グリッドウィジェットでのレガシー検証の無効化
Mashup Builder では、定義式を使用して、グリッドウィジェットのセルコンテンツに検証が適用されます。ランタイムでは、定義されている定義式は、セルの編集時にバリデータによって実行されます。セキュリティで保護されていない関数の機能強化の一環として、セルコンテンツに検証規則を適用するために使用される既存のバリデータが、より安全な新しい標準のバリデータに置き換えられています。新しい安全なバリデータは、以下のいずれかのウィジェットで使用できます。
• テーマ指定されたグリッド (ptcs-grid)
• グリッド (アドバンス)
• レガシーグリッド (dhxgrid)
マッシュアップ内の各グリッドウィジェットの DisableLegacyValidation プロパティを設定して、セキュリティで保護されていないレガシーバリデータを最新の標準バージョンに置き換えることができます。
グリッド (テーマ指定可能) ウィジェット
マッシュアップに新規グリッドウィジェットを追加する際、最新の標準バリデータがデフォルトで使用されます。したがって、ウィジェットの DisableLegacyValidation プロパティは使用できず、レガシー検証を有効にできません。さらに、JSON データを使用してグリッドを動的に設定する場合、安全なバリデータのみがサポートされます。
互換性の問題を防ぐため、ThingWorx 9.3.0 または 9.3.1 で追加された既存のグリッドウィジェットを使用してマッシュアップを開くとき、レガシーバリデータがデフォルトで使用されます。グリッドのレガシー検証を手動で無効にし、代わりに最新の標準バリデータを使用することを強くお勧めします。レガシー検証は 2 つの方法で無効にできます。
• ウィジェットのすべての列のレガシー検証を無効にするには、「プロパティ」パネルでウィジェットの DisableLegacyValidation プロパティを true に設定します。
• グリッド上の特定の列のレガシー検証を無効にするには、次の手順を実行します。
a. キャンバス上のウィジェットを選択します。
b. 「プロパティ」パネルで、
をクリックしてウィジェットの列コンフィギュレーションダイアログボックスを開きます。
c. 左側の表示枠で、編集可能な列を選択し、「列のフォーマット」タブを開きます。
| レガシー検証を使用する列の横に警告を示す三角形が表示されます。 |
d. 「定義式バリデータ」で、「バリデータ」を選択します。
f. レガシー検証を使用する列がほかにある場合は、それぞれについて手順 3 から 5 を繰り返します。
g. 「完了」をクリックしてダイアログボックスを閉じ、マッシュアップを保存します。
| JSON データを使用してグリッドを動的に設定する場合、既存のウィジェットをレビューして更新しなければなりません。JSON コンフィギュレーションサービス内でサポートされていないオブジェクトまたは関数を使用すると、検証が正しく機能しない場合があります。JSON コンフィギュレーションデータを使用する場合、グリッドは新しい安全なバージョンのバリデータをサポートします。レガシーグリッドまたはアドバンスグリッドから JSON コンフィギュレーションサービスを再利用する場合、データサービスを更新して最新の安全なグリッドを使用しなければなりません。 |
グリッド (アドバンス) ウィジェットとグリッド (レガシー) ウィジェット
DisableLegacyValidation プロパティを使用して、マッシュアップ内のグリッド (アドバンス) ウィジェットとグリッド (レガシー) ウィジェットのレガシー検証を無効にできます。グリッド (ptcs-grid) ウィジェットとは異なり、列コンフィギュレーションダイアログボックスを使用して特定の列のレガシー検証を無効にすることはできません。
グリッド (アドバンス) ウィジェットのレガシー検証を無効にするには、次の手順に従います。
1. キャンバス上のウィジェットを選択します
2. 「プロパティ」パネルで、DisableLegacyValidation プロパティを false に設定します。
3. 列コンフィギュレーションダイアログボックスを開き、グリッド列ごとに定義されている検証式をレビューします。
5. マッシュアップを保存します。
グリッド上のすべての編集可能な列のセルデータを検証するために、最新のバリデータが使用されるようになりました。
ThingWorx 9.0.x では、アドバンスグリッドの検証コンフィギュレーションのみが JSON コンフィギュレーションデータを使用してサポートされています。レガシー検証を無効にするには、DisableLegacyValidation プロパティを false に設定してから、JSON コンフィギュレーションで定義されている検証式を手動でレビューします。JSON コンフィギュレーションでサポートされていないオブジェクト関数を使用すると、ウィジェットが正しく機能しない場合があります。