Thing の存在: レポートストラテジー
ThingWorx Platform には、既存の各種ユースケースを処理するデフォルトのレポートストラテジーが備わっています。ユーザーは独自の状況に対応するカスタムストラテジーを作成できます。このセクションでは、デフォルトのレポートストラテジーについて説明します。
* 
ThingWorx Platform 8.4 では、既成のポーリングレポートストラテジーは提供されていません。これは Axeda Compatibility Extension (ACE) でのみ使用できます。
Axeda の顧客が Axeda eMessage エージェントデバイスに使用するポーリング ReportingStrategy Thing は、Axeda Compatibility Extension の Axeda アセットのモデルに準拠しています。Axeda Compatibility Extension (ACE) のエンティティの詳細については、 http://support.ptc.com/help/thingworx_hc/axeda_compatibility_package/en/#page/latest%2Fextensions_reference%2Face%2Fc_ace_ref_intro.html%23を参照してください。
AlwaysOn
デフォルトのレポートストラテジーには AlwaysOnReporting という名前が付いています。このストラテジーは、ThingWorx Platform のアップグレード時、または新規 RemoteThing の作成時に、既存のすべての Remote Thing に適用されます。
このストラテジーは、プラットフォームにバインドされてその接続を常に維持しているデバイスを表す、すべての Remote Thing で使用されます。たとえば、WebSocket SDK (すべての ThingWorx Edge SDK が WebSocket プロトコルを使用) を直接使用するほとんどのデバイスが AlwaysOnReporting ストラテジーを使用します。
このデフォルトのレポートストラテジーを使用するデバイスはすべて、次のように評価されます。
デバイスがバインドされると、デバイスはレポート中であると見なされ、isReportingtrue に設定されます。
デバイスがアンバインドされると、デバイスはレポート中でないと見なされ、isReportingfalse に設定されます。
ポーリングストラテジー (ACE)
ポーリングストラテジーは、プラットフォームに定期的に接続してイグレスをポーリングしたりイングレス (プロパティの更新など) を配信したりするデバイスを表すすべての Thing で使用されます。このようなデバイスは、正常な稼動条件でプラットフォームへの接続を常に維持することは想定されていません。ポーリングデバイスの例としては、Axeda の eMessage Agent デバイスなどがあり、これらは HTTP/HTTPS を使用して通信を行い、プロトコルアダプタを使用して ThingWorx ネイティブ WebSocket ベースのプロトコルとの変換を行います。
Axeda Compatibility Extension (ACE) はこのストラテジーを ReportingStrategy Thing に取り込みます。この Thing にはカスタマイズオプションがあり、必要に応じてストラテジーを設定できます。詳細については、 Axeda Compatibility のヘルプセンターで ACE のトピックを参照してください。
すべてのポーリングデバイスで、以下の場合にレポート評価が行われます。
デバイスがバインドイベント時に ThingWorx Platform と通信した場合、デバイスはレポート中と見なされます。
一定の時間間隔で (デフォルトでは 5 分間隔で評価が行われます)。この場合、ping ミス基準と時間ミス基準を満たすのに失敗した場合はレポートなしと見なされます。