1 に Country = Canada という選択肢を割り当てることができます。米国の製品バリエーションで WP1 を除外するには、WP1 の親子リンクに Country ≠ USA という除外選択肢を割り当てることができます。

さらにその後、その製品がブラジルでも販売されることになったとします。水ポンプのバリエーション部品 WP1 を更新し、Country = Canada, Brazil を追加する必要があります。米国は親子リンクの除外選択肢によって除外されているので、後でこれらの国が追加されても、水ポンプのバリエーション部品 WP1 をメンテナンスする必要はありません。Country=USA を使用して製品構造をフィルタすると WP1 が除外されます。Country=Canada を使用して製品構造をフィルタすると WP1 が追加されます。

いいえ。除外選択肢は部品の親子リンクに割り当てることしかできません。指定するオプションの選択肢はすべて、除外選択肢と追加選択肢のどちらかである必要があります。

部品に割り当てられた基本定義式と部品の親子リンクに割り当てられた基本定義式をシステムが評価する場合の優先順位はありません。割り当てられた選択肢はすべて、オプションフィルタの選択内容と照合する目的で組み合わせられます。このシナリオは追加選択肢 (つまり、オプションセットの「除外選択肢の割当を許可」が「いいえ」に設定されている場合) のみに適用されます。

基本定義式が部品に直接割り当てられている場合は、どの部品の親子関係もその基本定義式の割当を継承します。部品構造内の特定の部品の親子関係に対する割当を制限するには、次の方法を実行します。

たとえば、部品に RED、WHITE、BLUE、GREEN、ORANGE という選択肢が割り当てられており、この部品が 100 個の製品に表示されるとします。このうち 1 つの製品では、GREEN および ORANGE のバリエーションがこの部品によってサポートされていないものとします。

この場合は、その製品の部品の親子関係リンクに、GREEN、ORANGE の除外選択肢を割り当てる必要があります。この部品の親子関係の「割り当てられた選択肢」列には、COLOR != GREEN, COLOR != ORANGE (または COLOR != GREEN, ORANGE) と表示されます。つまり、オプションフィルタで GREEN または ORANGE が選択された場合、その部品は製品構造に追加できません。

製品構造にオプションフィルタが適用されている場合、システムは部品に対する選択肢 (RED、WHITE、BLUE、GREEN、ORANGE) を使用し、親子関係リンクに対する選択肢 (GREEN、ORANGE) を差し引きます。これらは除外されているからです。結果のセット (RED、WHITE、BLUE) が、オプションフィルタで選択された選択肢と照合されます。オプションフィルタで RED、WHITE、BLUE のいずれかを指定した場合、その部品の親子関係が製品構造に追加されます。オプションフィルタで GREEN または ORANGE を指定した場合、その部品の親子関係は製品構造に追加されません。