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単位について
PTC Mathcad には、SI (International System)、USCS (United States Customary System)、CGS (Centimeter Gram Second) 単位系のすべての単位が備わっています。値を指定するとき、これらの組み込み単位または独自のユーザー定義単位を使用できます。テーブル、プロット、行列、数式領域で単位を使用できます。ほとんどの組み込み関数は、理にかなっている場合には単位をとります。たとえば、データセットに単位を追加し、組み込み関数meanを使用してその平均値を求めることはできますが、2 kg の正弦を計算することはできません。
PTC Mathcad では、すべての変数はワークシートの単位系で表示されます。たとえば、アルミホイルのシートの体積を測定するため、その幅を 30 cm、その長さを 1 m に定義し、その厚みを 10μm に定義します。これらの各変数を計算すると、結果はそれぞれ SI 単位系で 0.3 m、1 m、0.00001 m になります。次に、変数の単位を考慮しないでシートの体積を計算すると、結果は 0.003 L になります。
単位がある場合には、変数を定義するときに単位を必ず含めるようにしてください。たとえば、速度を 100、時間を 0.5 に定義した場合、PTC Mathcad は距離を計算するときに単位チェックや単位の均衡を行えません。速度は 100 km/hr、時間は 30 min のように定義します。このように指定することで、エラーを事前に防ぐこともできます。
必要に応じて表示する計算結果の単位を変更できます。単位を修正してワークシートを再計算すると、PTC Mathcad で自動的に単位がチェックされ、数学的に正しいことが確認されます。
温度単位を使用する場合は特別な注意が必要です。PTC Mathcad は、室温を °C または °F で表示し、温度の上昇または下降をΔ°CまたはΔ°Fで測定するなど、絶対温度の違いを識別します。
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