ビームモデル化 - Creo Ansys Simulation
ビームは、3D 構造のモデル化において長さがほかの 2 つの寸法よりはるかに長い場合に使用される 1 次元のモデル化です。ビームの 2 次元断面の形状および位置と、ビーム荷重が適用されるカーブを基準とするビームの位置および方向を指定することにより、ビームモデル化を作成し、選択したカーブに適用できます。ビーム端の自由度は、"ビーム端解放" として個別に定義でき、ビーム端、あるいは複数のビームが接する頂点または結合部に適用されます。
ビーム回転方向の指定
ビーム回転方向を指定するには、X 軸が常にビーム軸に沿っている (正接している) ビーム処理座標系の XY 平面を定義します。回転方向を指定すると、XY 平面が定義され、Z 軸が右手の法則を使用してそれに垂直に定義され、ビーム処理座標系が完全に定義されます。YZ 平面は、ビーム断面座標系の平面を決定します。
たとえば、次の例では、正方形ビームの X 軸はモデルの座標系に対して平行です。以下の例は、3 つの異なるオプションを使用した Y 方向の選択を示しています。
• 「ベクトルによる Y 方向」(Y-Direction by Vector) - ここでは Y 方向はベクトル成分値 (010) によって定義され、ビームの Y 軸はモデルの Y 軸に平行になります。
1. モデルの座標系
2. ビーム処理座標系
• 「点による Y 方向」(Y-direction by point) - ビーム軸 (X 軸) に沿っていない、またはそれに平行ではないモデル内の頂点またはデータム点を選択します。
a. モデルの座標系
b. ビーム処理座標系
c. Y 方向の定義に使用する点
• 「軸による Y 方向」(Y-direction by Axis) - Y 方向を定義するエッジまたはカーブを選択します。
1. モデルの座標系
2. ビームアクション座標系
3. Y 方向の定義に使用するエッジ
ビームを定義するには
1. > 
「ビーム」(Beam) の順にクリックします。「ビーム定義」(Beam Definition) ダイアログボックスが開きます。
「ビーム」(Beam) の順にクリックします。「ビーム定義」(Beam Definition) ダイアログボックスが開きます。2. ビームを定義する参照としてエッジまたはカーブを選択します。複数の参照を選択する場合、これらはすべて同じタイプでなければなりません。選択したアイテムが「参照」(References) コレクターに表示されます。
4. ビーム処理座標系の方向を指定するには、以下のいずれかの方法を使用してビームの Y 方向を指定します。
◦ 「点による Y 方向」(Y-Direction by Point) - Y 方向を定義するモデル上の頂点またはデータム点を選択します。頂点はビーム軸に沿っていたり、ビーム軸に平行であったりしてはなりません。
◦ 「軸による Y 方向」(Y-Direction by Axis) - Y 方向を定義するエッジまたはカーブを選択します。
◦ 「ベクトルによる Y 方向」(Y-Direction by Vector) - Y 方向を定義するベクトル成分値を選択します。ベクトル値は (0, 0, 0) であってはならず、ベクトルは X 方向と一致していたり、カーブに沿ってそれに垂直であったりしてはなりません。
5. 必要に応じて、「基準」(Origin) の横にある + をクリックして、ビーム処理座標系を基準とするビーム 2 次元断面の位置と方向を指定します。以下のいずれかのオプションを選択します。
◦ 「重心位置」(Centroid) - ビームカーブは重心位置でビーム断面と交差します。ビームカーブを軸としてビーム断面を回転させるには、「角度」(Angle) を指定します。
◦ 「せん断中心」(Shear Center) - ビームカーブがせん断中心でビーム断面と交差します。ビームカーブを軸としてビーム断面を回転させるには、「角度」(Angle) を指定します。
◦ 「形状基準」(Shape Origin) - ビームカーブがビーム断面と交差する場所を形状基準からの Dy オフセットと DZ オフセットによって指定します。
6. 必要に応じて、ビームカーブを軸としてビーム断面を回転させるには、「角度」(Angle) を指定します (RH 規則は正)。
7. 「材料」(Material) リストでモデルの材料を選択します。または、「詳細表示」(More) をクリックして「材料ライブラリ」(Material Library) から材料を選択するか、新規材料を作成します。
8. 「OK」をクリックして、ビームを作成し、保存します。