送信リクエストでのプロキシサーバーの使用
ThingWorx Platform では、ほとんどの送信リクエストで HTTP/HTTPS プロキシがサポートされます。ThingWorx Platform の一部の領域では ContentLoaderFunctions などの明示的プロキシがサポートされています。明示的プロキシが指定されていない場合、ThingWorx Platform に設定されているプロキシがあれば ThingWorx Platform でそれが使用されます。
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現在のところ、明示的プロキシは ThingWorx Platform でのみサポートされています。DPM などのソリューションでのプロキシサポートの使用は現在のところサポートされておらず、予期しない結果が生じる可能性があります。
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ThingWorx Platform プロキシ機能では認証を必要とするプロキシはサポートされていません。現在のところ、プロキシサーバーはシングルサインオンと Active Directory DirectoryService をサポートしていません。JVM 設定を使用してプロキシサポートを変更するには、変更を行った後で ThingWorx Platform を再起動します。
コンフィギュレーション
プロキシサポートでは、
ThingWorx Platform の起動時に Java システムプロパティによって指定される、Java ランタイムの基本サポートが使用されます。Java システムプロパティを
-Dkey=value として Apache Tomcat に追加します。プロパティを追加する場所は、インストールされているオペレーティングシステムによって異なります。必要なプロキシ設定に応じて、いくつかのプロキシプロパティを設定できます。詳細については、
Java のドキュメンテーションを参照してください。
HTTP/HTTPS プロキシ
ThingWorx Platform は HTTP リソースをリクエストする際、設定されている HTTP プロキシを使用します。Java システムプロパティ http.proxyHost および http.proxyPort によって、それぞれホストとポートが定義されます。プロキシを経由してはならないリソースを含めるには、http.nonProxyHosts を指定します。これは、ThingWorx Platform がアクセスする必要がある内部専用のリソースがある場合に便利です。パイプ (|) を使用して値を区切ります。http.nonProxyHosts のデフォルト値には、ローカルシステムへのアクセスに使用されるすべてのバリエーション (localhost|127.*|[::1]) が含まれています。デフォルト値および追加する必要があるカスタム値を指定します。
ThingWorx Platform は HTTPS リソースをリクエストする際、設定されている HTTPS プロキシを使用します。Java システムプロパティ https.proxyHost および https.proxyPort によって、それぞれホストとポートが定義されます。HTTPS プロキシは HTTP と同じ非プロキシホストのリスト (http.nonProxyHosts) を使用します。
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PTC は https プロキシを使用することを強くお勧めします。
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ホストのプロキシ設定の使用
Java ランタイムでは、HTTP/HTTPS プロキシを直接設定する代わりに、ホストで定義されているプロキシ設定を使用することもできます。オペレーティングシステムの設定でプロキシコンフィギュレーションを有効にするには、CATALINA_OPTS で、Java システムプロパティ java.net.useSystemProxies を true に設定します。オペレーティングシステムの設定により、ホストシステムで使用されている、PAC (Proxy Auto-Config) ファイルや WPAD (Web Proxy Auto-Discovery) に依存する複雑なプロキシ設定が可能になります。
ThingWorx Platform がホストのプロキシ設定を使用するように設定されている場合、ランタイムでプロキシを変更できます。
コンテナでのホストのプロキシ設定の使用
Docker 環境または Kubernetes 環境で実行されているコンテナは、実際のホストシステムに表示されません。このため、ホストのプロキシ設定を使用しても意図したとおりに機能しない可能性があります。コンテナで送信プロキシが必要な場合、Apache Tomcat の HTTP/HTTPS プロキシプロパティを介して直接設定する必要があります。これらの Java システムプロパティを設定するには、環境変数 CATALINA_OPTS を使用します。