カスタマイズポイント
拡張可能なクラス
このドキュメントの「トランザクション管理」のセクションで説明している拡張可能な Windchill ESI クラスを拡張した場合、Windchill ESI プリファレンスで定義する必要があります。以下のクラスはカスタマイズ担当者による拡張が許可されています。
ESITransaction
プリファレンス名: ESI トランザクションクラス
デフォルト値: com.ptc.windchill.esi.txn.ESITransaction
ESITransactionObjectLink
プリファレンス名: ESI トランザクションオブジェクトリンククラス
デフォルト値: com.ptc.windchill.esi.txn.ESITransactionObjectLink
ReleaseActivity
プリファレンス名: サブトランザクションクラス
デフォルト値: com.ptc.windchill.esi.txn.ReleaseActivity
ESITransactionRelease
プリファレンス名: ESI トランザクションリリースクラス
デフォルト値: com.ptc.windchill.esi.txn.ESITransactionRelease
ESIObjectHistoryBuilderImpl
プリファレンス名: オブジェクト履歴ビルダー
デフォルト値: com.ptc.windchill.esi.rnd.ESIObjectHistoryBuilderImpl
ESIObjectHistoryRendererImpl
プリファレンス名: オブジェクト履歴レンダラー
デフォルト値: com.ptc.windchill.esi.rnd.ESIObjectHistoryRendererImpl
コンフィギュレーション可能なオプション
Windchill ESI プリファレンスは、Windchill ESI トランザクション管理に関連するいくつかのコンフィギュレーション可能なオプションを制御します。以下のオプションがあります。
• PostResult RPC リクエストに関連付けられているメッセージの長さが許容サイズである 4000 バイトを超えている場合、このプリファレンスはメッセージの切り捨てを許可します。このプリファレンスが「はい」に設定されている場合、最初の 4000 バイトがデータベースに保存されます。このプリファレンスが「いいえ」に設定されている場合、4000 バイトを超えるメッセージを受信すると、例外が返されて RPC リクエストは拒否されます。
プリファレンス名: メッセージを許容する長さで切り捨て
デフォルト値: はい
• リクエストのステータスが "失敗" の場合に、Windchill ESI サービスが ReleaseActivity オブジェクトを作成できるようにします。このプリファレンスは、独自のトランザクション GUI を提供するカスタマイズ担当者の利便性のために提供されています。このプロパティを「いいえ」に設定すると、Windchill ESI は失敗したサブトランザクションの PostResult RPC リクエストを無視します。
プリファレンス名: 失敗したサブトランザクションのログを記録
デフォルト値: はい
• リクエストのステータスが "成功" の場合に、Windchill ESI サービスが ReleaseActivity オブジェクトを作成できるようにします。このプリファレンスは、Windchill ESI によるパブリッシングの独自のトラッキングを提供するカスタマイズ担当者の利便性のために提供されています。このプロパティを「いいえ」に設定すると、Windchill ESI は成功したサブトランザクションの PostResult RPC リクエストを無視します。このため、Windchill ESI RPC GetPart、GetBOM、GetECN、GetProcessPlan、および GetResource では常に、オブジェクトがパブリッシング済みでないと判定されるので、この操作は慎重に行う必要があります。
プリファレンス名: 成功したサブトランザクションのログを記録
デフォルト値: はい
• リリース情報を表示する際 (「Enterprise Systems のトランザクション管理」 UI からサーチ結果を表示する場合など) に、トランザクションノードを完全に展開して表示できるようにします。このプリファレンスを「はい」に設定すると、各トランザクションノードが完全に展開されて表示され、その中にサブトランザクションが表示されます。
プリファレンス名: 完全に展開されたトランザクションノードを表示
デフォルト値: いいえ
• 「Enterprise Systems のトランザクション管理」 UI からサーチ可能なオブジェクトのタイプを定義します。このプリファレンスは、esi.properties.xconf ファイル内のプロパティ com.ptc.windchill.esi.search.objectTypes に置き換わるものです。
プリファレンス名: Enterprise Systems のトランザクション管理 UI でサーチ可能なオブジェクトタイプ
デフォルト値: com.ptc.windchill.esi.txn.ESITransaction, /com.ptc.windchill.esi.tgt.ESITarget, /wt.part.WTPart, /wt.change2.WTChangeOrder2, /wt.doc.WTDocument, /wt.epm.EPMDocument, /wt.maturity.PromotionNotice, /com.ptc.windchill.mpml.processplan.MPMProcessPlan, /com.ptc.windchill.mpml.processplan.operation.MPMOperation, /com.ptc.windchill.mpml.processplan.sequence.MPMSequence, /com.ptc.windchill.mpml.resource.MPMTooling, /com.ptc.windchill.mpml.resource.MPMProcessMaterial, /com.ptc.windchill.mpml.resource.MPMSkill, /com.ptc.windchill.mpml.pmi.MPMControlCharacteristic, /com.ptc.windchill.option.model.OptionSet
Windchill ESI トランザクション警告通知のコンフィギュレーション可能なオプションを制御する Windchill ESI プロパティは次のとおりです。
• トランザクションの通知を送信する委任を設定できます。ESITarget のセットの destinationID に委任を設定できます。カスタマイズ担当者はこの委任を拡張して、必要に応じて宛先に固有の通知を送信できます。
サービスプロパティ名: com.ptc.windchill.esi.delegate.TransactionWarningDelegate
<Option> エレメントの属性のデフォルト値: cardinality= singleton
requestor="java.lang.Object"
selector="sendWarningDelegate" (デフォルトセレクタは配布ターゲットの DestinationID)
serviceClass= "com.ptc.windchill.esi.delegate.TransactionWarningEmailDelegate"
ERPConnector には、委任に関する次のオプションが用意されています: com.ptc.windchill.esi.delegate.TransactionWarningEmailDelegate - ESITrnasaction 中にパブリッシングに関して送信された警告メッセージをトランザクション作成者に電子メールで通知します。
com.ptc.windchill.esi.delegate.TransactionWarningNoOpDelegate - ESITrnasaction 中にパブリッシングに関して送信された警告メッセージを無視します。
手順:
ユーザーは委任を更新するカスタム xconf ファイルを作成できます。
例:
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE Configuration SYSTEM "xconf.dtd">
<Configuration targetFile="codebase/service.properties">
<!-- Delegate for Warning Email -->
<Service context="default" name="com.ptc.windchill.esi.delegate.TransactionWarningDelegate">
<Option cardinality="singleton" requestor="java.lang.Object" selector="sendWarningDelegate" serviceClass="com.ptc.windchill.esi.delegate.TransactionWarningNoOpDelegate"
/>
</Service>
</Configuration>
以下のコマンドは、このファイルで指定された変更をファイル <Windchill>/codebase/service.properties に反映します。
xconfmanager –i codebase/com/ptc/windchill/esi/examples/example.service.properties.xconf –p