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値ストリーム内の大きなデータセット用のマイグレーションスクリプト (8.3 以下)
概要
ThingWorx 8.3 以前では、値ストリームのエントリ数が上限 (MAX_INT) に達して新規の値ストリームエントリを作成できなくなる可能性があります。PTC から提供されたスクリプトを実行することでこれを回避できます。
これらのスクリプトを実行すると、以下の処理が行われます。
新規テーブルが作成され、ThingWorx サーバーをただちに開始できるようになります。値ストリームのスキーマが変更されて Integer の代わりに BigInteger がサポートされるようになり、データベースを更新する際に MAX_INT の制限による問題が発生しなくなります。
履歴データが古いテーブルから新規テーブルにバックグラウンドタスクとしてマイグレーションされます。新規テーブルへの履歴データのインポートの方が時間がかかるので、これによって ThingWorx の新規インストールをただちに使用可能になります。
適用可能なバージョン
ThingWorx 8.4.0 以降の新規インストールにはこの機能が含まれているので、必要な操作はありません。これらのスクリプトは ThingWorx のすべてのバージョンから実行できるので、以前のバージョンからアップグレードしている場合でも現在のバージョンでこの機能を使用する場合でも、以下のステップに従います。
スクリプトの場所
これらのスクリプトは ThingWorx ソフトウェアダウンロードの update フォルダにあります。ソフトウェアダウンロードは PTC サポートサイトにあります。
スクリプトの実行
これらのスクリプトを実行するには、以下のステップに従います。
1. Tomcat を停止します。
2. PostgreSQL または MSSQL データベースをバックアップします。
3. スキーマ更新とデータマイグレーションのスクリプトで接続情報 (サーバーポートデータベースユーザー名パスワード) を更新します。
PostgreSQL: thingworxPostgresValueStreamSchemaUpdate.sh (Linux) または thingworxPostgresValueStreamSchemaUpdate.bat (Windows)
および
thingworxPostgresValueStreamDataUpdate.sh (Linux) または thingworxPostgresValueStreamDataUpdate.bat (Windows)
MSSQL: thingworxMssqlValueStreamSchemaUpdate.sh (Linux) または thingworxMssqlValueStreamSchemaUpdate.bat (Windows) および thingworxMssqlValueStreamDataUpdate.sh (Linux) または thingworxMssqlValueStreamDataUpdate.bat (Windows)
4. スキーマ更新スクリプトを実行します。
PostgreSQL: thingworxPostgresValueStreamSchemaUpdate.sh (Linux) または thingworxPostgresValueStreamSchemaUpdate.bat (Windows)
MSSQL: thingworxMssqlValueStreamSchemaUpdate.sh (Linux) または thingworxMssqlValueStreamSchemaUpdate.bat (Windows)
5. Tomcat を起動します。
6. データマイグレーションスクリプトを実行します。
PostgreSQL: thingworxPostgresValueStreamDataUpdate.sh (Linux) または thingworxPostgresValueStreamDataUpdate.bat (Windows)
MSSQL: thingworxMssqlValueStreamDataUpdate.sh (Linux) または thingworxMssqlValueStreamDataUpdate.bat (Windows)