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前の操作の出力の手動マッピング
操作の出力スキーマに、別の操作への入力としてマッピングする必要がある特定の出力属性が表示されていない場合、その出力属性を入力フィールドに手動でマッピングする必要があります。たとえば、Salesforce「レコードを取得」操作の「所有者 ID」属性を、「レコードを更新」操作の「値」フィールドにマッピングする場合、手動でマッピングを実行する必要があります。
以下の表に、マッピングを手動で実行する手順と、上記の例での対応する手順を示します。
手順
タスク
対応するタスクの例
1
別の操作への入力としてマッピングする属性を出力スキーマでサーチします。
Salesforce「レコードを取得」操作の出力スキーマを以下に示します。
この出力スキーマには、「所有者 ID」属性が表示されていません。
2
デバッグパネル内の操作の出力で、正確な属性名とその位置をサーチします。
デバッグパネル内の Salesforce「レコードを取得」操作の出力で、「所有者 ID」属性の正確な名前と位置をサーチします。
{
"totalSize": 2,
"done": true,
"records": [
{
"attributes": {
"type": "Account",
"url": "/services/data/v44.0/sobjects/Account/0011I00000jmFCvQAM"
},
"Id": "############",
"Site": null,
"OwnerId": "************",
...
}
{
"attributes": {
"type": "Account",
"url": "/services/data/v44.0/sobjects/Account/0011I00000jmomyQAA"
},
"Id": "############",
"Site": null,
"OwnerId": "************",
...
}
]
}
「所有者 ID」属性は OwnerId と呼ばれ、records 配列に属しています。
3
属性が配列の一部である場合、トップレベルの配列オブジェクトを入力フィールドにマッピングします。
属性が配列の一部ではない場合、任意の出力を入力フィールドにマッピングします。
OwnerId 属性は records 配列の一部なので、「レコード」の値を「レコードを更新」操作の「値」フィールドにマッピングします。
4
属性が配列の一部である場合、[ArrayIndex] を配列名の後ろに追加します。
属性が配列の一部ではない場合、この手順はスキップします。
この場合、[0] を配列名 records の後ろに追加します。更新後の値は records[0] になります。
5
属性が配列の一部である場合、マッピング対象の配列オブジェクト出力の後ろに '.' および正確な属性名を追加します。
属性が配列の一部ではない場合、マッピング対象の属性名を独自の属性名に置き換えます。
.OwnerId を配列名 records[0] の後ろに追加します。更新後の値は records[0].OwnerId になります。
以上で、操作の出力スキーマに表示されていない出力属性が、別の操作の入力フィールドにマッピングされました。
マッピングの構文
「レコードを取得」操作の出力スキーマを例に挙げて、マッピング構文についての情報を以下のテーブルに示します。
シナリオ
マッピング対象の属性とマッピング値
構文
個々の属性をマッピング
「合計サイズ」をマッピングした場合、マッピング値は {{$a0.totalSize}} です。
{{$ActionID.AttributeName}}
配列をマッピング
「レコード」をマッピングした場合、マッピング値は {{$a0.records}} です。
{{$ActionID.ArrayName}}
配列の個々の属性をマッピング
「ID」をマッピングした場合、マッピング値は {{$a0.records[0].Id}} です。
{{$ActionID.ArrayName[ArrayIndex].AttributeName}}
配列のオブジェクト属性をマッピング
「レコードの属性」をマッピングした場合、マッピング値は {{$a0.records[0].attributes}} です。
{{$ActionID.ArrayName[ArrayIndex].ObjectName}}
配列内のオブジェクトの属性をマッピング
「属性タイプ」をマッピングした場合、マッピング値は {{$a0.records[0].attributes.type}} です。
{{$ActionID.ArrayName[ArrayIndex].ObjectName.AttributeName}}
デバッグパネル内の操作の出力から、AttributeNameArrayNameArrayIndex、および ObjectName を取得します。
* 
出力スキーマに表示されていない属性はサポートされていない属性であり、PTC は出力でのそのような属性の値の整合性や存在を保証しません。
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