共有チームについて
共有チームは、役割のセットで構成され、それらの役割にはメンバーが追加されます (コンテキストチームと同様です)。共有チームは、組織コンテキストで作成され、組織コンテキストから作成される複数のアプリケーションコンテキストのコンテキストチームとして使用できます。たとえば、Bike Company 組織に Product Demo Team という共有チームを作成したとします。この共有チームは、ユーザーが Bike Company 組織コンテキストで作業中に、製品やプロジェクトなどのアプリケーションコンテキストを作成する際に選択できます。アプリケーションコンテキストを作成しているユーザーが異なる組織コンテキストのメンバーである場合は、Product Demo Team は使用できません。詳細については、コンテキストについてを参照してください。
共有チームを作成する場合、その共有チームを使用するアプリケーションコンテキストの作成時に、共有チームをローカルで拡張可能にするかどうかを設定できます。その共有チームを選択するすべてのコンテキストチームに、共有チーム以外は使用しないよう制限する場合は、「関連するアプリケーションコンテキストにおいてローカルでのチームの拡張を許可します」オプションをオンにしないでください。
アプリケーションコンテキストの作成時に有効な共有チームがない場合は、アプリケーションコンテキストの作成者には共有チームフィールドは表示されず、作成されたチームはローカルチームになります。共有チームは、アプリケーションコンテキスト作成後には追加できません。
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共有チームを修正できるのは、共有チームマネージャ、共有チーム作成者グループのメンバー、組織管理者、およびサイト管理者のみです。
共有チームに加えた変更は、その共有チームを使用するすべてのコンテキストチームに反映されます。たとえば、共有チームに変更を加えた後で、その共有チームを使用しているコンテキストチームの「チーム」ページを再表示すると、共有チームに加えた変更が表示されます。
以下のセクションでは、共有チームの役割を紹介し、システムグループおよびドメインを使用して共有チームを管理する方法について説明します。システムグループの詳細については、「共有チームでの参加者の管理」のセクションを参照してください。ドメインの詳細については、「共有チームドメインの管理」のセクションを参照してください。
共有チームの役割の使用
共有チームで確立される初期の役割は以下のとおりです。
共有チームマネージャ -- この役割を使用すると、共有チームがコンテキストチームに含まれるときにコンテキストマネージャ役割に割り当てられる参加者と、共有チームの修正に必要な権限を持っている参加者を識別できます。
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共有チームマネージャ役割のユーザーが、共有チームの修正に必要なアクセス許可を持っていても、そのユーザーが共有チームが存在する組織のメンバーである場合以外は共有チームを修正できません。
メンバー -- この役割を使用すると、ユーザーはアプリケーションコンテキスト内のすべての操作への一般的なアクセスが可能です。
ゲスト -- この役割を使用すると、アプリケーションコンテキスト内のものを変更せずに表示を制限できます。
共有チームへの役割とメンバーの追加または除去は、ローカルチームへの役割とメンバーの追加または除去と同じ方法で実行できます。詳細については、以下のトピックを参照してください。
共有チームでの参加者の管理
コンテキストチームに共有チームとローカルチームの両方が含まれる場合、共有チームマネージャグループがコンテキストマネージャのシステムグループにメンバーとして追加されます。誰が共有チームマネージャグループのメンバーかがわかるようにするために、コンテキストチームをローカルに拡張しても、「メンバー」テーブルでは共有チームマネージャ役割とコンテキストマネージャ役割は別々のままになります。
たとえば、バイク設計プロジェクトに一般設計共有チームを含むコンテキストチームがあるものとします。一般設計共有チームマネージャ役割のメンバーはクリス・テイラーです。クリス・テイラーは、バイク設計プロジェクトの「メンバー」テーブルの共有チームマネージャ役割の下に表示されます。ただし、共有チームマネージャグループはメンバーとしてプロジェクトマネージャグループに追加されるので、クリス・テイラーは、ローカルチームのプロジェクトマネージャ役割のその他のメンバーとともに、バイク設計プロジェクトのプロジェクトマネージャの役割を担います。
