共有オブジェクトの管理
共有オブジェクトはプロジェクトフォルダに表示され、オブジェクトへの読み取り専用アクセスがチームメンバーに与えられます。詳細については、3 つのタイプの共有アクセスを参照してください。
共有オブジェクトはダウンロードだけが可能で、ワークスペースにチェックアウトしたり、プロジェクトのコンテキスト内で修正したりすることはできません。
オブジェクトがプロジェクトで共有された後も、「プロジェクトステータス」テーブルの操作を使用して、そのオブジェクトのステータスと使用可能性をプロジェクト環境から引き続き管理できます。
1 つのオブジェクトを複数のプロジェクトで共有し、共有オブジェクトをプロジェクト間でコピーできます。
共有オブジェクトには次の操作を実行できます。
操作
説明
共有オブジェクトは修正できないため、PDM に送り返すことはありません。その代わり、共有オブジェクトを除去できます。
共有オブジェクトを修正する場合は、共有オブジェクトを PDM チェックアウトオブジェクトに変換できます。
同期していないオブジェクトを更新して、最も正確なバージョンを表示します。共有フィルタにより、オブジェクトに同期ずれが発生しているかどうかが判断されます。
「プロジェクトステータス」テーブルを確認して、共有オブジェクトに PDM との同期ずれが発生しているかどうかを判断します。
次の例は、共有オブジェクトの典型的なシナリオを示しています。
1. コンテキストマネージャは「プロジェクトに追加」操作を使用して、製品オブジェクトをプロジェクトで共有します。これで、このオブジェクトはプロジェクトフォルダから使用できるようになります。
2. プロジェクトチームのメンバーは、オブジェクト情報をダウンロードして表示します。ただし、プロジェクトメンバーは部品をチェックアウトして編集することはできません。
3. その間に、製品チームメンバーは、引き続きソースオブジェクトを修正します。プロジェクトはデフォルトの共有フィルタを使用しているので、ソースオブジェクトがチェックアウトされて再びチェックインされるたびに、同期ずれのステータスインジケータ が表示されます。
4. プロジェクトマネージャは「プロジェクトを更新」操作を使用して、共有オブジェクトを再表示します。共有オブジェクトは、PDM で使用可能な最新バージョンを反映するようになります。
5. プロジェクトで共有オブジェクト情報にアクセスする必要がなくなった場合、マネージャは「共有オブジェクトを除去」操作を実行します。オブジェクトは、プロジェクトの「フォルダコンテンツ」テーブルに表示されなくなります。
「共有」タイプを操作する場合には、次の規則が適用されます。
同じオブジェクトバージョンの複数の作業版数は共有できません。
プロジェクトですでに共有されているオブジェクトを、そのプロジェクトに追加しようとすると、これらのオブジェクトは無視されます。オブジェクトがすでに共有されていることを通知する確認メッセージが表示されます。
共有フィルタにより、共有オブジェクトで同期ずれが発生しているかどうか、共有オブジェクトを更新可能かどうかが判断されます。詳細については、共有フィルタを参照してください。
PDM からプロジェクトに共有する場合、一部のオブジェクトタイプの現在の作業版数がプロジェクトベースラインに追加されます。プロジェクトベースラインはプロジェクトには表示されず、ユーザーはアクセスできません。共有オブジェクトをプロジェクトベースラインに追加すると、CAD アプリケーションで共有オブジェクトを操作できるようになります。詳細については、アクセス許可と有効なオブジェクトタイプを参照してください。
プロジェクトから別のプロジェクトに共有する場合、一部のオブジェクトタイプのアクセス制御設定を修正できます。たとえば、共有ドキュメントの修正アクセス権を拡張できます。詳細については、アクセス許可と有効なオブジェクトタイプおよびプロジェクト間の共有を参照してください。
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