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検索関数
lookup(z, A, B, [modifier | f]) - オプションの変更因子の条件を満たす指定した値 z をベクトルまたは行列 A で検索して、行列 B の同じ位置 (同じ行番号と列番号) の値を返します。値を返すときは、B の左上隅から下へ、さらに次の列へという順に値がベクトルで表されます。
hlookup(z, A, r, [modifier | f]) - オプションの変更因子の条件を満たす指定した値 z を行列 A の 1 行目で検索して、r で指定した行の同じ列の値を返します。値を返すときは、左から右の順で値がベクトルで表されます。
vlookup(z, A, c, [modifier | f]) - オプションの変更因子の条件を満たす指定した値 z を行列 A の 1 列目で検索して、c で指定した列の同じ行の値を返します。値を返すときは、上から下の順で値がベクトルで表されます。
vhlookup(z1, z2, A, [modifier | f]) - オプションの変更因子の条件を満たす指定した値 z1 を行列 A の 1 列目で、指定した値 z2A の 1 行目で検索して、交点の値を返します。
match(z, A, [modifier | f]) - オプションの変更因子の条件を満たす指定した値 z をベクトルまたは行列 A で検索して、一致した各値の行番号と列番号を返します。値を返すときは、A の左上隅から下へ、さらに次の列へという順に値が入れ子配列で表されます。
引数
A, B は実数、複素数、または文字列の m x n 行列またはベクトルです。
ORIGIN を変更しないかぎり、配列要素の行と列の添字はゼロから始まります。
r, c は次の条件を満たす整数です。
ORIGINrORIGIN + (m − 1)
ORIGINcORIGIN + (n − 1)
z は実数、複素数、または文字列です。
比較の基準として “range” を指定した場合、z は 2 要素の列ベクトルになります。
z1z2: いずれかを文字列にできますが、両方を文字列にすることはできません。いずれかが文字列の場合、A の対応する行/列の厳密一致が検索されます。
modifier (オプション) はデフォルト値が “eq” の文字列ですが、異なる次のいずれかの文字列の値をとることができます。
比較規則
意味
“eq”
(デフォルト) スカラーまたは文字列 z に等しいすべての値を検索します。
“near”
指定された「TOL」でスカラー z に最も近いすべての値を検索します。
“gt”
スカラー z よりも大きいすべての値を検索します。
“lt”
スカラー z よりも小さいすべての値を検索します。
“geq”
スカラー z 以上のすべての値を検索します。
“leq”
スカラー z 以下のすべての値を検索します。
“not”
(デフォルト) スカラーまたは文字列 z に等しくないすべての値を検索します。
“range”
2 成分ベクトル z で指定されている範囲のすべての値を検索します。
f
このユーザー定義の比較関数によって設定された条件を満たすすべての値を検索します。
f (オプション) は 2 つの引数を持つユーザー定義関数です。偽の場合は 0、真の場合はその他の数字を返します。
z10% 内のすべての値を検索するには、関数 f(a,b):=|b-a| < 10% z. を作成します。
追加情報
行列 A で単位が混在している場合、単位が同じ種類の場合にのみ一致として検出されます。したがって、最初のチェックで単位のタイプが、2 回目のチェックでマグニチュードが照合されます。
値がどの程度正確に比較されるかは、ワークシートの TOL の設定で決まります。この値を小さくすると一致が厳密になり、大きくすると一致は緩やかになります。