ライフサイクル状態
オブジェクトを管理するために必要なビジネスプロセスの高度さは、オブジェクトの成熟度によって異なります。ライフサイクル状態はエンタープライズオブジェクトであり、その意味はオブジェクトが処理されたライフサイクルに関係なく適用されます。
たとえば、「レビュー中」状態の「要件」オブジェクトにアクセス制御規則を適用する場合、異なるライフサイクルを経て「レビュー中」状態となった場合でも、その状態にあるかぎり、すべての「要件」オブジェクトに規則が適用されます。ただし、ライフサイクルの各フェーズは、システムで定義済みのすべての状態から選択したライフサイクル状態に関連付けられている必要があります。
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ユーザーのアクセスがドメインポリシーアクセス制御規則によって拒否されても、アドホックアクセス制御規則によって許可された場合、アドホックポリシーが使用されてアクセスが許可されます。アドホックポリシーは優先度が高いため、ドメインポリシーにより拒否される場合でも、ユーザーにアクセス権を付与できます。詳細については、アクセス許可の設定を参照してください。
ライフサイクルアドミニストレータは、さまざまなライフサイクルを作成できます。System フォルダに保存されているこれらのライフサイクルは、さまざまなビジネスオブジェクトに関連付けられているフェーズやゲートを定義します。オブジェクトのライフサイクルごとに、オブジェクトが移行すべき遷移と、特定の状態にあるオブジェクトに関連する動作を定義できます。
Windchill には、「作業中」「レビュー中」「リリース済み」など多くの定義済み状態を持つ "デフォルト" ライフサイクルが用意されています。
ライフサイクルの作成を開始する前に、ライフサイクル作業版数とライフサイクル役割について理解しておく必要があります。
ライフサイクル状態の設定については、ライフサイクルフェーズを参照してください。
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