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ThingWorx Platform 9.3.2 での機能強化と修正された問題
ThingWorx Platform 9.3.2 では次のような機能強化が行われました。
機能強化
プラットフォーム
コンテナデプロイメント
Azure Kubernetes Service での ThingWorx Docker コンテナイメージの実行に関する追加の有効化とガイダンス。詳細については、ThingWorx Container Deployment Hub を参照してください。
Mashup Builder
セキュリティ強化
新しいセキュリティ強化が含まれているバリデータ関数と定義式関数の置換を追加しました。これらの関数の既存のバージョンに「セキュリティで保護されていない」というラベルが付けられるようになりました。
グリッドウィジェット内のセルコンテンツの検証に使用されるバリデータのより安全な置換を追加しました。DisableLegacyValidation プロパティを使用して、グリッドウィジェットのレガシーバリデータを無効にすることができます。
これらの置換には、ランタイムオブジェクトおよび関数を使用する際の追加の制限が含まれています。最新のセキュリティ強化の利点を活用するために、マッシュアップ内のセキュリティで保護されていない関数またはバリデータを最新の標準バージョンに置換することを強くお勧めします。これらの変更の詳細については、マッシュアップ内のセキュリティで保護されていない定義式の置換を参照してください。
ユーザーインタフェース
定義式で、サポートされていないオブジェクトまたは関数が使用されている場合、「リマインダー」パネルにリマインダーが表示されるようになりました。リマインダーをクリックして、関連する関数を自動的に選択できます。
さらに、セキュリティで保護されていない定義式は以下の方法でハイライトされます。
セキュリティで保護されていない定義式が含まれているマッシュアップを開くと、メッセージが表示されます。
「関数」パネルでは、セキュリティで保護されていない関数は「セキュリティで保護されていない」ラベルの下でグループ化され、警告の三角形がパネルに表示されます。関数名の横にある置換ボタンを使用して、セキュリティで保護されていない関数を置換できます。
列コンフィギュレーションダイアログボックスでは、レガシー検証を使用する列がハイライトされています。
コンテナとレイアウト
マッシュアップ内のレイアウトコンテナの遅延読み込みを設定するためのプロパティ、サービス、およびイベントを追加しました。コンテナ内のウィジェットを動的にロード、アンロード、および再ロードすることにより、マッシュアップのパフォーマンスが向上します。
ウィジェット拡張機能の遅延読み込みを使用するには、beforeDestroy() 関数に domOnly 属性を追加して、カスタムウィジェットの <WidgetName>.runtime.js ファイルを手動で更新しなければなりません。詳細については、マッシュアップでの遅延読み込みの使用を参照してください。
棒グラフ、折れ線グラフ、スケジュール表、パレート図、およびウォーターフォール図ウィジェット
数値軸と日付/時刻軸に固定された数のラベルを設定するためのウィジェットプロパティを追加しました。
X 軸のラベルの新しいスタイルプロパティを追加しました。
グリッド (テーマ指定可能)
ウィジェットに使用されるデフォルトのバリデータを最新の標準バージョンに更新しました。
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新規グリッドウィジェットをマッシュアップに追加するときに、レガシーバリデータを使用できません。
インフォテーブルデータソースの Ordinal フィールドを使用したグリッド列の並べ替えのサポートを追加しました。
イメージウィジェット - メディアエンティティを置換するときに、イメージコンテナのサイズが自動的に変更されません。
ラベルウィジェット - ウィジェットが Text プロパティ内の空白文字を自動的に除去するのを防ぐプロパティを追加しました。
テキスト領域ウィジェット - ウィジェットがレスポンシブになりました。ウィジェットをコンテナに追加すると、使用可能なすべてのスペースが使用されます。この変更は、1 つのテキスト領域ウィジェットがコンテナ内に配置されている場合に、マッシュアップのレイアウトに影響を与える可能性があります。詳細については、テキスト領域ウィジェットを参照してください。
タブウィジェット - ウィジェットタブの遅延読み込みのサポートを追加しました。タブを切り替えると、タブのコンテンツが自動的にロード、アンロード、および再ロードされます。
Google マップ拡張機能 3.1.2
遅延読み込みが行われたコンテナをサポートするために、Google マップおよび Google Location Picker ウィジェットを更新しました。
ThingWorx Platform 9.3.2 では次のような問題が修正されました。
修正された問題
セキュリティ
脆弱性スキャンソフトウェアまたは PTC 品質管理テストによって事前に識別されたアイテムを含む、セキュリティの潜在的な問題が修正されました。できるだけ速やかにアップグレードしてこれらの重要な改善を利用してください。
