CTI 値の指定
比較トラッキング指数 (CTI) の値は、材料の絶縁破壊プロパティの測定です。導線の CTI 値はゼロです。被覆構成部品の CTI 値はゼロより大きくなります。CTI 値が大きくなるにつれて、被覆がより良くなります。
CCX 解析結果は、CTI 値ではなく、クリアランス距離と沿面距離によって異なります。たとえば、CTI 値が 3 の場合と 600 の場合では、CCX 解析結果に違いはありません。
部品の CTI 値の指定
CTI 値は、アセンブリ内の各部品に対して設定する必要があります。
CTI パラメータは、「パラメータ」(Parameters) または「オプション」(Options) ダイアログボックスから定義できます。
Creo Parametric で、「ツール」(Tools) > 「パラメータ」(Parameters) の順にクリックして、「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスを開きます。
「クリアランスと沿面距離解析」(Clearance and Creepage Analysis) ダイアログボックスで、「メニュー」(Menu) > 「オプション」(Options) をクリックして「オプション」(Options) ダイアログボックスを開きます。
CTI パラメータの名前が「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスと「オプション」(Options) ダイアログボックスで同じ場合、CCX は「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスで定義されているパラメータの値を使用します。
デフォルトでは、CTI が指定されていない部品には CTI 値として -1 が割り当てられます。「部品」(Part) リストには、CCX ダイアログボックスを開く前に表示されていたカレントアセンブリのすべての部品が含まれています。CTI 値は「クリアランスと沿面距離解析」(Clearance and Creepage Analysis) ダイアログボックスで指定または修正できます。
* 
ボディに CTI 値を指定することもできます。
サーフェスの CTI 値の指定
「部品」(Part) リスト内の CTI 値は、部品全体に対して定義されます。CTI 値は、部品のすべてのサーフェスに自動的に指定されます。ヒューズまたはストリップ分離終端のケーブルなど、部品が非等質な場合は、個々のサーフェスに異なる CTI 値を割り当てる必要があります。
解析を実行する前に、サーフェスパラメータを使用してサーフェス CTI 値を指定します。CTI 値に使用するサーフェスパラメータの名前は、「オプション」(Options) ダイアログボックスで指定した名前に一致する必要があります。一致している場合、CTI 値は CCX で自動的に読み込まれます。
部品サーフェスに対して、サーフェス CTI パラメータを定義できます。そのような、サーフェスの部品固有の CTI 値は無視されますが、その他すべてのサーフェスに対する部品固有の CTI 値は考慮されます。
* 
不均質部品は部品リストに青色で表示され、部品全体の値とは CTI 値が異なるサーフェスが存在することが示されます。
「部品」(Part) リストで部品を右クリックして「サーフェスを表示」(Show Surfaces) をクリックすると、CTI 値が異なるサーフェスのリストが表示されます。
部品には、電気ネットを定義する CTI 値を指定する必要があります。「CTI 値が定義されていない部品のみを表示」(Show parts with undefined CTI value only) チェックボックスをオンにして、CTI 値が指定されていない部品を表示します。CTI 値が指定されていない部品は、部品リストとグラフィックウィンドウに表示されます。CTI 値を指定すると、「部品」(Part) リストとグラフィックウィンドウの表示が更新されます。
「CTI ハイライト」(CTI Highlighting) リストを使用して、伝導性、隔離、未定義の部品およびサーフェスをハイライトできます。「伝導性 (0)」(Conductive (0)) を選択すると、そのカテゴリに含まれるすべての構成部品がハイライトされます。「クリアランスと沿面距離解析」(Clearance and Creepage Analysis) ダイアログボックスでは、次の操作を実行できます。
部品のパラメータに CTI 値を書き戻すには、 をクリックします。パラメータが存在しない場合、自動的に作成されます。「オプション」(Options) ダイアログボックスで、「CTI パラメータ名」(CTI parameter name) ボックスにパラメーターの名前を指定できます。
をクリックすると、部品リスト内の値が現在のユーザー属性の値に置き換えられます。
「CTI 値が定義されていない部品のみを表示」(Show parts with undefined CTI value only) チェックボックスをオンにすると、未指定の部品がリストに表示されます。
をクリックして、CTI 値が表示される列をモデルツリーに追加します。
CTI 値を編集するには
CTI 値は、以下のいずれかの方法で編集できます。
「CTI」ボックス内の値を修正します。
グラフィックウィンドウまたは「クリアランスと沿面距離解析」(Clearance and Creepage Analysis) ダイアログボックスで複数の部品を選択し、右クリックして「CTI 値を設定」(Set CTI Value) を選択します。CTI 値を入力し、 をクリックします。選択した部品の CTI 値が更新されます。