サーフェスの拘束について
フリー形状サーフェスでのみ、サーフェスに拘束を適用できます。フリー形状サーフェスのローカル拘束には、位置拘束、正接拘束、曲率拘束、法線拘束があります。次のいずれかのエンティティを参照して、拘束を新規作成できます。
サーフェスの片側エッジ
UV カーブ
整列ツールを使用して、サーフェスに新しい拘束を定義したり、既存の拘束を修正したりすることができます。「整列」(Align) タブの 4 つのコレクターを使用して、新しい拘束の定義と既存の拘束の修正を行えます。「サイド 1」(Side 1)「サイド 2」(Side 2)「サイド 3」(Side 3)「サイド 4」(Side 4) の 4 つのコレクターがあります。それぞれのコレクターは、サーフェスの自然境界に対応しています。サーフェスには最大 4 つの自然境界があります。カーブをトリムすることでこのいずれかの境界を完全に除去した場合、それに対応するコレクターは使用できなくなり、その境界には拘束を作成できません。サーフェスの自然境界と一致する境界のみを整列できます。
デフォルトでは、両側エッジを共有する 2 つのサーフェスそれぞれの境界に、位置拘束が定義されています。この拘束を除去したり、正接、法線、曲率などの、さらに限定した拘束に変更したりすることができます。既存の拘束を別の拘束に変更したり、拘束の参照を削除することで拘束を完全に除去することができます。
位置拘束以外のすべてのサーフェス拘束は第 1-第 2 タイプです。整列するサーフェスは参照サーフェスに従います。適用される拘束を満たすため、2 次サーフェスのみが修正されます。
整列ツールでは、ほかの拘束と両立しない拘束を作成することはできません。新しい拘束を作成するときに、サーフェスに適用されているほかの拘束と両立しない拘束が作成されるような参照を選択することはできません。
自然境界が 1 つ以上あるフリー形状リーフサーフェスを整列できます。サーフェスに自然境界がないかサーフェスが解析サーフェスである場合、整列ツールは使用できません。このようなサーフェスで整列ツールを使用するためには、トリム境界を削除するか「編集」(Edit) > 「プロパティ」(Properties) を使用してサーフェスをフリー形状サーフェスに変換する必要があります。フリー形状サーフェスと解析サーフェスの両方のトリム境界を整列できます。
サーフェスが別のベースノードブランチのサーフェス境界と整列している場合、サーフェス拘束は記憶されず、その履歴は IDD に残りません。同じベースノードブランチに属するサーフェスを整列させることによって作成された拘束だけが、サーフェスとともに保存されます。ただし、参照ジオメトリがカーブの場合にはこれは当てはまりません。カーブ参照を使用して作成された拘束は、同じベースノードブランチに属している場合にも保存されません。
同じコンポーネントに属する 2 つのサーフェスを整列させた場合、そのコンポーネントのワイヤフレームが更新されます。すべてのサーフェス拘束で、両側ワイヤフレームピースが作成されて緑色で表示され、正接サーフェス拘束または曲率サーフェス拘束では、対応するワイヤフレームピースに正接条件も作成されます。同様に、既存のサーフェス拘束を除去すると、対応するワイヤフレームピースも除去されます。
整列ツールによって定義された正接拘束、曲率拘束、法線拘束によって、整列したサーフェスの修正が制限されます。ただし、これらの拘束によって 1 次 (参照) サーフェスの修正は制限されないので、参照ジオメトリを修正することで拘束を無効にできます。
サーフェス拘束はダイナミック更新されません。したがって、参照ジオメトリを修正した結果、拘束が不適切になることがあります。サーフェス拘束を再適用するには、サーフェスを選択して再度整列ツールを使用します。これによって、既存の拘束がまだ有効であると見なされ、既存の拘束に合わせてサーフェスが自動的に修正されます。
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