PTC は最近、ID とアクセスの管理 (IAM) のソリューションに関する新しいサポートポリシーを実装しました。詳細については、該当する eSupport センターのセクションを参照してください。
ThingWorx のサードパーティソフトウェアの使用と更新に関する重要な推奨事項については、このテクニカルサポートのアーティクルを参照してください。
プラットフォーム
追跡番号
ログインに ThingworxSSOAuthenticator を使用している場合に、LoginSucceeded イベントが 2 回実行されることに関連する問題を修正しました。
TW-96354
ユーザーグループにユーザーを追加することに関連する問題を修正しました。
TW-95338
AutoSelectFirstRow オプションを使用した最初の行の選択に一貫性がないことに関連する問題を修正しました。
TW-95129
行選択に関連する問題を修正しました。これにより、ptcsgrid スタイルプロパティ (Selected#Row#background) で設定されている正しい色がハイライトされるようになりました。
TW-95034
Thing テンプレートのプロパティに割り当てられている IR Thing の表示オプションが淡色表示されることに関連する問題を修正しました。
TW-94968
データベース接続がリリースされずにクライアント - クライアント読み取り状態でハングし、より多くのクエリーが使用可能なデータベース接続を消費することに関連する問題を修正しました。
TW-94936
複数のスレッドが Network GetDescription、AddConnection、および DeleteConnection API の呼び出しを試みているときにデッドロックされることに関連する問題を修正しました。
TW-94350
自動再表示オプションとともに使用するとログアウト関数が適切に動作しないことに関連する問題を修正しました。
TW-93764
プロジェクトのアクセス許可がまとめて設定されている場合に保存ボタンが淡色表示にならないことに関連する問題を修正しました。
TW-93642
ユーザーが別のエンティティをクリックすると保存されているインフォテーブル入力がクリアされることに関連する問題を修正しました。
TW-93609
Mashup Builder
追跡番号
データの追加によりブラウザの再表示が必要な場合にグラフの表示に一貫性がないことに関連する問題を修正しました。
TW-95277
マッシュアップフィルタオプションが Android で使用できないことに関連する問題を修正しました。
TW-95023
ロードされたマッシュアップが 2 回実行されて MacOS と iPad でデータの重複が発生することに関連する問題を修正しました。
TW-94656
ページを上にスクロールするか再ロードした後にコレクションウィジェットが再表示されないことに関連する問題を修正しました。
TW-94621
折れ線グラフのカーブで変則的な線がプロットされることに関連する問題を修正しました。
TW-93972
既知の問題と制約事項
以下の項目は既知の問題であり、将来のリリースで修正される予定です。
プラットフォーム
追跡番号
非同期サービス呼び出しを確立するときに、OAuth アクセストークンが特定のリソースに対して設定されていない場合でも、SSO が有効になると getAccessToken () が呼び出され、Cannot getAccessToken("Thing.TFS.IH.IngestionCoordinator.Thing") というエラーがログに出力されます。これは TWX 9.3.3 で修正される予定です。
TW-96004
基礎となるデータが更新されると、コレクションウィジェットが一番上の行にスクロールします。次善策として、コレクションウィジェットの "PlaysIntroAnimation" プロパティを選択解除します。将来の ThingWorx リリースで修正される予定です
TW-95937
QueryDataTableEntries は、タグ用語が複数のボキャブラリで見つかった場合に、タグ値パラメータを使用すると、適切な結果セットを返しません。たとえば、"vocab1" と "vocab2" の両方に "Term1" という用語がある場合に、"vocab1:Term1" をサーチすると、指定されているボキャブラリにかかわらず、Term1 というタグのあるすべてのエントリが検索されます。
TW-95681
Jar ファイルの署名に失敗すると、リモートアクセスセッションが起動しません。ThingWorx 9.2 より、Java 11 への移行が原因で、JNLP 接続が ThingWorx でサポートされなくなったことに注意してください。
TW-93569
MSSQL および H2 データベースインデックスに実装された変更が原因で、QueryDatatableEntities と FindDataTableEntities が以前のリリースと同じ値を返しません。
TW-95476
ブール型のフィールドが含まれているアドバンスグリッドウィジェットを使用しているとき、実際のフィールド値に関係なく、フィールドにカーソルを合わせると表示されるツールヒントに常に "false" と表示されます。ツールヒントにはブールフィールドの実際の値が表示されます。
TW-96191
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