ユースケース 17: テンプレートに基づいて下流構造を生成して対応リンクを作成
下流テンプレート構造と規則ファイルを使用して、上位構造に対応リンクを作成したり、下流構造の下にノードを移動したりできます。
BOM トランスフォーマに以下の構造が存在するとします。
• 下流構造は存在しません。
• MainAssembly1 (Design) の属性 PartAttribute は値が value1 に設定されています。
テンプレートに基づいて下流構造を生成するには、下流テンプレート構造を指定し、規則ファイルまたはプロパティファイルで変換規則と再構築規則を指定できます。特定の部品間に対応リンクを作成するには、規則ファイルまたはプロパティファイルでコンフィギュレーション equivalentLinkRules を使用して対応リンク規則を指定します。このコンフィギュレーションは変換には使用されません。
下流テンプレート構造
テンプレートを使用している場合、「下流構造を生成」ダイアログボックスの「番号サフィックス」ボックスで、テンプレート内の部品にサフィックスを指定できます。指定しなかった場合、部品番号も自動生成されます。この例では、サフィックス "_1" が指定されています。
さらに、「下流構造を生成」ダイアログボックスの「下流ビュー」リストを使用して、テンプレート内の部品の下流ビューを選択する必要があります。指定しなかった場合、「下流ビュー」リストに表示されているデフォルトビューが考慮されます。この例では、指定されているビューは Manufacturing です。
規則ファイルを使用
{
"equivalentLinkRules": [
{
"sourceType": "wt.part.WTPart",
"sourceAttributes": ["genericType=dynamic"],
"newAttributeMappings": [
["source.part.PartAttribute:value1","target.part.PartAttribute:value2"]
],
"targetType": "org.rnd.PartSubType1"
}
],
"transformRules": [
{
"sourceType": "wt.part.WTPart",
"sourceAttributes": ["genericType=standard"],
"newAttributeMappings": [
["source.part.name:Level1*","target.part.name:Level1_MBOMAssembly"],
["source.part.name:Level2*","target.part.name:Level2_MBOMAssembly"],
["source.part.name:Level3*","target.part.name:Level3_MBOMAssembly"]
],
"transformOption": "addSame",
"targetType": "org.rnd.PartSubType1"
}
]
}
"equivalentLinkRules": [
{
"sourceType": "wt.part.WTPart",
"sourceAttributes": ["genericType=dynamic"],
"newAttributeMappings": [
["source.part.PartAttribute:value1","target.part.PartAttribute:value2"]
],
"targetType": "org.rnd.PartSubType1"
}
],
"transformRules": [
{
"sourceType": "wt.part.WTPart",
"sourceAttributes": ["genericType=standard"],
"newAttributeMappings": [
["source.part.name:Level1*","target.part.name:Level1_MBOMAssembly"],
["source.part.name:Level2*","target.part.name:Level2_MBOMAssembly"],
["source.part.name:Level3*","target.part.name:Level3_MBOMAssembly"]
],
"transformOption": "addSame",
"targetType": "org.rnd.PartSubType1"
}
]
}
newAttributeMappings コンフィギュレーションでは、区切り記号としてアスタリスク (*) を使用して、"Level1"、"Level2"、および "Level3" で始まる部品名を指定しています。区切り記号としてアスタリスク (*) を使用するには、「範囲を定義する区切り記号」プリファレンスで区切り記号の値としてこれを指定する必要があります。このプリファレンスの詳細については、MPMLink でのプリファレンスを参照してください。
「下流構造を生成」操作を実行すると、BOM トランスフォーマに次の構造が表示されます。
下流テンプレート構造と規則ファイルまたはプロパティファイルで指定されている基準に基づいて、対応リンクと下流構造が以下の方法で生成されます。
• テンプレートのコンポーネントである下流部品にサフィックス "_1" が追加されます。
• 名前が "Level1" で始まる上流部品 Level1_Part1 (Design) と Level1_Part5 (Design) は、"Level1_MBOMAssembly" という名前の下流部品の下にそのまま追加されます。
• 名前が "Level2" で始まる上流部品 Level2_Part2 (Design) と Level2_Part4 (Design) は、"Level2_MBOMAssembly" という名前の下流部品の下にそのまま追加されます。
• 名前が "Level3" で始まる上流部品 Level3_Part3 (Design) と Level3_Part6 (Design) は、"Level3_MBOMAssembly" という名前の下流部品の下にそのまま追加されます。
• equivalentLinkRules コンフィギュレーションに従って、PartAttribute の値がそれぞれ value1 と value2 である MainAssembly1 (Design) と MBOM_MainAssembly2 (Manufacturing) の間に対応リンクが作成されます。
• 新しく追加された下流部品と関連上流部品の間にその他の対応リンクが作成されます。