Windchill ESI のカスタマイズ - SAP
このセクションでは、Windchill Enterprise Systems Integration (Windchill ESI) の既成の実装をカスタマイズする方法について説明します。Windchill、TIBCO、および Windchill ESI に精通している開発者を対象としています。
このドキュメントでは、Windchill ESI のカスタマイズを検討している開発者に対して概要を説明します。具体的または広範な説明を意図したものではありません。
カスタマイズは慎重に検討してください。カスタマイズすることにより、テクニカルサポート、保守、および将来のアップグレードに大きな影響が及ぶ可能性があります。カスタマイズを開始する前に、経験豊富なシステムインテグレーターとともにカスタマイズの費用と利益を慎重に分析してください。
また、PTC の担当者に Windchill ESI の製品ロードマップについてご相談いただき、PTC の将来の製品リリースの中にその必要な機能が含まれるかどうかを判断してください。Windchill ESI のカスタマイズについては、エンドツーエンドのシステム観点から検討する必要があります。Windchill ESI は、以下の図に示すように、レイヤーアーキテクチャで構造化された多くのコンポーネントで構成されます。コンポーネント間の相互関係や依存性により、カスタマイズは単一のコンポーネントまたはモジュールで完結することは通常ありません。言い換えれば、標準の Windchill ESI 製品に対する変更がもたらす、下流への影響を慎重に検討する必要があります。
このセクションは以下の章で構成されています。
• 「カスタマイズエリア」では、3 つの異なるエリア (Windchill ESI サービス、EAI ソフトウェアコンポーネント、Windchill) をカスタマイズするために必要な手順について詳しく説明します。
• 「Windchill ESI Services のモジュール」では、Windchill ESI サービスを実装する Java クラスと Info*Engine タスクについて説明します。
• 「EAI ソフトウェアコンポーネントの命名基準」では、EAI ソフトウェアコンポーネントで準拠している基準について説明します。コードをカスタマイズする際には、これらの基準に従うことを強くお勧めします。
• 「EAI Windchill シミュレーションモジュール」では、EAI ソフトウェアコンポーネントで既成で提供されているユーティリティについて説明します。これらのユーティリティを使用することで、ユーザーは EAI ソフトウェアコンポーネントを自分自身でテストする際に Windchill をシミュレートできます。
• 「SAP Readiness Validation Process」では、EAI ソフトウェアコンポーネントで既成で提供されているユーティリティについて説明します。このユーティリティを使用ことで、ユーザーは特定の SAP 配布ターゲットシステムが、文書化された前提条件と API 特性に従って正しく設定されていることを確認できます。
• 「Windchill ESI のベストプラクティス」では、カスタマイズ中の問題を最小限に抑えるのに役立ついくつかのガイドラインを提供します。
• 「例 - Windchill から SAP」では、Windchill ESI で実行できるエンドツーエンドのカスタマイズの例を 2 つ示しています。