ログ記録する履歴データの設定
履歴データを包括的にログ記録すると、パフォーマンスに著しい問題が生じることがあります。そのため、構築ブロックをデプロイする際は、履歴データの包括的なログ記録は無効になります。履歴データのログ記録は、その他の機能で必要なアクションのみに限定されます。既成では、ログ記録される履歴データは、作業定義の作成および更新時の実行ステータスだけです。
包括的なログ記録が無効になっている場合にログ記録される一連の限定されたアクションを設定できます。
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包括的なログ記録を有効にする場合は、パフォーマンスに著しい問題が生じる可能性があることに注意してください。
制限付き一連の操作の設定
履歴データの包括的なログが無効になっている場合にログ記録された、制限付き一連の操作を設定するには、次の手順を実行します。
1. PTC.DBConnection 構築ブロックから拡張する新しい構築ブロックを作成します。
新しい構築ブロックを作成するには、次の手順を実行します。
a. 新しいプロジェクトを作成します。会社名など、プロジェクトに一意のプリフィックスを使用します。PTC プレフィックスは、PTC によって提供されるエンティティのために予約されています。この例では、MyCompany.DBConnection という名前のプロジェクトを作成します。この構築ブロック用に作成する新規 Thing、Thing Template、またはその他のエンティティごとに、ThingWorx Composer エンティティの「一般情報」「プロジェクト」値として新規プロジェクトを追加します。
b. プロジェクトに新規 Thing Template を作成します。これは、その「ベース Thing Template」として、PTC.DefaultConfiguration.EntryPoint_TT を使用します。この例では、新規 Thing Template に MyCompany.DBConnection.EntryPoint_TT という名前を付けます。
c. プロジェクトに新規 Thing を作成します。これは、その「ベース Thing Template」として、手順 1.b で作成した Thing Template を使用します。この例では、新規 Thing に MyCompany.DBConnection.EntryPoint という名前を付けます。
d. プロジェクトに新規 Thing Template を作成します。これは、その「ベース Thing Template」として、拡張元の PTC 構築ブロックからのマネージャ Thing Template を使用します。この例では、新規 Thing Template に MyCompany.DBConnection.HistoricalDataManager_TT という名前を付け、その「ベース Thing Template」として PTC.DBConnection.HistoricalDataManager_TT を使用します。
e. プロジェクトに新規 Thing を作成します。これは、その「ベース Thing Template」として、手順 1.d で作成した Thing Template を使用します。この例では、新規 Thing に MyCompany.DBConnection.Manager という名前を付け、その「ベース Thing Template」として MyCompany.DBConnection.HistoricalDataManager_TT を使用します。
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PTC.DBConnection 構築ブロックには、複数のマネージャ Thing Template と Thing が含まれています。この手順でオーバーライドされるサービスは、PTC.DBConnection.HistoricalDataManager_TT にあります。この手順で作成する新規 Thing Template には、「ベース Thing Template」として、PTC.DBConnection 構築ブロック内のその他のいずれかのマネージャ Thing Template ではなく、このマネージャ Thing Template を使用していることを確認してください。
2. すべてのコンフィギュレーションを、元の構築ブロックのマネージャ Thing から、新しい構築ブロック用のマネージャ Thing に追加します。
a. 手順 1.e で作成したマネージャ Thing (この例では、MyCompany.DBConnection.HistoricalDataManager) に移動します。
b. 「コンフィギュレーション」で、元の構築ブロックのマネージャ Thing (この例では、PTC.DBConnection.HistoricalDataManager) 用の「コンフィギュレーション」ページにあるものと同じコンフィギュレーションを追加します。
3. 構築ブロックの拡張元である PTC 構築ブロックからのマネージャの代わりに、新しい構築ブロックのマネージャ Thing を、使用するマネージャとして登録します。
a. PTC.Base.Manager Thing に移動します。
b. 「コンフィギュレーション」で「DefaultGlobalManagerConfiguration」コンフィギュレーションテーブルを見つけます。
c. 「編集」アイコン を、構築ブロックの拡張元である PTC 構築ブロックのマネージャと一致する、managerThingName 値を含む行に対してクリックします。
この例では、「編集」アイコン を、PTC.DBConnection.HistoricalDataManagermanagerThingName 値を含む行に対してクリックします。
d. 編集ウィンドウで、manageThingName フィールドを、手順 1.e で作成した構築ブロック用のマネージャ Thing の名前に設定します。
e. 「設定」をクリックして、新しい値を設定します。
f. 「保存」をクリックして、PTC.Base.Manager Thing に対する変更を保存します。
4. ThingWorx Composer で、手順 1.d で作成した新しい構築ブロック用の履歴データマネージャ Thing Template (この例では、MyCompany.DBConnection.HistoricalDataManager_TT) に移動します。
5. 「サービス」で、GetHistoricalDataLogConfig サービスを検索してオーバーライドします。
6. スクリプトエディタで、ログ記録する追加のイベントごとに、指定されたカスタムコンフィギュレーション領域にエントリを追加します。
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作業定義 (PTC.SCA.SCO.WorkDefinition) が作成または更新されるときに、他の機能への影響が不明な場合は、ExecutionStatus フィールド値をログ記録するデフォルトのコンフィギュレーションエントリを変更または除去しないでください。
エントリは次のフォーマットを使用します。
addLoggingConfiguration("<Data_Shape>", "<field>", "<action>");
それぞれの <操作> に可能な <フィールド> の値は次のとおりです。
CREATE - フィールドの名前、ALL、または Nothing
UPDATE - フィールドの名前または ALL
DELETE - Nothing
次の表に、ログ記録が可能なさまざまなイベント用のエントリ例を示します。
ログ記録されるイベント
入力例
エンティティの作成 (データベーステーブルに行が追加される)
addLoggingConfiguration("PTC.SCA.SCO.WorkDefinition", "CREATE");
