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Windchill ビューデータ圧縮ユーティリティの概要 (pvsoptimize)
Arbortext Publishing Engine (PE) は Windchill ベースの Arbortext Content Manager (ACM) および Service Information Manager (SIM) ソリューションの一環として Arbortext Editor を使用して作成されたダイナミックドキュメントをパブリッシングします。Arbortext Editor には、イラストレーション用のパブリケーションにおいてグラフィックダイナミックドキュメント (GDD) を表示する機能があります。GDD は本質的に、アダプタによって CAD データから生成された Creo View ファイルを含む、既存の WVS 製品表現のコピーです。Arbortext GDD は、エンジニアリング指向の消費者ベースを対象にしたリッチビューデータを含んでいるので、サイズが非常に大きくなる場合があります。この情報は、表示可能な情報がダウンストリームパブリケーション向けである場合には、必ずしも必要ではありません。pvsoptimize を使用すると、エンジニアリング指向の情報 (知的財産とも呼ばれる) を除去することによって、軽量の GDD を作成できます。
既存の Creo View テクノロジーでは、pvsoptimize ユーティリティを介してビューデータの後処理を実行するためのツールが提供されます。このユーティリティを設定して、負荷のかかる既存の Creo View データを、コマンドラインで軽量のデータに変換できます。
プライマリコンテンツとしての pvz ファイルを有する Arbortext GDD が、"パブリッシング後の処理" と呼ばれるビジュアリゼーションプロセスの際に作成されます。このプロセスは、パブリッシングジョブの完了直後に実行するように設定することもできますが、WVS パブリッシング規則 XML ファイル構成によって特定の製品表現において手動で起動することも可能です。ACM または SIM を参照してください。WVS パブリッシング後の代理は、既存の製品表現の Creo View データのコピーと新規 GDD オブジェクトの作成を行い、コピーされた PV データを新規 GDD のコンテンツとして保存します。
ビューデータ圧縮ユーティリティは、サーバー側のサムネイルジェネレータ (pvsthumb) とほぼ同じ方法で使用します。PTC ソリューションインストーラを使用している Windchill サーバーには、(サムネイルジェネレータと同じ要領で) pvsoptimize コマンドが展開されており、コマンドラインからこのコマンドを実行できます。さらに、デフォルトの Recipe Editor ファイルによって、コンフィギュレーションの柔軟性が向上しています。
pvsoptimize ユーティリティを使用して、次の 2 つの方法のいずれかによって PVS、OL、および PVZ ファイルを変換できます。
pvsoptimize ユーティリティをコマンドシェルのコマンドラインで実行できます。この方法については、コマンドラインからの PVS 最適化の実行で説明します。
pvsoptimize ユーティリティを Windchill サーバーからのシステム呼び出しによってバックグラウンドで実行することにより、ユーザーが直接操作しなくても必要に応じてファイルを変換できます。このシステム呼び出しに使用するコマンドライン構文は Windchill Visualization Services プロパティ viewable.compression.nativecmd によって設定します。詳細については、Windchill Visualization Services Administrator's Guide を参照してください。
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コマンドラインによる変換が完了すると、指定したディレクトリにファイルが出力され、このディレクトリから Creo View クライアントを使用してこれらのファイルにアクセスし、表示できます。また、管理者は Recipe Editor で PVSOPTIMIZE の設定を完全に制御できます。レシピの概念の概要については、CAD データ変換のためのレシピ編集の概要を参照してください。