Creo Ansys Simulation > Creo Ansys Simulation について > 材料の指定 - Creo Ansys Simulation
材料の指定 - Creo Ansys Simulation
シミュレーション検討を実行するには、検討に含めるモデルの各部分に、有効な材料特性を持つ材料が指定されている必要があります。Creo Parametric で新しい部品またはボディを作成すると、デフォルトの材料 PTC_SYSTEM_MTRL_PROPS がその部品またはボディに自動的に指定されます。この材料には、デフォルトで定義されている有効な材料特性はありません。それに材料特性を指定してから、それをシミュレーション検討で使用してください。
材料を指定するには、次の 2 つのワークフローがあります。
Creo Parametric でアセンブリ、部品、またはボディに材料を指定する - 指定された材料に Creo Ansys Simulation からアクセスして修正できます。
Creo Ansys Simulation の個々のシミュレーション検討でアセンブリ、部品、またはボディに材料を指定する - 材料および材料指定はシミュレーション検討とともに保存され、Creo Parametric では使用できません。異なる検討では、同じ構成部品に異なる材料を指定できます。
Creo Ansys Simulation のモデルに指定されている材料の確認
多数の部品やサブアセンブリから成る複雑なモデルがある場合、検討を実行する前に、モデルの個々の構成部品の材料指定を確認して修正する必要が生じることがあります。モデルのすべての材料を確認するには、次のいずれかの方法を使用します。
シミュレーションツリーからシミュレーション検討を選択します。右クリックして 「材料レポート」(Material Report) を選択します。
各構成部品とそれに指定されている材料のリストが表示されます。レポート内の構成部品をクリックして、グラフィックウィンドウに表示します。
画面の右下にあるサーチツールを使用することもできます。これはデフォルトの材料 PTC_SYSTEM_MTRL_PROPS が指定されているすべての構成部品や、特定の材料が指定されているすべての構成部品をサーチする場合に便利です。
1. サーチツール をクリックするか、キーボードショートカット CTRL + F を使用して、「サーチツール」(Search Tool) ダイアログボックスを開きます。
2. 「サーチツール」(Search Tool) ダイアログボックスで、各フィールドに次の値を指定します。
「サーチ内容」(Look for) - 部品
「サーチ項目」(Look by) - 部品
「サーチ先」(Look in) - 材料指定を変更するアセンブリまたはサブアセンブリを選択します。
「属性」(Attributes) タブで、「規則」(Rule) フィールドの「定義式」(Expression) を選択し、「基準」(Criteria) 領域で次の値を指定します。
「タイプ」(Type) - 文字列。
「シンボル」(Symbol) - PTC_MASTER_MATERIAL
「比較」(Comparison) - 等しい。
「値」(Value) - PTC_SYSTEM_MTRL_PROPS またはサーチする特定の材料。
Creo Parametric での材料の指定
Creo Parametric で部品またはボディに材料を指定したり、既存の材料指定を変更したりするには、以下の手順を実行します。
1. 「ファイル」(File) > 「準備」(Prepare) > 「モデル特性」(Model Properties) の順にクリックして、「モデル特性」(Model Properties) ダイアログボックスを開きます。
2. 「材料」(Material) フィールドの「変更」(change) をクリックして、「材料」(Materials) ダイアログボックスを開きます。
3. 「Legacy-Materials」または「Standard-Materials_Granta-Design」をダブルクリックして、既存の材料ライブラリから選択するか、新しい材料を作成します。
4. 選択した材料が「モデルの材料」(Materials in Model) 領域に表示されます。その材料を部品またはボディに指定するため、右クリックして「マスターとして設定」(Set as Master) を選択します。
5. 「OK」をクリックして材料を指定します。
Creo Parametric 内からアセンブリモードで材料を指定するには、次の方法を使用します。
1. Ctrl キーを押したままモデルツリーで複数の部品を選択します。
2. 右クリックして 「材料を編集」(Edit Materials) を選択します。「材料を指定」(Assign Material) ダイアログボックスが開きます。選択した部品が「部品」(Parts) ボックスに表示されます。
3. 必要な材料がいずれかの部品にすでに存在する場合は、次の手順を実行します。
a. 「ソースモデル」(Source model) ボックス内をクリックします。
b. モデルツリーで、必要な材料が含まれている部品を選択します。「材料」(Materials) ドロップダウンリストに、この部品の材料が表示されます。
c. ドロップダウンリストから材料を選択します。
d. 「OK」をクリックします。材料は、選択した部品のマスター材料として設定されます。
4. 必要な材料がいずれの部品にも存在しない場合は、次の手順を実行します。
a. 「その他」(Other) をクリックします。「材料」(Materials) ダイアログボックスが開きます。
b. 「ライブラリの材料」(Materials in Library) リストをブラウズし、追加する材料をダブルクリックします。「モデルの材料」(Materials in Model) リストに材料が追加されます。
c. 「OK」をクリックします。「材料」(Materials) ダイアログボックスが閉じます。
d. 「材料を指定」(Assign Material) ダイアログボックスで、ドロップダウンリストをクリックし、材料を選択します。
e. 「OK」をクリックします。材料は、選択した部品のマスター材料として設定されます。
Creo Ansys Simulation での材料の指定
Creo Ansys Simulation で部品またはボディに材料を指定したり、既存の材料指定を変更したりするには、以下の手順を実行します。
1. 「Ansys Simulation」 > 「シミュレーション材料」(Simulation Material) の順にクリックします。「シミュレーション材料」(Simulation Material) ダイアログボックスが開きます。
2. 選択した構成部品が「参照」(References) コレクターに表示されます。
選択した参照がアセンブリの場合、そのアセンブリのすべての構成部品に材料指定が適用されます。必要に応じて、アセンブリのすべての構成部品を「参照」(References) コレクターに表示するには、アセンブリを選択し、右クリックして、「構成部品をリスト」(List Components) を選択します。特定の構成部品に材料を適用しない場合は、対象の構成部品を個別に選択し、右クリックして、「除去」(Remove) を選択します。
3. モデルのすべての材料が表示されている「材料」(Materials) リストから材料を選択するか、「詳細表示」(More) をクリックして「材料」(Materials) ダイアログボックスを開きます。
4. 「Fluid-Materials」「Legacy-Materials」、または「Standard-Materials_Granta-Design」をダブルクリックして既存の材料ライブラリから選択します。または、新しい材料を作成します。
5. 「選択」(Select) をクリックして、材料を構成部品に指定します。
Creo Ansys Simulation でアセンブリのトップモデルに材料が指定されているにもかかわらず、個々の構成部品に材料が指定されていない場合、トップアセンブリに指定されている材料がシミュレーション検討で使用されます。
材料指定の優先順位
モデルには、同じ部品を参照する複数の材料を指定できます。そのような場合、次の優先順位が使用されます。
1. 優先順位が最も高いのは Creo Ansys Simulation での直接指定です。
2. Creo Ansys Simulation での間接指定。
* 
複数の間接指定を使用する場合、優先順位は "近さ" に基づき、親は親の親よりも優先されます。たとえば、サブアセンブリ内の部品の場合、サブアセンブリに指定されている材料がトップアセンブリに指定されている材料よりも優先されます。
3. Creo Ansys Simulation で指定されている材料は、Creo Parametric で指定されている材料よりも優先されます。
新しい材料の作成方法については、「関連リンク」のトピックを参照してください。
これは役に立ちましたか?