質量モデル化 - ジェネレーティブデザイン
質量またはポイント質量モデル化は、剛性および特定の形状を持たない集中質量を表すために使用されます。オブジェクトの質量および形状によって、並進運動と回転に対するそのオブジェクトの抵抗が決まります。ポイント質量モデル化を使用して、ジオメトリ全体を指定することなく、特定の位置にある質量によってモデルがどのように動作するかを検討できます。ポイントはその質量の重心と見なされます。
質量は、選択したジオメトリ参照によってモデルに接続されていなければなりません。構造検討では、重力、加速度、または遠心力荷重も検討に対して定義されている場合にのみ、質量は有効です。
質量モデル化を定義するには
1. 「質量」(Mass) をクリックします。「ポイント質量の定義」(Point Mass Definition) ダイアログボックスが開きます。
2. 質量の名前を指定するか、デフォルトの名前を使用します。オプションで、「名前」(Name) ボックスの横にある色のサンプルをクリックして、質量で表示されるアイコン、分布、またはテキストの色を変更します。
3. ポイント質量モデル化を配置する参照を選択します。選択したアイテムが「位置」(Location) コレクターに表示されます。有効な参照は単一のデータム点です。
4. 「接続参照」(Connected references) コレクターをクリックし、位置参照に接続されている参照を選択します。有効な参照はサーフェスです。同じタイプの参照のみを複数選択できます。
5. 次のいずれかの挙動を選択します。
「変形可能」(Deformable) - 結合しているボディの変形を許可します。
「固定」(Rigid) - 結合しているボディの変形を許可しません。
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大きな領域で変形可能な挙動を持つポイント質量モデル化では、最適化時間が長くなる可能性があります。
6. 正の実数、パラメータ、または質量の値として正の実数を返す定義式を指定します。
7. (オプション) 「追加情報」(Additional Information) を展開し、質量要素の重心についての慣性モーメントを WCS の軸と主平面を基準に指定します。慣性モーメントの単位を選択するか、主要単位をそのまま使用します。
慣性モーメントを指定する際、状況によっては、非対角項を指定する必要があります。
8. モデルのデフォルト座標系が参照座標系であり、「座標系」(Coordinate system) コレクターに表示されています。モデルにデフォルトの座標系がない場合、 ボタンは使用できず、「座標系」(Coordinate system) コレクターは空になります。任意の座標系を選択するか UCS (ユーザー座標系) を作成し、これをデフォルト座標系として指定できます。
モデルツリーまたはグラフィックウィンドウから別の参照座標系を選択することもできます。
モデルのデフォルト座標系を再び使用するには、 をクリックします。
9. 「OK」をクリックして質量を定義し、保存します。
非対角慣性モーメントの指定
質量要素の慣性モーメントは、特性の定義に使用した座標系によって異なります。慣性モーメントは、6 個の独立した成分、「Ixx」「Iyy」「Izz」「Ixy」「Ixz」、および「Iyz」によって構成されます。ここで、下付き文字は参照座標系の軸を示します。
ほとんどの場合、慣性モーメントの定義には、3 つの対角項、「Ixx」「Iyy」、および「Izz」と、値 0 が代入されたその他の項だけが必要です。これは、慣性モーメントの定義に使用した主座標系によって異なり、3 つの座標系平面のうちの 2 つが質量要素の鏡映対称面である場合は、常にあてはまります。
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