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Windchill 11.0 より前に作成された照会ビルダーレポートテンプレートのアップグレードモード
Windchill 11.0 では、QML (Query Markup Language) 構造が修正されました。更新された QML (Query Markup Language) フォーマットは、ユーザーがレポートを実行したときに「レポートビルダー」のユーザーインタフェースとよりシームレスに統合され、今後の機能強化の基礎となります。
Windchill 11.0 より前のリリースで作成されたレポートは、古い QML フォーマットを使用して記述されています。レポートを最初に 11.0 の「レポートビルダー」で実行するとき、または「照会ビルダー」で編集するときに、自動的に最新の QML フォーマットに標準モードでアップグレードされます。ユーザーが操作を行う必要はありません。
Windchill 11.0 より前のリリースで使用していたレポートを、「レポートビルダー」が導入される前と同じ方法でユーザーに表示する場合は、レガシーモードまたは単一日付モードのいずれか、もしくは両方を使用してレポートをアップグレードします。
標準モード
レポートを標準モードでアップグレードすると、レポートテンプレートが次のように変更されます。
11.0 より前の「照会ビルダー」「基準」タブに指定されている要素
最新の QML にアップグレードした結果
基準内の列が SELECT 節の列に一致するパラメータ。
例外:
パラメータが関数または副問い合わせ照会で使用されている場合
パラメータが基準の節で複数回使用されている場合
これらのパラメータは、SELECT 節の対応する列と (指定されたすべてのデフォルト値または制約値を含めて) 結合され、表示名は SELECT 節の列から取得されます。つまり、パラメータはレポートテンプレートの「選択または制約」タブに「コラム」のアイテムとして表示されるようになり、アイテムの「表示名」「選択または制約」タブの指定どおりになります。古い QML に指定されていた定数値またはデフォルト値は、「列を編集」ウィンドウで列の「値」プロパティに (「定数値」または「デフォルト値」として) 入力されます。
基準節のパラメータ参照は、「基準」タブで「レポート属性参照」アイテムに置き換えられ、「選択または制約」タブのアイテムを参照します。
同じ日付列に対する 2 つの日付パラメータ (< または <= 演算子を使用するパラメータと、> または >= 演算子を使用するパラメータ)。
例外:
パラメータが WHERE 節で複数回使用されている場合
パラメータが関数または副問い合わせ照会で使用されている場合
パラメータが、基準節の「NOT」または「OR」ブール条件の下に表示されている場合
2 つの日付パラメータは、基準節に指定されたパラメータの列を使用して、SELECT 節の 1 つの日付列に結合されます。
つまり、日付パラメータはレポートテンプレートの「選択または制約」タブで、単一の「コラム」のレポート可能アイテムになります。古い QML に指定されていた定数値またはデフォルト値は、「列を編集」ウィンドウで列の「開始日」または「終了日」プロパティに (「定数値」または「デフォルト値」として) 入力されます。
日付は、「レポートビルダー」の基準枠に、開始日と終了日の両方の入力フィールドを持つ単一のエントリとして表示されます。
その他のパラメータ:
SELECT 節のアイテムに一致しないパラメータ
関数または副問い合わせ照会で使用されているパラメータ
基準節で複数回使用されているパラメータ
基準節の「NOT」または「OR」ブール条件の下に表示されるパラメータ
これらのパラメータは SELECT 節に移動されます。つまり、各パラメータはレポートテンプレートの「選択または制約」タブで、「パラメータ値」アイテムになります。
これらの新しいアイテムは「選択または制約」タブの上部に配置され、「レポートビルダー」では基準枠の上部に表示されます。これにより、レポートテンプレート内で簡単に検索し、必要に応じて移動したり編集したりできます。
基準節のパラメータ参照は、「基準」タブで「レポート属性参照」アイテムに置き換えられ、「選択または制約」タブのアイテムを参照します。
各アイテムの「レポートビルダーのオプション」は、「選択または制約」タブで次のように設定されるようになりました。
「ユーザーに基準の指定を許可」がオンになります (ユーザーが基準を入力するための入力ボックスが、「レポートビルダー」の基準枠に表示されます)。
「ユーザーが選択」がオンになります (「レポートビルダー」の基準枠でアイテムの横にチェックボックスが表示され、アイテムをレポート結果に含めるかどうかをユーザーが選択できます)。
結果として、レポートテンプレートの「選択または制約」タブにあるアイテムはすべて、レポートを表示するときに「レポートビルダー」の基準枠に表示され、ユーザーが選択または指定できるようになりました。
レポートは、最初に「レポートビルダー」で実行するか、「照会ビルダー」で編集用に開いたときに、自動的に標準モードでアップグレードされます。
レガシーモード
レポートをレガシーモードでアップグレードすると、「レポートビルダー」の基準枠が「レポートビルダー」を導入する前と同じ方法で表示されるように、「照会ビルダー」「選択または制約」タブで各アイテムの「レポートビルダーのオプション」が設定されます。
以前の「照会ビルダー」「基準」タブのパラメータだったアイテムのうち、SELECT 節に対応する列のあるアイテムでは、「レポートビルダーのオプション」が次のように設定されます。
「ユーザーに基準の指定を許可」がオンになります (ユーザーが基準を入力するための入力ボックスが、「レポートビルダー」の基準枠に表示されます)。
「常に含める」がオンになります
(アイテムは常にレポート結果に表示されます)。
以前の「照会ビルダー」「基準」タブのパラメータだったアイテムで、SELECT 節に対応する列がない場合は、「レポートビルダー」の基準枠で次のように設定されます。
ユーザーが基準を入力できるように、入力ボックスが常に表示されます。
レポート結果に含めるフィールドを選択するためのチェックボックスは表示されません。パラメータの値はレポート結果に含まれません。
パラメータ値の演算子は表示されません。「基準」タブに指定した演算子が照会で使用されます。
レポートテンプレートの「選択または制約」タブのその他のアイテムでは、「レポートビルダーのオプション」は次のように設定されます。
「ユーザーに基準の指定を許可」はオフになります。
「常に含める」がオンになります
標準モードのセクションで説明したその他の変更が、レガシーモードでもすべて適用されます。
単一日付モード
レポートを単一日付モードでアップグレードすると、日付パラメータの開始日と終了日の日付範囲は、「選択または制約」タブで 1 つのパラメータ値に結合されず、個別のパラメータ値として保持されます。「レポートビルダー」の基準枠では、これらは個別の基準フィールドとして表示され、日付範囲を表す左右の値が入力された単一行では表示されません。
標準モードのセクションで説明したその他の変更が、単一日付モードでもすべて適用されます。
レガシーモードと単一日付モード
「レガシーモード」「単一日付モード」の両方をオンにした場合は、両方のアップグレードモードが適用されます。「レポートビルダー」「レガシーモード」設定の結果として表示される日付のパラメータは、「単一日付モード」で説明したように、パラメータ値を個別に保持します。
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