共有チームのメンバー役割およびゲスト役割の参加者も、同様にローカルチームのメンバー役割およびゲスト役割のメンバーになります。共有チームのメンバーグループおよびゲストグループは、ローカルチームのメンバーグループおよびゲストグループとして追加されます。同様に、やはりローカルチームに含まれる共有チームにその他の役割を追加する場合、同じ名前を持つその役割の参加者は、同じ役割であると見なされます。ローカルチームの「メンバー」テーブルでは、共有チームおよびローカルチームのメンバーを持つ 1 つの役割のみが、「役割別メンバー」ビューのその役割の下に表示されます。
Windchill PDMLink では、ローカルチームのコンテキストマネージャ、組織管理者、サイト管理者、またはチーム構成を修正操作を実行できるユーザーである場合、ローカルチームと共有チームの両方の役割またはメンバーがビューに含まれているときに「メンバー」テーブルに表示される「所属」列に表示されている情報を調べることで、共有チームの一部となる役割やメンバーを決定することができます。たとえば、共有チームのデザイナー役割を 2 人の参加者に割り当て、ローカルチームのデザイナー役割を 1 人の参加者に割り当てている場合、3 人すべての参加者がコンテキストチームのデザイナーとなります。「役割別メンバー」ビューに切り替えると、「メンバー」テーブルのデザイナー役割に 3 人すべての参加者が表示されます。共有チームとローカルチームのどちらのメンバーなのかは、テーブル内の「所属」列によって識別します。
共有チームのみがあり、ローカルチームがない場合は、「メンバー」テーブルには追加の役割は表示されません。また、コンテキストマネージャ役割はチーム内では作成されません。代わりに「共有チームマネージャ」役割が、コンテキストのコンテキストマネージャとして機能します。「共有チームマネージャ」役割に対して設定されたアクセス制御ポリシー規則は、役割内の参加者に、コンテキスト内のすべてのオブジェクトに対するフルコントロール (すべて) アクセス許可を付与します。
共有チームドメインの管理
共有チームを作成すると、共有チームと同じ名前の管理ドメインが作成されます。この共有チームのドメインの親ドメインは、共有チームが作成された組織コンテキストにある Default ドメインです。たとえば、Bike Company 組織コンテキストに Product Demo Team という共有チームを作成したとします。「ポリシー管理」ユーティリティで以下のドメイン構造を使用できます。
/ (Site)
|-Default (Organization Bike Company)
|-Product Demo Team (Organization Bike Company)
共有チームを使用するアプリケーションコンテキストを作成した場合、そのアプリケーションコンテキストのデフォルトドメインは共有チームドメインに作成されます。詳細については、コンテキストとドメイン階層の概要を参照してください。
たとえば、Product Demo Team を使用する Super Bike 製品コンテキストを作成すると、「ポリシー管理」ユーティリティでは以下のドメイン構造が使用可能になります。
/ (Site)
|-Default (Organization Bike Company)
|-Product Demo Team (Organization Bike Company)
|-Default (Product Super Bike)
このドメイン構造では、共有チームドメインに一意な一連のポリシーアクセス制御規則を作成でき、それらは、その共有チームを使用するすべてのアプリケーションコンテキストで継承されます。
共有チームドメインを作成すると、ポリシーアクセス制御規則のセットが共有チームドメインに自動的に作成されます。たとえば、規則によって、すべてのチームメンバーとゲストは、すべてのビジネスオブジェクトに対する読み取りアクセス許可やダウンロードアクセス許可が与えられます。自動的に設定されるすべてのポリシー規則を表示するには、「サイト」 コンテキストまたは「組織」 コンテキストから「ポリシー管理」ユーティリティにアクセスし、共有チームドメインに移動して、規則を表示します。
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