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Creo Ansys Simulation の接触
Creo Ansys Simulation では、手動で、または自動的にモデル内の参照間に接触を作成できます。サーフェス、エッジ、および頂点間に接触を作成できます。接触している参照がシミュレーション検討中にどのように動作するか (接続維持、スライディング、または分離) を接触の挙動と呼びます。熱検討では、熱接触の挙動を作成して、接触しているサーフェス間の伝導性熱伝達を考慮に入れることができます。以下の方法を使用して、モデル内に接触を作成できます。
新規シミュレーション検討を作成する際に自動的に接触を検出する
新規シミュレーション検討を作成すると、「自動接触検出を使用」(Use automatic contacts detection) チェックボックスがデフォルトでオンになります。このソフトウェアは、相互に定義済みの距離内にあるソリッドボディ間のすべてのサーフェスを検出します。この方法を使用して検出された接触には結合接触の挙動が自動的に割り当てられ、この接触はシミュレーションツリーでそのシミュレーション検討の「接触」(Contacts) ノードと「結合」(Bonded) サブノードの下に表示されます。接触は、必要に応じて編集または除去できます。この方法では、自己接触 (同じボディまたは構成部品内、あるいは自身にカーブしているカーブサーフェス内の接触) は検出されず、このページは単一ボディモデルでは表示されません。非ソリッド参照間の接触もこの方法では検出されません。
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「自動接触検出を使用」(Use automatic contacts detection) チェックボックスがオンになっている検討を作成した後にモデルジオメトリが変更された場合、新しい接触が追加された可能性または以前に検出した接触が期限切れになり無効になった可能性があるため、「解析モデル化」(Refine Model) > 「接触」(Contact) > 「接触を検出」(Detect Contacts) を使用して、その検討内のすべての接触を再び検出できます。
参照を選択して接触を自動的に検出する
このソフトウェアは、アクティブなシミュレーション検討に使用する、相互に指定距離内にある複数の特定のソリッドボディまたは構成部品間の接触を自動的に検出することもできます。
アクティブなシミュレーション検討に使用するモデル内の接触を自動的に検出するには、次の手順を実行します。
1. 「解析モデル化」(Refine Model) > 「接触」(Contact) > 「接触を検出」(Detect Contacts) の順にクリックします。「接触を自動検出」(Auto-Detect Contacts) ダイアログボックスが開きます。
2. モデル内のソリッド構成部品またはボディを選択します。選択したアイテムが「参照」(References) コレクターに表示されます。
3. 「公差」(Tolerance) ボックスには、モデルジオメトリに基づいて自動的に計算されるデフォルト値が表示されます。この値を変更して、接触を検出する距離を指定します。デフォルト値に戻す場合は、 をクリックします。
4. 「接触の挙動」(Contact behavior) で以下のいずれかのオプションを選択します。
「結合」(Bonded) - 接触している参照間の分離またはスライディングを許可しません。結合接触では接続される構成部品間の自由度が 0 で、これは接着されていると見なすことができます。結合された構成部品は、シミュレーション検討中、分離しません。
「分離なし」(No separation) - 結合接触と同じように、接触している構成部品のシミュレーション検討中の分離を許可しません。接触している参照に沿って微量の摩擦のないスライディングが発生することはあります。
このオプションは熱検討には使用できません。
熱検討では、以前に作成した熱接触の挙動を「接触の挙動」(Contact behavior) リストから選択することも、「接触の挙動」 (Contact behavior) リストから「新規作成」(Create new) を選択してカスタムの熱接触の挙動を定義することもできます。接触の挙動の名前を指定するか、デフォルトを使用します。
正の値、パラメータ、または「伝導」(Conductance) として正の値を返す定義式を指定します。伝導の単位を選択します。以前に作成した熱接触の挙動は、「接触の挙動」(Contact behavior) リストから選択することもできます。
5. 「OK」をクリックします。指定した公差の基準を満たす接触が作成され、シミュレーションツリーの「接触」(Contacts) ノードの接触の挙動サブノードの下に表示されます。
接触を手動で作成する
モデル内の 2 つの参照間に接触を手動で作成できます。接触を手動で作成するには、次の手順を実行します。
1. 「解析モデル化」(Refine) > 「接触」(Contact) の順にクリックします。
2. 「接触定義」(Contact Definition) ダイアログボックスが開きます。
3. 名前を指定するか、デフォルトを使用します。必要に応じて、「名前」(Name) ボックスの横にある色のサンプルをクリックして、表示されるアイコン、分布、またはテキストの色を変更します。
4. 「第 1 参照」(First reference) コレクターでサーフェス、エッジ、カーブ、または頂点を選択します。
5. 「第 2 参照」(Second reference) コレクターでサーフェス、エッジ、カーブ、または頂点を選択します。
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「第 1 参照」(First reference) コレクターと「第 2 参照」(Second reference) コレクターの両方で同じ参照を選択することによって、同じ参照の接触を作成できます。
6. 「接触の挙動」(Contact behavior) リストから以下のいずれかのオプションを選択します。
「結合」(Bonded) - 接触している参照間の分離またはスライディングを許可しません。結合接触では接続される構成部品間の自由度が 0 で、これは接着されていると見なすことができます。結合された構成部品は、シミュレーション検討中、分離しません。
「分離なし」(No separation) - 結合接触と同じように、接触している参照のシミュレーション検討中の分離を許可しません。接触している参照に沿って微量の摩擦のないスライディングが発生することはあります。
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このオプションは熱検討には使用できません。
熱検討では、以前に作成した熱接触の挙動を「接触の挙動」(Contact behavior) リストから選択することも、「新規作成」(Create new) をクリックしてカスタムの熱接触の挙動を定義することもできます。接触の挙動の名前を指定するか、デフォルトを使用します。
正の値、パラメータ、または「伝導」(Conductance) の定義式を指定します。伝導の単位を選択します。
「OK」をクリックして接触を定義します。
熱検討の接触の挙動の作成
接触の挙動に対して熱接触の伝導を指定することにより、接触しているサーフェス間の伝導性熱伝達を考慮に入れることができます。熱接触の伝導の値は 0 より大きくなければなりません。接触の挙動は、前もって作成しておき、後で接触を定義するときに使用できます。
熱接触の挙動を作成するには、次の手順を実行します。
1. 「解析モデル化」 (Refine Model) > 「接触」(Contact) > 「接触の挙動」(Contact Behavior) の順にクリックします。「熱接触の挙動」(Thermal Contact Behavior) ダイアログボックスが開きます。
2. 接触の名前を入力するか、デフォルト名をそのまま使用します。
3. 正の値、パラメータ、または「伝導」(Conductance) に正の値を返す定義式を指定します。伝導の単位を選択します。
4. 「OK」をクリックして、接触の挙動を作成し、保存します。接触の挙動がシミュレーションツリーに表示され、それを使用するすべての接触の親ノードになります。