HMX のコンフィギュレーションオプション
HMX のカスタマイズが HMX ウィンドウの新しいタブに移動しました。これらのカスタマイズは HMX Advanced ライセンスを使用している場合にのみ使用できます。以下で詳しく説明するように、カスタマイズはいくつかのセクションに分けて表示されます。
シンボル表示
このセクションでは、HMX によって生成される図面内のバルーンラベルと参照指定子ラベルの表示/非表示を制御します。これらのオプションでは「表示」(Show) または「非表示」(Hide) を選択できます。
「バルーンを表示」(Show Balloons) オプションがオフになっている場合、生成された図面で BOM バルーンレイヤーは非表示になります。
「参照指定子を表示」(Show Reference Designators) オプションがオフになっている場合、生成された図面で参照指定子ラベルは非表示になります。
デフォルトでは、これらのオプションはオンになっています。
BOM バルーンと参照指定子ラベルの両方が表示されています。 | BOM バルーンレイヤーは表示されていますが、参照指定子ラベルレイヤーは非表示になっています。 | BOM バルーンレイヤーと参照指定子ラベルレイヤーの両方が非表示になっています。 |
このセクションでは、寸法タイプも制御します。「相対 (インラインスタイル)」(Relative (Inline Style))、「相対 (引出線スタイル)」(Relative (Leader Style))、「絶対 (インラインスタイル)」(Absolute (Inline Style))、「絶対 (累進スタイル)」(Absolute (Ordinate Style))、「なし」(None) から選択できます。
相対引出線寸法配置
2D 図面上のセグメントには、相対インライン寸法または相対引出線寸法を適用できます。次の図に示すように、これは単なるコスメティック上の変更であり、寸法の値は変わりません。「コンフィギュレーション」(Configuration) タブの「シンボルの表示」(Symbol Display) セクションで、寸法のタイプを選択します。
絶対寸法配置
この機能は HMX Advanced ライセンスでのみ使用できます。絶対寸法配置には「絶対 (インラインスタイル)」(Absolute (Inline Style)) と「絶対 (累進スタイル)」(Absolute (Ordinate Style) の 2 つのオプションがあります。絶対寸法は、開始コネクタ、つまりメインブランチの左端のコネクタに基づいて計算された長さです。絶対寸法配置はメインブランチにのみ適用されます。その他すべてのセグメントは、インライン寸法のスタイルを使用して寸法配置されます。
寸法なし
HMX V51 では、寸法なしで HMX 図面を作成できます。この機能は HMX Advanced ライセンスでのみ使用できます。
セグメントのフレア配置
このセクションでは、斜めのセグメントのグループの 1 つ目のセグメントが配置される水平方向または垂直方向からの角度を制御します。
この値は自然数 (小数部なし) です。
75 を超える値を入力すると、図面ファイルの出力でセグメントの重複が生じて読み取り不可能な場合があることを知らせる警告が表示されます。
デフォルト値は 0 であり、1 つ目のセグメントはトランクから水平に配置されます。
最大値は 89 であり、斜角をなすすべてのワイヤがメインブランチの両側 1 度以内に拘束されます。
出力ファイルの作成
このセクションでは、HMX からのファイルの生成を制御します。
次のオプションを選択できます。
• 「DXF ファイル」(DXF File) - このオプションがオンになっており、HMX Advanced ライセンスがある場合、図面交換用ファイル HMX_Log.txt が生成されます。デフォルトでは、このオプションはオフになっています。
• 「BOM ファイル」(BoM File) - このオプションがオンになっており、HMX Advanced ライセンスがある場合、図面内の部品表のコンテンツを含む HMX_BOM.csv ファイルが作成されます。デフォルトでは、このオプションはオフになっています。
• 「ワイヤリストファイル」(Wire list file) - このオプションがオンになっており、HMX Advanced ライセンスまたは HMX Standard ライセンスがある場合、図面内のワイヤリストテーブルのコンテンツを含む the HMX_WireList.csv ファイルが作成されます。デフォルトでは、このオプションはオフになっています。
• 「一意のファイル名」(Unique File Names) - 生成されたファイルが一意の名前を持つかどうかを制御します。このオプションがオンになっている場合、HMX によって作成された各ファイルに、HMX が実行された日時を含む一意の名前が付きます。このオプションがオフになっている場合、HMX を以前に実行したときのファイルが上書きされます (ファイル名を変更していない場合)。デフォルトでは、このオプションはオフになっています。
長さの延長
このセクションでは、「ワイヤリスト」(Wire List) と「部品表」(BOM) に出力されるワイヤ長さとケーブル長さの値を制御します。これらの値は、「ワイヤリスト」(Wire List) と「部品表」(BOM) のみに反映され、生成された棒線図面には反映されません。「ワイヤリスト」(Wire List) と「部品表」(BOM) の生成は、HMX Advanced または HMX Standard ライセンスがある場合にのみ行えます。
「追加の長さ (%)」(Extra Length (%)) オプションでは、「ワイヤリスト」(Wire List) 内の各ケーブルの追加の長さの割合と、「部品表」(BOM) 内のオーナースプールの追加の長さの割合を設定します。
このオプションに使用可能な値は 85070586659632214952926045871129231360 から 0 の間の実数です。
テキスト入力パネルに入力する値は小数点以下 3 桁に制限され、たとえば 5.125 と入力した場合、ケーブルの長さは 5.125 % 延長されます。
デフォルト値は 0 であり、ワイヤの延長は適用されません。
