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亀裂について
亀裂は、材料が分離している、つまり裂けているモデル内の場所を表すモデル化です。亀裂はネイティブモードでのみ使用できます。亀裂モデル化を定義するには、アドバンスライセンスが必要です。次の図に、2D モデルと 3D モデルにおける亀裂のモデル化を示します。
1. 亀裂先端
2. 亀裂面
3. 亀裂先端
4. 亀裂面
2D モデルでは、亀裂はカーブであり、亀裂の先端は亀裂先端と呼ばれる点によって表されます。
3D モデルでは、亀裂はサーフェスです。モデルの内側の亀裂のエッジは、亀裂先端と呼ばれるカーブによって表されます。個々のキルトサーフェスまたはキルト全体を選択することによって、亀裂モデル化を定義できます。
亀裂を定義した後で、応力拡大係数 (SIF) メジャーを定義できます。SIF メジャーは、特定の荷重条件の下で亀裂が大きくなるかどうかを判別します。
要素作成時と解析実行時に、亀裂参照は 3D モデルでは剛サーフェスとして処理され、2D モデルでは剛カーブとして処理されます。さらに、亀裂の各参照サーフェスまたは参照カーブに 2 つの同一サーフェスまたはカーブが作成されるように、モデルが分割されます。
 
*注記 メッシュ作成後、亀裂先端付近のメッシュが粗すぎる場合、コンフィギュレーションオプション sim_sif_measure_size_factor の値をデフォルト値 0.1 より小さい値にすることで、メッシュを細かくすることができます。
次の例で、図 1 は円形キルトサーフェスを使用して定義された亀裂を示しています。モデルに食い込んでいるキルトサーフェスの四半円部分が亀裂の参照サーフェスです。引張り力がモデルに加わっています。静解析を実行すると、亀裂が開きます。図 2 は、変位の結果のフリンジプロットを示しています。
図 1
図 2
 
*注記 ボリュームがシェルに圧縮されている場合、そのボリュームに定義されている 3D 亀裂は無視されます。
 
*注記 次の場合には亀裂モデル化を作成できません。
亀裂が交差している
亀裂によってボリュームが 2 つに分かれている
ボリュームの境界上の同じ位置で複数の亀裂が開いている