エンティティと各フィールドの初期値の作成 (データベーステーブルに行が追加され、行が追加されるときに各フィールドに値がある)
addLoggingConfiguration("PTC.SCA.SCO.WorkDefinition", "ALL", "CREATE");
エンティティが作成されるときの特定のフィールドの初期値 (データベーステーブルに行が追加されるときに、特定のフィールドに値がある)
addLoggingConfiguration("PTC.SCA.SCO.JobOrder", "ID", "CREATE");
特定のフィールドの値の更新 (データベーステーブルで特定のフィールド値が変更される)
addLoggingConfiguration("PTC.SCA.SCO.JobOrder", "PlannedEndTime", "UPDATE");
すべてのフィールドの値の更新 (データベーステーブルですべてのフィールド値が変更される)
addLoggingConfiguration("PTC.SCA.SCO.JobOrder", "ALL", "UPDATE");
エンティティの削除 (データベーステーブルから行が除去される)
addLoggingConfiguration("PTC.SCA.SCO.JobOrder", "DELETE");
7. 「完了」をクリックし、「保存」をクリックして、更新されたサービスを保存します。
履歴データの包括的なログ記録の有効化
履歴データの包括的なログ記録を有効にするには、次の手順を実行します。
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手順 1 から 3 の操作を以前に完了している場合は、それらを繰り返す必要はありません。手順 4 に直接進みます。
1. PTC.DBConnection 構築ブロックから拡張する新しい構築ブロックを作成します。
新しい構築ブロックを作成するには、次の手順を実行します。
a. 新しいプロジェクトを作成します。会社名など、プロジェクトに一意のプリフィックスを使用します。PTC プレフィックスは、PTC によって提供されるエンティティのために予約されています。この例では、MyCompany.DBConnection という名前のプロジェクトを作成します。この構築ブロック用に作成する新規 Thing、Thing Template、またはその他のエンティティごとに、ThingWorx Composer エンティティの「一般情報」「プロジェクト」値として新規プロジェクトを追加します。
b. プロジェクトに新規 Thing Template を作成します。これは、その「ベース Thing Template」として、PTC.DefaultConfiguration.EntryPoint_TT を使用します。この例では、新規 Thing Template に MyCompany.DBConnection.EntryPoint_TT という名前を付けます。
c. プロジェクトに新規 Thing を作成します。これは、その「ベース Thing Template」として、手順 1.b で作成した Thing Template を使用します。この例では、新規 Thing に MyCompany.DBConnection.EntryPoint という名前を付けます。
d. プロジェクトに新規 Thing Template を作成します。これは、その「ベース Thing Template」として、拡張元の PTC 構築ブロックからのマネージャ Thing Template を使用します。この例では、新規 Thing Template に MyCompany.DBConnection.HistoricalDataManager_TT という名前を付け、その「ベース Thing Template」として PTC.DBConnection.HistoricalDataManager_TT を使用します。
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PTC.DBConnection 構築ブロックには、複数のマネージャ Thing Template と Thing が含まれています。この手順でオーバーライドされるサービスは、PTC.DBConnection.HistoricalDataManager_TT にあります。この手順で作成する新規 Thing Template には、「ベース Thing Template」として、PTC.DBConnection 構築ブロック内のその他のいずれかのマネージャ Thing Template ではなく、このマネージャ Thing Template を使用していることを確認してください。
e. プロジェクトに新規 Thing を作成します。これは、その「ベース Thing Template」として、手順 1.d で作成した Thing Template を使用します。この例では、新規 Thing に MyCompany.DBConnection.HistoricalDataManager という名前を付け、その「ベース Thing Template」として MyCompany.DBConnection.HistoricalDataManager_TT を使用します。
2. すべてのコンフィギュレーションを、元の構築ブロックのマネージャ Thing から、新しい構築ブロック用のマネージャ Thing に追加します。
a. 手順 1.e で作成したマネージャ Thing (この例では、MyCompany.DBConnection.HistoricalDataManager) に移動します。
b. 「コンフィギュレーション」で、元の構築ブロックのマネージャ Thing (この例では、PTC.DBConnection.HistoricalDataManager) 用の「コンフィギュレーション」ページにあるものと同じコンフィギュレーションを追加します。
3. 構築ブロックの拡張元である PTC 構築ブロックからのマネージャの代わりに、新しい構築ブロックのマネージャ Thing を、使用するマネージャとして登録します。
a. PTC.Base.Manager Thing に移動します。
b. 「コンフィギュレーション」で「DefaultGlobalManagerConfiguration」コンフィギュレーションテーブルを見つけます。
c. 「編集」アイコン を、構築ブロックの拡張元である PTC 構築ブロックのマネージャと一致する、managerThingName 値を含む行に対してクリックします。
この例では、「編集」アイコン を、PTC.DBConnection.HistoricalDataManagermanagerThingName 値を含む行に対してクリックします。
d. 編集ウィンドウで、manageThingName フィールドを、手順 1.e で作成した構築ブロック用のマネージャ Thing の名前に設定します。
e. 「設定」をクリックして、新しい値を設定します。
f. 「保存」をクリックして、PTC.Base.Manager Thing に対する変更を保存します。
4. ThingWorx Composer で、手順 1.d で作成した新しい構築ブロック用の履歴データマネージャ Thing Template (この例では、MyCompany.DBConnection.HistoricalDataManager_TT) に移動します。
5. 「サービス」で、LogHistoricalData サービスを検索してオーバーライドします。
6. スクリプトエディタで、false 設定を true に変更します。
var result = true;
7. 「完了」をクリックし、「保存」をクリックして、更新されたサービスを保存します。
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