「固定長さ」(Fixed Length) オプションでは、「ワイヤリスト」(Wire List) 内の各アイテムに追加するケーブルの量を制御します。このオプションの値のタイプは、ハーネスで使用されている単位によって決まります。ハーネスの単位がミリメートルの場合、値は自然数 (小数部なし) に制限されます。たとえば、入力パネルに 10.5 と入力した場合、値は HMX によって 10 に変更されます。
ハーネスの単位がインチの場合、値は小数点以下最大 1 桁の実数に制限されます。たとえば、入力パネルに値 10.55 を入力した場合、値は HMX によって 10.5 に変更されます。
このオプションの最小値は 0 です。最大値はハーネスの単位によって決まります。実数の場合の最大値は 85070586659632214952926045871129231360.0 です。自然数の場合の最大値は 2147483647 です。
デフォルト値は 0 であり、ワイヤの延長は適用されません。
| 「固定長さ」(Fixed Length) オプションと「追加の長さ (%)」(Extra Length (%)) オプションはどちらか一方のみを指定できます。両方のオプションに値が指定されている場合、割合長さは無視され、固定長さの値のみが考慮されます。 |
「長さを切り上げ」(Round to Length) オプションでは、ワイヤとケーブルの値を制御します。このオプションの値のタイプはハーネスの単位によって決まります。
ハーネスの単位がミリメートルの場合、値は自然数 (小数部なし) に制限されます。たとえば、入力パネルに 10.5 と入力した場合、値は HMX によって 10 に変更されます。
ハーネスの単位がインチの場合、値は小数点以下最大 1 桁の実数に制限されます。たとえば、入力パネルに値 10.55 を入力した場合、値は HMX によって 10.5 に変更されます。
このオプションの最小値は 0 です。最大値はハーネスの単位によって決まります。実数の場合の最大値は 85070586659632214952926045871129231360.0 です。自然数の場合の最大値は 2147483647 です。
デフォルト値は 0 であり、単位がミリメートルのハーネスではデフォルトで最も近い自然数に切り上げられ、単位がインチのハーネスでは丸めは適用されません。
コネクタの配置
このセクションでは、HMX で生成された図面に存在するスケッチでのコネクタの配置を制御します。
「正面までの寸法」(Dimension to Front) オプションでは、HMX で使用される寸法スキームを制御します。このオプションは、HMX Advanced ライセンスがある場合にのみ使用できます。
このオプションがオンになっている場合、スケッチ上でコネクタと接続しているセグメントに配置されている寸法にはコネクタの長さが含まれ、コネクタの全長にわたって寸法線が表示されます。
このオプションがオフになっている場合、コネクタと接続しているセグメントに配置されている寸法にはコネクタの長さは含まれず、寸法線はコネクタの端で終了します。
デフォルトでは、このオプションはオフになっています。
「コネクタを中央に配置」(Centralize Connectors) では、接続先のセグメントへのコネクタの接続を制御します。
このオプションがオンになっている場合、ルーティングされているすべてのピンの中央にあるピンからコネクタがスケッチに接続されます。
このオプションがオフになっている場合、コネクタはコネクタに最短長さで入るピンによってスケッチに接続されます。
デフォルトでは、このオプションはオフになっています。
コンフィギュレーションファイル
このセクションでは、HMX で使用されるコンフィギュレーションファイルの場所を制御します。「コンフィギュレーションファイルの場所」(Configuration file location) オプションを使用して、HMX コンフィギュレーションファイルの読み取り元のフォルダを選択できます。このコンフィギュレーションファイルにはユーザーが選択したオプションが保存され、それらのオプションがカレントセッションに適用されます。変更内容を適用するには、新しいコンフィギュレーションファイルの場所を選択した後で、HMX ユーザーインタフェースを閉じて再び開く必要があります。このオプションのデフォルト値は、Creo Parametric ワーキングディレクトリです。
コンフィギュレーションファイルのカスタムの場所
HMX V50+ では、HMX コンフィギュレーションファイルの場所へのカスタムパスを定義できます。デフォルトでは、Creo Parametric ワーキングディレクトリで検出されたコンフィギュレーションファイルが適用されます。この機能により、ワーキングディレクトリを変更することなく、別のコンフィギュレーションファイルの場所を選択できます。
別のコンフィギュレーションファイルの場所を選択するには、次の操作を行います。
1. HMX ユーザーインタフェースの「コンフィギュレーション」(Configuration) パネルに移動します。
2. 「コンフィギュレーションファイル」(Configuration File) セクションで、以下の図でハイライトされている 3 つの点をクリックします。
3. カスタムの場所に移動し、「開く」(Open) を選択します。
4. 新しいカスタムパスが HMX ユーザーインタフェースに表示されます。
5. HMX ユーザーインタフェースを閉じ、Creo Parametric を再起動して変更を適用します。
コンフィギュレーションファイルの場所に対する変更は、HMX と Creo Parametric の以降のセッションを通して維持されます。
ワーキングディレクトリは変わりません。
このファイルには hmx_config.hmx という名前を付ける必要があります。
拡張機能
このセクションでは、HMX の拡張機能を制御します。
「HMX KBL Bridge ライセンス」(HMX KBL Bridge License) オプションをオンにした場合、HMX KBL Bridge (HKB) 製品を使用するためのライセンスがチェックアウトさます。この製品では、HMX で作成した図面を表す KBL ファイルが作成されます。HKB のライセンスは、Virtual Interconnect にご連絡いただくことによって取得できます。
デフォルトでは、このオプションはオフになっており、ライセンスはチェックアウトされません。