変数名と関数名
変数名、関数名、単位名、定数名などは一般に識別子と呼ばれます。
識別子には基本多言語面 (BMP) で有効な任意のユニコード文字を含めることができます。例外は空白と制御文字であり、これには 1 文字目が数字 (0 から 9 まで) であってはならないというその他の制約があります。ユニコード BMP 文字は範囲 0 から 65535 までのコードを持つよう定義されます。
別の識別子と区別する際に、識別子に関連付けられたラベルは名前の一部と見なされます。これによって「変数」ラベルの付いた新しい関数 mean を定義しながら、「関数」ラベルを指定することによって組み込み関数 mean を参照することもできます。ただし、新しい関数 mean を「関数」ラベルを付けて定義した場合、同じ名前の組み込み関数の定義は使用できなくなります。
識別子では大文字と小文字が区別され、長さは任意であり、有効な文字の任意の組み合わせを含めることができます。例は次のとおりです。
文字 - 大文字と小文字。
数字 - 0 から 9 までの数字。名前の先頭に数字を使うことはできません。PTC Mathcad では、文字と数字が組み合わされている場合、その先頭の数字は、虚数 (2i や 3j) または変数の倍数 (3x) として認識されます。
ドット - 単一の句読点やピリオドは、先頭を含む任意の場所で使用できます。
記号:
下線 _
「数式」タブの「演算子と記号」グループ内の「記号」リストに表示される記号。ギリシャ文字を入力するには、ローマ字に続けて Ctrl + G キーを押します。πを入力するには、p を入力してから Ctrl + G キーを押します。
「数式」タブの「演算子と記号」グループ内の「定数」リストに表示される定数。
その他の標準の記号。特殊記号のコードは Windows の文字コード表で調べることができます。
MS Windows の文字コード表にアクセスするには、「スタート」 > 「Windows アクセサリ」 > 「文字コード表」の順にクリックします。
リテラル下付き文字 - 先頭の数字を含むすべての有効な文字の組み合わせ。
下付き文字は識別子の任意の場所に配置できます。
識別子には複数の下付き文字を含めることができます (例: H2SO4)。
その他の情報
識別子には、「数式」タブにある「演算子と記号」グループの「演算子」リストにリストされているものなど、PTC Mathcad で特別な意味を持つ記号は使用できません。
同じ名前に異なるラベルを適用できます。たとえば、f(x) という式を入力して関数のラベルを適用し、f という式を入力して変数のラベルを適用できます。
組み込みの定数、変数、関数にすでに使用されている名前があります。そのような名前を再定義すると、元の機能は失われます。たとえば、mean という名前の関数を定義すると、組み込み関数meanの機能が上書きされます。
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