SQL コネクタ
SQL コネクタを使用することで、以下のデータベースに接続し、複数のデータベース操作を実行できます。
PostgreSQL
SQL Server
MySQL
Oracle
Oracle データベースを使用するための必要条件
Windows
1. ThingWorx Flow サーバーがインストールされているマシンで、 このリンクに従って Oracle 11.2 クライアントライブラリをインストールします。
2. これらのライブラリをシステム PATH に追加します。
3. 新規コマンドプロンプトウィンドウで echo %PATH% コマンドを使用して、パスが更新されたことを確認します。
4. pm2 restart all --update-env コマンドを実行します。
5. ThingWorx Flow ブラウザページを再表示します。
* 
マシンが再起動するたびに、pm2 restart all --update-env コマンドを実行します。
Linux
1. ThingWorx Flow サーバーがインストールされているマシンで、 このリンクに従って、Oracle 11.2 クライアントライブラリをインストールして Oracle データベースへの接続を有効にします。
2. /etc/profile.d ディレクトリに flow.sh ファイルを作成します。
3. flow.sh ファイルに、Oracle ライブラリへのパスを追加します。
export LD_LIBRARY_PATH=/opt/oracle
4. 新規コマンドプロンプトウィンドウで echo $LD_LIBRARY_PATH コマンドを使用して、パスが更新されたことを確認します。
5. pm2 restart all --update-env コマンドを実行します。
6. ThingWorx Flow ブラウザページを再表示します。
コネクタのリリースバージョン
SQL コネクタは 8.5 リリースで提供されています。
サポートされている操作
サポートされているトリガー
None
サポートされている承認
「基本」
SQL コネクタ接続の追加
SQL コネクタ操作ごとに SQL コネクタを承認する必要があります。SQL コネクタを承認するには、次の操作を行います。
1. 「SQL コネクタ」の下の任意の操作をキャンバスにドラッグし、この操作にマウスポインタを合わせて をクリックするか、この操作をダブルクリックします。
2. 「データベース」リストで、適切なデータベースを選択します。
3. 選択したデータベースのリストで、「新規追加」を選択します。
「接続を追加」ウィンドウが開きます。
たとえば、データベースとして PostgreSQL を選択した場合、「PostgreSQL」リストで「新規追加」を選択します。
4. 必要に応じて、「接続ラベル」フィールドを編集します。
空白、特殊文字、先頭の数字は使用しないでください。
5. 「ホスト」フィールドに、データベースのホストを入力します。
6. 「ポート」フィールドに、データベースのポートを入力します。
7. 「データベース名」フィールドに、データベースの名前を入力します。
* 
Oracle の場合、「データベース名」フィールドの値はデータベースのサービス名です。
8. 「スキーマ名」フィールドに、スキーマ名を入力します。デフォルトでは、これは以下に設定されています。
PostgreSQL - public
SQL Server - dbo
Oracle - ユーザー名
別のユーザーのデータベースに接続する場合、そのユーザーのユーザー名を入力します。
* 
MySQL データベースにはスキーマ名がありません。
9. 「ユーザー名」フィールドと「パスワード」フィールドに、データベース接続を承認するための正しいユーザー名とパスワードを入力します。
10. 「ADD」をクリックしてデータベース接続を追加します。
新規接続がリストに追加されます。
11. 「TEST」をクリックして、データベース接続を検証します。
SQL コネクタのカスタマイズ
以下の表に、データタイプとそのサポートされている演算子を示します。
データ型
サポートされている演算子
INT
BIGINT
MEDIUMINT
SMALLINT
TINYINT
NUMBER
FLOAT
REAL
DECIMAL
NUMERIC
DOUBLE
DOUBLE PRECISION
SMALLSERIAL
SERIAL
BIGSERIAL
INTEGER
PRECISION
DEC
MONEY
SMALLMONEY
指定値より大きい
指定値以上
指定値より小さい
指定値以下
指定値に等しい
指定値に等しくない
指定値の間
指定値の間ではない
いずれかに一致
いずれかに一致しない
Null である
Null でない
TEXT
TINYTEXT
MEDIUMTEXT
LONGTEXT
NTEXT
CHAR
VARCHAR
VARCHAR2
NCHAR
NVARCHAR
VARYING
CHARACTER
CHARACTER VARYING
指定値に等しい
指定値に等しくない
部分一致
一致しない
指定値で始まる
指定値で終わる
部分文字列
Null である
Null でない
DATE
DATETIME
DATETIME2
TIME
TIMESTAMP WITH TIME ZONE
TIMESTAMP
DATETIMEOFFSET
SMALLDATETIME
YEAR
INTERVAL
指定値の間
指定値の間ではない
いずれかに一致
いずれかに一致しない
Null である
Null でない
その他のデータタイプ
指定値に等しい
指定値に等しくない
Null である
Null でない
以下の操作では任意のデータタイプの演算子を追加できます。
行を削除
行を取得
結合のある行を取得
行を更新
演算子をカスタマイズするには、以下の手順を実行します。
1. 以下に示すような data.json ファイルを作成します。
{
"DatatypeOperatorConfig": [{
"dataTypeName":"<任意のデータタイプ>",
"supportedDBs":["<データベース 1>","<データベース 2>"],
"Operators":[{
"id":"<演算子 ID>",
"value":"<演算子>"
}]
}]
}
たとえば、Oracle データベースでサポートされていないデータタイプ RAW に「部分一致」演算子を追加する場合、data.json ファイルは以下のようになります。
{
"DatatypeOperatorConfig": [{
"dataTypeName":"RAW",
"supportedDBs":["oracle"],
"Operators":[{
"id":"LIKE",
"value":"LIKE"
}]
}]
}
2. data.json ファイルを保存したパスをブラウズし、コマンドプロンプトを開始します。
3. 用途に応じて、以下のいずれかのコマンドを実行します。
シナリオ
コマンド
特定のデータベースのホスト名とポートをカスタマイズする
flow-deploy settings file upload -f <data.json ファイルへのパス> -t <ThingWorx Flow URL> -u <ThingWorx 管理者ユーザー> -p <ThingWorx 管理者ユーザーのパスワード> -c database - s <データベースのホスト><データベースのポート>
例:
flow-deploy settings file upload -f data.json -t <ThingWorx Flow URL> -u <ThingWorx 管理者ユーザー> -p <ThingWorx 管理者ユーザーのパスワード> -c database -s localhost32776
データベースの接続されているすべてのインスタンスをカスタマイズする
flow-deploy settings file upload -f <data.json ファイルへのパス> -t <ThingWorx Flow URL> -u <ThingWorx 管理者ユーザー> -p <ThingWorx 管理者ユーザーのパスワード> -c database -d
4. ブラウザを再表示します。
サポートされている操作のいずれかをワークフローエディタにドラッグすると、「演算子」リストにその演算子が表示されるはずです。