質量特性パラメータを使用した操作について
任意の材料の密度パラメータは PTC_MASS_DENSITY です。材料の密度を編集すると、このパラメータの値が更新されます。
アセンブリ、部品、またはボディの代替質量特性パラメータは PRO_MP_ALT_DENSITY です。
アセンブリ、部品、またはボディについて報告された密度パラメータは PRO_MP_DENSITY です。材料が異なるアセンブリまたは部品の場合、このパラメータの値は平均密度になります。
材料密度の変更
材料の密度を変更するには、次のいずれかの方法を使用します。
「ツール」(Tools) > 「パラメータ」(Parameters) の順にクリックします。「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスが開きます。「サーチ先」(Look In) をクリックし、部品、ボディ、または材料を選択します。PTC_MASS_DENSITY の値を変更します。部品を選択すると、マスター材料の密度が変わります。ボディを選択すると、そのボディに割り当てられている材料の密度が変わります。材料を選択すると、その密度が変わります。
モデルツリーで、材料を右クリックして「定義を編集」(Edit Definition) をクリックします。「材料定義」(Material Definition) ダイアログボックスが開きます。「密度」(Density) ボックスの値を変更します。
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ボディに指定されている材料の密度を変更すると、その材料が指定されているカレント部品のすべてのボディが影響を受けます。
質量特性の計算
Creo Parametric では、オブジェクトの実際のジオメトリに基づいて、またはユーザーが指定したパラメータ値に基づいて、ボディ、部品、またはアセンブリの質量特性を計算できます。たとえば、アセンブリ用に簡略化された部品を作成した場合も、その質量特性は完全に詳細な部品に対応させます。ボディ、部品、またはアセンブリに質量特性を指定するには、代替の質量特性に値を指定するか、または質量特性ファイルを使用します。
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Creo Parametric 6.0 以前で保存されたモデルを開いた場合、そのモデルのボディの質量特性はゼロとして表示されます。これらは次回にそのモデルの質量特性が計算されたときに更新されます。
ボディ、部品、またはアセンブリの質量特性を操作する場合は、次のいずれかのソースに基づいて、いつでも質量特性レポートを生成できます。
「ジオメトリ」(Geometry) - モデルジオメトリに基づいて質量特性を計算します。モデルジオメトリに基づいて質量特性レポートを生成する方法については、モデルジオメトリに基づいて質量特性レポートを生成するにはを参照してください。
「ジオメトリとパラメータ」(Geometry and Parameters) - 指定したパラメータ値に基づいて質量特性を計算し、パラメータ値を入力しない場合はモデルジオメトリを使用します。特定の質量特性パラメータに代替値を割り当てる方法については、パラメータを指定して質量特性レポートを生成するにはを参照してください。
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ボディの質量特性レポートを生成するときに、「ジオメトリとパラメータ」(Geometry and Parameters) をソースとして選択することはできません。
「完全指定」(Fully Assigned) - 代替パラメータの値を適用して、質量特性レポートを生成します。値は、質量特性ファイルによって変更されるか割り当てられます。ファイルを使用して質量特性の値を指定する方法については、質量特性の指定にファイルを使用するにはを参照してください。
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割り当てられた材料の密度が不足している場合、「材料を指定」(Assign Material) ボタンを使用して別の有効な材料を指定します。
割り当てられた単一の材料の密度が不足している場合、「材料定義」(Material Definition) ボタンを使用して材料の密度を編集します。
「ジオメトリ」(Geometry) または「完全指定」(Fully Assigned) ソースを使用して、質量特性レポートを生成することをお勧めします。
質量特性レポートを生成すると、このレポートが情報ウィンドウに表示され、カレントワーキングディレクトリの objectname.m_p という名前のファイルに書き込まれます。ここで、objectname はボディ、部品、またはアセンブリの名前です。
レポートされたパラメータと代替パラメータ
質量特性レポートで生成された値は、レポートされた質量特性パラメータとしてモデルに格納されます。これらの値を表示するには、「ツール」(Tools) > 「パラメータ」(Parameters) の順にクリックし、「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスの下部にあるリストで「レポートされた質量特性」(Reported Mass Properties) または「拡張されたレポート質量特性」(Extended Reported Mass Properties) を選択します。
レポートされたパラメータの値は修正できません。これらの値は、最後に生成された質量特性レポートから派生した値です。レポートされたパラメータ値を変更するには、代替の質量特性パラメータ値を指定し、「完全指定」(Fully Assigned) をソースに使用してレポートを生成します。
ソースとして「ジオメトリ」(Geometry) を使用してレポートを生成すると、レポートされたパラメータ値はモデルジオメトリに基づく値になります。モデルの質量特性を一度も計算していない時点では、レポートされたすべてのパラメータ値はゼロになっています。
代替の質量特性パラメータはモデルにも格納されます。これらのパラメータの値は、次のいずれかの方法を使用して修正できます。
質量特性パラメータを生成している場合は、ソースを「ジオメトリとパラメータ」(Geometry and Parameters) または「完全指定」(Fully Assigned) に設定して、値を修正します。
「ツール」(Tools) > 「パラメータ」(Parameters) の順にクリックし、「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスの下部にあるリストから「代替の質量特性」(Alternate Mass Properties) を選択します。適切なボックスにパラメータ値を入力します。
「ツール」(Tools) > 「リレーション」(Relations) の順にクリックし、モデルにリレーションを追加して適切なパラメータ値を定義します。
代替パラメータの値を変更した後、次のいずれかの方法によって、レポートされたパラメータに変更が反映されるようにします。
「ジオメトリとパラメータ」(Geometry and Parameters) または「完全指定」(Fully Assigned) をソースとして使用し、質量特性レポートを生成します。
PRO_MP_SOURCE パラメータが PARAMETERS または ASSIGNED に設定され、コンフィギュレーションオプションの mass_property_calculateautomatic に設定されていることを確認して、モデルを生成します。
レポートされた質量特性パラメータ値と代替の質量特性パラメータ値の両方をリレーションで使用して、ほかのモデルパラメータを駆動できます。
レガシーパラメータ
Creo Parametric 7.0 以降では、密度パラメータ PTC_MASS_DENSITY を使用して、マスター材料とボディに指定されている材料の密度を制御または駆動することをお勧めします。単一の材料モデルの場合でも、レガシーパラメータ MP_DENSITY を使用して、次のように値を修正できます。
「ツール」(Tools) > 「パラメータ」(Parameters) の順にクリックし、「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスの下部にあるリストから「レガシー」(Legacy) を選択します。該当するボックスにパラメータ値を入力します。
質量特性の計算用の設定
質量特性パラメータを操作する場合は、次のコンフィギュレーションオプションを使用できます。
コンフィギュレーションオプション mass_property_calculateautomatic に設定すると、すべての質量特性が自動的に計算されます。モデルを再生するたびに、レポートされたパラメータは PRO_MP_SOURCE パラメータ値に基づいて自動的に更新されます。
コンフィギュレーションオプション mp_calc_levelall_models に設定して、アセンブリ構成部品のサマリー、アセンブリ構成部品の詳細、アセンブリ質量特性レポートのボディのサマリー、 部品質量特性レポートのボディのサマリーと詳細を含めます。
レポートが 2,000,000 文字より長い場合、objectname.m_p ファイルはスクリーンに表示されるのではなく、ワーキングディレクトリに書き込まれます。
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