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LDAP ディレクトリの接続ファクトリの管理
Info*Engine には、LDAP ディレクトリの接続ファクトリを管理する com.infoengine.connector.AdminTool Java クラスがあります。このツールを使用すると、新しい接続ファクトリのバインドや既存の接続ファクトリのアンバインドができます。
このツールで使用される変数および操作は、Java コマンドのパラメータとして指定します。また、接続設定プロパティを含むプロパティファイルも指定する必要があります。
変数
principal
ユーザー名。
password
ユーザーのパスワード。
* 
変数セクションで指定するパラメータは、操作セクションのどのパラメータよりも先に指定する必要があります。
操作
このツールでは、以下の操作を実行できます。
-bindConnectionFactory provider object ConnectionImplementation PropertiesFile
ここで、
provider は、接続を提供する LDAP システムです。
object は、バインドされている接続ファクトリです。
ConnectionImplementation は、プロパティファイルで指定されている接続実装です。
PropertiesFile は、接続コンフィギュレーションプロパティを含む Java プロパティファイルの名前です。このプロパティファイルについては、以下で説明します。
-unbindConnectionFactory provider object
ここで、
provider は、接続を提供する LDAP システムです。
object は、アンバインドされている接続ファクトリです。
コンフィギュレーションプロパティ
以下のコンフィギュレーションプロパティは、Java プロパティファイルで指定できます。
HTTP 接続実装
このプロパティは、HTTP 接続実装に適用されます。
ConnectionURL
Info*Engine SOAP サービスの終点を指定します。例:
http://<ホスト>/<Windchill>/servlet/RPC
JMS 接続実装
これらのプロパティは、JMS 接続実装に適用されます。
in.queue
SOAP リクエストのサブミット先のキューを指定します。これは必須のプロパティです。
out.queue
SOAP レスポンスを待機するキューを指定します。これは必須のプロパティです。
out.queue.wait
SOAP レスポンスを待機する時間をミリ秒単位で指定します。このプロパティのデフォルト値は -1 です。これはレスポンスを無期限に待機することを意味します。
provider.url
管理オブジェクトを含むサブツリーの場所の LDAP URL を指定します。例:
ldap://localhost/cn=MQSeries,o=MyCompany
これは必須のプロパティです。
provider.principal
LDAP アクセスコントロールで必要な場合は、provider.url のバインドに必要な参加者を指定します。以下に例を示します。cn=Manager
provider.credentials
provider.principal のパスワード (LDAP アクセスコントロールで必要な場合)。
queueConnectionFactory
キュー接続ファクトリ管理オブジェクトの相対識別名 (dn) を指定します。これは必須のプロパティです。
queueConnectionFactory.user
必要な場合は、queueConnectionFactory への接続に必要なユーザー名を指定します。
queueConnectionFactory.password
LDAP アクセスコントロールで必要な場合は、queueConnectionFactory.user に関連付けられているパスワードを指定します。
その他の接続実装
以下のプロパティは、接続実装に共通で使用します。
signRequests
SOAP リクエストのデジタル署名を使用可能または使用不能にします。指定可能な値は TRUE および FALSE で、デフォルト値は FALSE です。
keyStoreType
キーストアのタイプを指定します。このプロパティのデフォルト値は JKS です。
keyStorePackageProvider
キーストアパッケージのプロバイダを指定します。このプロパティはオプションです。
keyStoreFilename
キーストアへのパスを指定します。このプロパティのデフォルト値は、ユーザーのホームディレクトリにある .keystore です。
keyStorePassword
キーストアのパスワードを指定します。これは必須のプロパティです。
certificateAlias
使用する認証のエイリアスを指定します。このプロパティのデフォルト値は iesoap です。
privateKeyAlias
プライベートキーのエイリアスを指定します。このプロパティのデフォルト値は certificateAlias プロパティの値です。
privateKeyPassword
プライベートキーのパスワードを指定します。このプロパティのデフォルト値は keyStorePassword プロパティの値です。
Java プロパティファイル
接続ファクトリの作成時、接続のコンフィギュレーションプロパティを含んでいる Java プロパティファイルを指定する必要があります。
以下は、HTTP 接続ファクトリのコンフィギュレーションの例です。
#ConnectionImplementation=com.infoengine.connector.HTTPConnection
ConnectionURL=http://host/Windchill/servlet/RPC
以下は、JMS 接続ファクトリのコンフィギュレーションの例です。
#ConnectionImplementation=com.infoengine.connector.JMSConnection
in.queue=cn=SOAP.in
out.queue=cn=SOAP.out
out.queue.wait=60000
queueConnectionFactory=cn=SOAP.qcf
provider.url=ldap://localhost/cn=MQSeries,o=MyCompany
provider.principal=cn=Manager
provider.credentials=admin
上記の HTTP 接続ファクトリのプロパティが "http.properties" という名前のプロパティファイルに保存されていると仮定すると、以下のコマンドを使用して、識別名が cn=cxFactory.HTTP,o=MyCompany のオブジェクトへの新しい接続ファクトリをバインドできます。
java com.infoengine.connector.AdminTool -principal=cn=Manager
-password=admin -bindConnectionFactory "ldap://localhost/o=MyCompany"
cxFactory.HTTP com.infoengine.connector.HTTPConnection
./http.properties
以下のコマンドを使用して、作成した接続ファクトリをアンバインドできます。
java com.infoengine.connector.AdminTool -principal=cn=Manager -password=admin
-unbindConnectionFactory "ldap://localhost/o=MyCompany" cxFactory.HTTP