Azure ファイルドロップ通信委任の使用
Azure ファイルドロップ通信委任では Azure Blob Storage へのファイルの保存がサポートされています。Azure Blob Storage から監督官庁に承認申請のメッセージボディファイルを送信できます。
このトピックには、Azure Blob Storage の設定に関する次のセクションがあります。
Azure Blob Storage を設定することで、セキュリティ資格証明認証または MSI 認証を使用してファイルを格納できます。
Azure ファイルドロップ通信委任の設定
Azure ファイルドロップ通信委任の通信機能をカスタマイズできます。詳細な手順については、承認通信委任インタフェースを参照してください。次の例は、AzureDropTransmissionDelegate 委任の xconfiguration エントリを示しています。
<Service name="com.ptc.qualitymanagement.regmstr.impl.RegulatoryTransmissionDelegateInterface">
<Option requestor="null" serviceClass=" com.ptc.qualitymanagement.regmstr.impl.AzureDropTransmissionDelegate "
selector="default" cardinality="duplicate"/>
</Service>
Windchill での承認申請のメッセージボディの格納に使用する Azure Blob Storage コンテナの設定
承認申請のメッセージボディファイルを格納するように Azure Blob Storage コンテナを設定するには、承認申請のメッセージボディ用の Azure Storage コンテナでプロパティ regmstr.filedrop.azure.path を次の例に示すように設定します。
<Property name="regmstr.filedrop.azure.path"
overridable="true"
targetFile="codebase/wt.properties"
value="<storage account>/<container>/<optional additional path>"/>
コンフィギュレーションが完了した後、通信に成功すると、設定されている場所に承認申請のメッセージボディファイルが次の構造で書き込まれます。
<Configured Storage Account>/<Configured Storage Container>/<Configured path>/outbox/<internal type name>/<Regulatory Submission Number>_PAYLOAD
承認申請のタイプごとに、別個のディレクトリに承認申請のメッセージボディファイルが書き込まれます。
セキュリティ資格証明認証を使用するように設定されている Azure Storage アカウント
BLOB コンフィギュレーションユーティリティを使用してセキュリティ資格証明認証を使用するように Azure Storage アカウントが設定されている場合、ストレージのアカウント名とキーを暗号化された形式で入力します。以下のコマンドを実行して、BLOB コンフィギュレーションユーティリティを呼び出します。
windchill com.ptc.windchill.objectstorage.azureblob.tools.BlobConfigurationTool configure -u [admin username] -p [admin password]
暗号化設定によって、ファイルドロップ通信委任は適切なストレージアカウントを特定できます。
BLOB コンフィギュレーションユーティリティによって、Azure BLOB コンテナ上に Windchill ボルトデータストレージも設定されます。このユーティリティを使用してボルトストレージを設定する方法については、「Azure Blob を使用するための Windchill ファイルボルトの設定」を参照してください。
Managed Service Identity (MSI) 認証を使用するように設定されている Azure Storage アカウント
BLOB コンフィギュレーションユーティリティを使用して MSI 認証を使用するように Azure Storage アカウントを設定する場合、ストレージのアカウント名は取り込まれません。Enterprise System Integration (ESI) 応答がパブリッシングされるストレージアカウントを識別するには、site.xconf ファイルを使用してプロパティ regmstr.filedrop.azure.path を次のように設定します。
<Property name="regmstr.filedrop.azure.path"
overridable="true"
targetFile="codebase/wt.properties"
value="<storage account>/<container>/<optional additional path>"/>
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