データサービスのイベント
データサービスを追加してバインドを作成するという概念は、ThingWorx マッシュアップの作成における重要な要素です。マッシュアップに追加したビジュアリゼーションウィジェットにはデータが含まれておらず、データサービスからデータをバインドする必要があります。マッシュアップ上のデータサービスにデータをバインドした後で、ほかのサービス、関数、ウィジェットからイベントをバインドしてそのデータサービスを実行できます。データサービスには独自のイベントが含まれており、これをバインドすることでマッシュアップ内のほかのサービスを実行できます。
2 つのグリッドウィジェットがあるマッシュアップについて考えます。1 つ目のグリッドには注文のリストが表示され、2 つ目のグリッドには、選択した注文の追加の詳細情報のリストが表示されます。1 つ目のグリッドで注文を選択すると、選択されているデータ行が変わり、データサービスの SelectedRowsChanged イベントを使用して、注文の詳細を更新するための呼び出しが実行されます。
「データ」パネルでデータサービスを選択すると、そのイベントとプロパティが「データプロパティ」パネルに表示されます。以下の表に、データサービスのデフォルトのイベントを示します。
サービスイベント
説明
ServiceInvokeCompleted
サービスが実行された後でトリガーします。たとえば、あるサービスを呼び出してサーバー上のデータを更新できます。そのデータが更新されると、ServiceInvokeCompleted イベントがトリガーします。このイベントを別のサービスにバインドして、更新データを別のウィジェットに読み込むことができます。
AllDataChanged
サービスがデータセットを返し、データセットが更新された場合にトリガーします。
SelectedRowsChanged
選択されているデータ行が変わるとトリガーします。たとえば、ドロップダウンウィジェットでアイテムが選択されたときにデータを更新するサービスにこのイベントをバインドできます。
キャンバスで、ウィジェットの横にある矢印をクリックしてコンテキストメニューを開きます。ウィジェットのイベントがリストされます。以下の図では、テキストフィールドウィジェットのコンテキストメニューが開いた状態で、ウィジェットイベントが表示されています。
バインドを作成するには、このリストから「データ」パネル上のサービスにイベントをドラッグします。
ウィジェットのイベント
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