テキストファイル

• READTEXT("file", ["type", ["delimiter", colwidths, ["rowspec", ["colspec", [emptyfill, ["blankrows", [options]]]]]]]) - file のデータが格納されている配列を返します。

• WRITETEXT("file", M, [rows, [cols, ["decsymb"]]]) - .txt や .dat などのタブ区切りテキストファイルを、指定した値の行列 M から書き込みます。

実行するためには、PTC Mathcad ワークシート内の定義式は次のように代入文または評価文でなければなりません。

引数

• file にはファイル名またはフルパス名を指定します。絶対パスでない場合、現在の作業ディレクトリに対する相対パスとして処理されます。

• type は、ファイルで使用されているデータ形式を指定する文字列です。

◦ delimited - 同じ区切り記号によって区切られたデータ列 (デフォルト)。

◦ fixed - 列幅が固定のデータ。

• delimiter (データ型が delimited の場合に必要、その他の場合は省略) は、区切り記号として使用する記号です。タブを使用するには "\t" と入力し、円記号を使用するには "\\" と入力します。自動検出を行う場合、"auto" と入力します (デフォルト)。

• colwidths (データ型が fixed の場合に必要、その他の場合は省略) は、固定幅の各列の文字数を指定する n × 1 の列ベクトルです。n はデータファイルの合計列数です。この引数を省略すると、READTEXT は行全体を読み込みます。

• rowspec (オプション) は、読み込む 1 行を指定する n の形式の文字列、読み込む行の範囲を指定する (両端を含む) n-x の形式の文字列、または開始行のみを指定する n- の形式の文字列です。この引数を省略すると、READTEXT はファイルのすべての行を読み込みます。

• colspec (オプション) は、読み込む 1 列を指定する n の形式の文字列、読み込む列の範囲を指定する (両端を含む) n-x の形式の文字列、または開始列のみを指定する n- の形式の文字列です。この引数を省略すると、READTEXT はファイルのすべての列を読み込みます。

rowspec と colspec では連続しない範囲を指定できます。たとえば、行 1 から 4 と行 7 を読み込むには、rowspec で "1–4,7" と指定します。

• emptyfill (オプション) は、データファイル内の欠落しているエントリを置き換える文字列、スカラー、または NaN (デフォルト) です。

• blankrows (オプション) は、空の行が見つかった場合の処理を指定する文字列です。

◦ skip - 現在の行をスキップします。

◦ read - 空の行を読み込みます (デフォルト)。

◦ stop - 読み込みを中止します。

• options (オプション) は、上から順に 'txtqual'、'decsymb'、'thousep' が格納されている 3 x 1 の列ベクトルです。

◦ txtqual (テキスト修飾子) - 二重引用符 (デフォルト)、一重引用符、または「なし」を指定できます。

◦ decsymb (小数点記号) - "," (コンマ) または "." (点) を指定できます。点がデフォルトです。

◦ thousep (桁区切り) - "," (コンマ)、"." (点)、または " " (スペース) を指定できます。コンマがデフォルトです。

• M は、指定したファイルに書き込む値の行列です。

• rows (オプション) は、書き込む最初の行を指定するスカラー、または書き込む行の範囲を指定する (両端を含む) n-x の形式の文字列です。この引数を省略すると、WRITETEXT はすべての行をファイルに書き込みます。

• cols (オプション) は、書き込む最初の列を指定するスカラー、または書き込む列の範囲を指定する (両端を含む) n-x の形式の文字列です。この引数を省略すると、WRITETEXT はすべての列をファイルに書き込みます。

• decsymb (オプション) は使用する小数点記号です。"," (コンマ) または "." (点) を指定できます。点がデフォルトです。

• rows と cols はどちらも 1 から始まる添字です。ORIGIN は READTEXT. の振る舞いに影響しません。

• オプションの引数は最後の引数から順番にのみ省略できます。たとえば、WRITETEXT では、rows を省略して cols および decsymb を指定することはできません。rows を省略した場合、cols の値が rows として使用されます。

• READTEXT を使用する場合、A:=READTEXT(...) のように、この関数を変数に割り当てる必要があります。