ESI 応答で宛先 ID とターゲット ID を設定するための ESI の設定
ERP コネクタは、ESITargetInfoFinder クラスをカスタマイズして adjustTarget をオーバーライドする代わりに、コンフィギュレーション可能な機能を提供するようになりました。既存のカスタマイズコードは引き続き機能しますが、新しいコンフィギュレーション方法を使用することをお勧めします。
以下のユースケースのシナリオを参照してください。
ユースケース: 「ファイル」タイプの配布ターゲットを使用してデータを SAP に送信
「ファイル」タイプの配布ターゲットを使用してデータを SAP に送信するには、プラント、SAP クライアント、およびインスタンスに関する情報が必要です。この情報はカスタムインタフェースミドルウェアによって使用されます。
「ファイル」タイプの配布ターゲットを使用した場合、値は既成のロジックまたは ESITargetInfoFinder に基づいて adjustTarget API を使用して以下のように ESI 応答 XML 内に生成されます。
<Transaction>
<TransactionNumber>6</TransactionNumber>
<ReleaseNumber>3</ReleaseNumber>
<PrimaryObjectID>OR:wt.part.WTPart:209305:480582545-1654861223916-877175368-17-180-228-10@linux227990.rd-plm.bdns.ptc.com</PrimaryObjectID>
<CreatedBy>wcadmin</CreatedBy>
<CreatedDate>2022-06-17 11:03:21 UTC</CreatedDate>
<Locale>en_US</Locale>
<DestinationID>FILE-002</DestinationID>
</Transaction>
<Part>
<ObjectID>OR:wt.part.WTPart:209254:480582545-1654861223916-877175368-17-180-228-10@linux227990.rd-plm.bdns.ptc.com</ObjectID>
<Class>com.ptc.windchill.esi.Part</Class>
<LastChangedBy>wcadmin</LastChangedBy>
<Number>WCDS000242</Number>
<DefaultUnit>ea</DefaultUnit>
<Name>01-31005.prt</Name>
<PartType>component</PartType>
<Source>make</Source>
<State>INWORK</State>
<View>Design</View>
<IsPhantom>false</IsPhantom>
<Version>A</Version>
<Iteration>1</Iteration>
<EnterpriseVersion/>
<PreviousVersion/>
<IsConfigurable>false</IsConfigurable>
<IsCollapsible>false</IsCollapsible>
<AssociatedEffectivityID/>
<IsAllocatedAsResource>false</IsAllocatedAsResource>
<TargetID>FILE-002</TargetID>
</Part>
コンフィギュレーションの変更により、ターゲットに任意の属性を指定できます。この属性には、再利用可能属性、ローカル属性、計算属性があります。
「ファイル」タイプのターゲットを使用してデータを SAP に送信するには、ESI 応答に SystemID、クライアント情報、プラント情報が含まれている必要があります。次に例を示します。
<DestinationID>DH4.800</DestinationID> - SystemID「ファイル」タイプの配布ターゲットに SAP ターゲットなどのクライアント属性 を追加し、DestinationID 計算属性を "SystemID+"."+Client" として定義します。「ESI 応答で宛先値として使用される配布ターゲット属性の値」プリファレンスでこの宛先を指定します。
<TargetID>SAP_DH4:1100</TargetID> - SAP タイプの配布ターゲットなど、「ファイル」タイプのターゲットにプラント属性を追加します。「ESI 応答で TargetID にサフィックスを追加」プリファレンスでこの TargetID を指定します。
この場合、このプリファレンスで次の値を追加し、「ファイル」タイプの配布ターゲットに計算属性を定義すると、ESI 応答で更新された情報を取得できます。
「ESI 応答で宛先値として使用される配布ターゲット属性の値」プリファレンスの値として com.ptc.windchill.esi.tgt.ESIFileTarget:destinationID を指定します。
「ESI 応答で TargetID にサフィックスを追加」プリファレンスの値として com.ptc.windchill.esi.tgt.ESIFileTarget:Plant を指定します。
これらのプリファレンスの詳細については、以下のセクションを参照してください。
ESI 応答で TargetID にサフィックスを追加
「ESI 応答で TargetID にサフィックスを追加」プリファレンスを使用して、ESI 応答でレンダリングされる TargetID に配布ターゲット属性の値をサフィックスとして追加できます。サフィックスの値として、任意の属性または計算属性の値を指定できます。たとえば、「SAP」または「Oracle Applications」タイプの配布ターゲットのプラントまたは組織の場合、下流インタフェース処理のサフィックスとして属性値が追加されます。サフィックスの値は、<ターゲットタイプ>:<属性名> ペアのコンマ区切りリストとして指定できます。例: com.ptc.windchill.esi.tgt.ESISAPTarget:Plant,com.ptc.windchill.esi.tgt.ESIOATarget:Organization
ESI 応答で宛先値として使用される配布ターゲット属性の値
「ESI 応答で宛先値として使用される配布ターゲット属性の値」プリファレンスは、下流統合のための接続情報を提供します。たとえば、「SAP」または「Oracle Applications」タイプの配布ターゲットの場合、宛先値はそれぞれ SystemID.Client または DNS 属性になります。プリファレンスの値は、<ターゲットタイプ>:<属性名> ペアのコンマ区切りリストとして指定できます。例: com.ptc.windchill.esi.tgt.ESITarget:destinationID
DestinationID および TargetID を設定するための ESI の設定の詳細については、PTC の参照ドキュメントサイトにある ERP Connector Customizer's Guide を参照してください。
上記のプリファレンスは「プリファレンス管理」「ESI」 > 「設定」 > 「ターゲット」の下にあります。プリファレンスの設定の詳細については、Windchill ESI プリファレンスを参照してください。
これは役に立ちましたか?