<instance> 要素
<instance> 要素は、<sbom> 要素の子です。<sbom> 要素には <instance> 要素をいくつでも含めることができます。または空白にすることもできます。sBOM <instance> は eBOM にあるソースアイテムを参照したり、sBOM のみに存在したりできます。
sBOM ツリーの各ノードには <instance> 要素があります。<instance> はそれぞれ特定のサービス状態にある sBOM 内の 1 つまたは複数の部品を表します。これらを階層的にネストして sBOM ツリー構造を作成できます。
<instance> の属性と子により、sBOM 内の部品のサービス情報がエンコードされます。これにより、たとえば、sBOM 部品に関する次のような情報が伝達されます。
• 部品名
• 部品番号
• sBOM 部品が eBOM で参照されるかどうか
• 部品はアイテム化されていて置換可能かどうか
• 部品はあらかじめ組み立てられて出荷されるか、キットに入っているか
sBOM 部品のサービス情報を変更して、sBOM の <instance> 要素を編集できます。たとえば、<instance> 要素自体の追加、除去 (非表示) や属性値の変更、またはその子要素の値の変更ができます。
<instance> 構文
<instance> 属性
type
次のようなインスタンスタイプを指定します。
FOLDER
デフォルトのインスタンスタイプ。
REPLACEABLE
インスタンスは有効で使用可能なアイテム化された部品です。
COLLAPSED
インスタンスが親ノードと結合されます。アイテム化はできません。
PREASSEMBLED
インスタンスは単一のユニットとして動作する部品のセットです。このインスタンスの親ノードは type="REPLACEABLE" です。デフォルトで、このインスタンスの子インスタンスはすべて type="COLLAPSED" です。
qty
作成するインスタンスの数 (数量) を指定します。(省略された場合) デフォルト値は 1 です。
<instance> 子要素
<name>
オプションのこのインスタンスの自由形式テキスト名。
<ebom>
<attribute>
<instance> には 0 以上の子 attribute 要素を含めることができます。attribute 要素の属性の値はすべての参照元 eBOM ノードの値をオーバーライドします。sBOM インスタンスに新しい属性を追加することもできます。
<instance>
<instance> には 0 以上の子 <instance> 要素を含めることができます。たとえば、アセンブリノードの <instance> 要素にはアセンブリの各部品の子 <instance> 要素を含むことができます。
<instance> 例 1
この例では、子要素 <name> および attribute を使用したインスタンスへの表示名の割り当て、新規 sBOM 専用属性の割り当て、および属性の非表示 (削除) の方法を示します。
<instance> 例 2
この例では、インスタンスを階層的に定義する方法を示します。以降にアセンブリインスタンスの例を示します。インスタンスが eBOM アイテムを参照し、そのアイテムもアセンブリである場合、そのアセンブリのコンテンツ全体が子 <instance> 要素になります。
<instance qty="1" type="PREASSEMBLED">
<name>tree </name>
<!-- The copyasm=true flag specifies that the entire ebom instance
and all children should be copied across -->
<ebom copyasm="true">
<refpart name=“CustomId” category=" id-db " type="symbol">321-7654</refpart>
</ebom>
<!-- Any instances declared inside this assembly instance (above)
override the items that were copied over as part of the parent
operation. In this case, this specified reference instance has
been given a specific display name and assigned the
REPLACEABLE type.-->
<instance qty="1" type="REPLACEABLE">
<name>replacable child </name>
<ebom>
<refpart name=“CustomId” category=" id-db " type="symbol">432-8765</refpart>
</ebom>
</instance>
</instance>
前述のように、type="PREASSEMBLED" アイテムは eBOM から構造を変えずにコピーされたアセンブリを指定します。その子はすべて結合済み (type="COLLAPSED") としてマークされます。XML における子の定義によって、親の操作で作成された sBOM が変更されます。前述の例では、アイテムの 1 つをプロパティで検索します。その <name> を変更し、type も REPLACEABLE (COLLAPSED ではない) に変更します。
<instance> 例 3
この例では、デフォルトインスタンス type="FOLDER" を示します。"bolts" という名前のフォルダインスタンスが作成されます。これには、12 ボルト (qty="12") を表す BOLT という名前の子インスタンスが含まれます。